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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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★OJI Specialの音楽観

s-PICT0097.jpg私がOJI Specialの製品を使ってみて感じたOJI Specialの音楽観。
それはソースに含まれる音を忠実に再現するという意味での「原音忠実性」。
生の演奏と同じ音を再現するのではなく、ソースに含まれる音を忠実に再現する。
奏者やボーカリストによって生み出される音そのものだけでなく、音をひとつの作品として作り上げた製作者の意思であり意図まで含めて音楽であるという意味を持つ。

トランスポート、DAC、アンプで音が色づけされてしまってはならない。
OJI Specialの機器はソースに含まれる音をありのままに引き出し、脚色することなく変換し、色づけせず素直に増幅するのだ。
限りなくソースに忠実であること、それがOJI Special。

ee27dedb.jpegオーディオはオーディオシステム全体で音を作り上げるもの。
しかし、OJI Specialの場合は機器で音を作らない。
それならばどこで音を作るのか?
OJI Specialを使用するのであれば、音を決めるのはケーブルであり電源まわり、足回りといったオーディオアクセサリー部分となる。
これほどオーディオアクセサリーの効果をハッキリと音として出してくれる機器はそうそうないだろう。

そもそも、音を作るという考え方自体がOJI Specialには存在しない。
OJI Specialに合うのは音を味付けしないオーディオアクセサリー。
何も引かず何も足さずに音を出せるオーディオアクセサリー。
CDに含まれている音をそのまま出すこと、それにより生まれるのが本来の音、本来の音楽性。

ce15a448.jpeg生演奏を再現するという意味での原音忠実とは何なのか。
どんなに編集で音を弄っていても、生演奏のように聞かせることだろうか。
そうだとすれば、これもまた音を脚色していると言える。

OJI Specialのソースを忠実に再現する原音忠実。
それは、ミキシングやマスタリングの作業も含めて評価できる音。
良い仕事と悪い仕事の差がハッキリ音として出てくる。

この特性は時にユーザー泣かせだと私は思う。
というのは、色づけされないだけに誤魔化しが一切きかないからだ。
例えば、上流機器の基本性能が低かったとしても、真空管アンプは聞きやすい音色にして心地良く感じさせてくれる。
しかし、OJI Speciaのアンプは、上流が硬い音であれば硬い音のまま増幅されるし、冷たい音であれば冷たい音のまま増幅される。
つまり、オーディオシステムに粗があれば全て音として出てきてしまうのだ。

a0af31b0.jpeg自分の好みと差異の無い音を作り上げることができていれば、その音を脚色せずにそのまま出してくれるOJI Specialは良きパートナーとなりえる。
しかし、自分の好みの音にまで追い込めていないのであれば、その違和感のある音が何の修正もされずにそのまま出てきてしまう。
よって、良く言えば「修正点を示してくれる機器」、悪く言えば「扱いの難しい柔軟性に欠ける機器」、そんな印象を私は持っている。

音を色付けするのもまたオーディオの楽しみであり、それにより好みに近づくのであればそれは最良の手段となりえるだろう。
しかし、OJI Specialの機器を導入する人に目指して欲しいのは「ありのままの音」。
それが高い音楽性を実現してくれると私は思う。
音質に惑わされることなく、高い音楽性を引き出せるケーブル等を是非とも見つけて戴きたい。
OJI Specialの機器は、その高い音楽性を全力で出しきってくれることだろう。


★OJI Special製品

DPAT Seven 64(PCトランスポート)

まみそアンプ(バランスヘッドホンアンプ)

・ATH-W5000バランスリケーブル

・GS1000バランスリケーブル

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まみそさんの現在の環境で
トップクラスのヘッドホンを聞き比べるとどんな感じなんでしょう。

EXH-313
W5000バランス
e9バランス
GS1000バランス

これらについて比較も交え感想聞きたいです。
簡単でもいいのでよろしくです。
かんた 2009/09/28(Mon) 編集
比較
・313

現在の環境だと、W5000等と比べると性能差(主にレンジ)が広がってしまっていますが、10分も聞いてれば気にならなくなるので問題ありません。
音の立ち上がりの速さ、リズム感、キレはW5000と同等と言えるハイレベルさを持っており、音楽の楽しさを味わえるヘッドホンとしては今でも十分貫禄を見せ付けてくれます。
独特のどっぷりと音の洪水に包まれる感覚もUSTならではで、これは他では味わえない魅力です。

・e9バランス

e9はどんな環境で聞いてもe9らしい音で鳴るので、誰もが持っているe9のイメージそのままだと思います。
分離感が強い、これが一番の特徴。
分離感が強すぎて一体感がないので私はあまり好きではないです。
環境の音があまり上手く出てくれず、一番無機質な音が出ます。
いろんな意味で打ち込み聞くときには良いかも。
シングルエンド時と違って、W5000並のキレがあるのはバランスの良さだと思います。

・GS1000バランス

唯一の開放型。
開放感はありますがスカスカしてます。
あまり情報量を感じられない音。
W5000やe9と比べると低域が弱いですね。
e9とは対照的に生楽器が得意、打ち込みは苦手。
アコースティックな楽曲が上手いです。
環境の音はよく出てて、生々しく生きた音が出ています。
一体感、音の繋がりも良く、自然な鳴りっぷりです。

・W5000バランス

群を抜いて環境の音を引き出してくれます。
別格すぎます。
生命に満ち溢れた音、ローゼンクランツのレビューで書いてきた内容そのもの。


こんな感じですね。
まみそ URL 2009/09/29(Tue) 編集
比較ありがとうございました。
比較をみると、PS1000とW5000が、ますます欲しくなりました。
生と打ち込み、開放と密閉で使い分けできそうですし。

以前、まみそさんは使用頻度について313が95%、W5000が2%とかって書いてたと思いますが、今は入れ替わってそうですね。
かんた 2009/09/29(Tue) 編集
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