★導入履歴
ローゼンクランツのケーブルはケーブル単体ではなく全体で判断し評価する必要がある。
ローゼンクランツのケーブルを導入する度にどのように音が変化していくのか。
①から順番にレビューを読んでいくことで変化の様子を感じて戴きたい。
①AC-RL(Maximum)Type33 : PCトランスポートへ接続
②AC-DA(Maximum)Type36 : DAコンバータへ接続
③AC-RL(Maximum)Type33 : ヘッドフォンアンプへ接続
④NIAGARA Jr.Ⅳ : 電源タップ
⑤DIG-Kaiser Sound/3 : デジタルケーブル
⑥AC-RL(Maximum)Type32 : 電源タップへ接続
⑦MessageⅡ : アナログケーブル
◇AC-Music Conductor Type35 : CDトランスポートで比較試聴
※ローゼンクランツケーブル総合
★タップとクリーン電源
電源タップとクリーン電源。
どちらの道を進むべきか、多くの人が悩む分かれ道。
様々なクリーン電源、タップが存在するので一概には言えないが、私のイメージは以下の通り。
・電気を綺麗にして音質を向上してくれそうなクリーン電源
・手を加えずに鮮度の高い電気を供給できる電源タップ
私が選択したのは電源タップ。
電源タップでどれほど音が変わるのか。
音は変われど音質的に向上することなどありえるのか。
私の過去の経験からの結論は、「電源タップは最高で現状維持、改善はあり得ない」というものであった。
しかし、ローゼンクランツの電源タップによってその考えを覆させられることとなる。
★NIAGARA Jr.Ⅳ
音の無機質さを排除し、有機的な音にするという点においてはケーブル類を凌駕すると言っていいかもしれない。
また、音の不自然さをなくして自然な音に整える能力が高い。
システム全体の調和をとり、システム全体へ息吹を送り込む装置、それがローゼンクランツのタップの役割だ。
それでは音質面を細かくみてみよう。
わかりやすいのが音場感の向上。
閉鎖感がなくなり開放的で広がる空間が現れる。
上下左右前後に空間が広がるが、広がるという言葉を使うよりも、ソースに含まれる場の広さを正確に再現すると言ったほうが正確だろう。
どんな音源でも広くなってしまうわけではなく、ソースに忠実に空間を再現する。
当然、広い空間で録音されたソースであれば、その広さを存分に味わうことができる。
そして、その空間に実体感の強い音像が立体的に配置されるわけだが、実体感については後ほど詳しく説明する。
ローゼンクランツの特徴のひとつである「音の流れ」、そして流れの加速。
音の繋がりが良くなったことで一体感、統一感が生まれ、全ての音が暖かさを持った血液が流れるかのように綺麗に流れるようになる。
その音からは生命力をこれでもかと感じられるだろう。
PCトランスポートを使っているにも関わらず、臨場感溢れるサウンドを実現できたことには驚かされた。
一体感あるサウンドでありつつ、音の分離感と言うよりは個々の音の存在感、実体感が強く、ある意味音が分離しており「音がそこに"在る"」のが見える。
なんの役にも立たない個人的な感想でしかないが、「総合的にみて素晴らしい空間表現力」と言わせて欲しい。
上記でも述べた実体感について詳しく書いておく必要がある。
結論から言えば、私が長い間求めていて到達できなかった理想形をようやく手に入れることができた。
「臨場感重視の一体感のある音の中で音ひとつひとつの実体感を強めること」
これが私の到達点であり、半ば諦めていたこと。
私は、極端に言えばデッドな音による強い分離感を嫌い、音の実体感を強めることによって生まれる音の分離感を良しとする。
つまり、空気感、音の繋がり、ハーモニーをしっかりと持ちつつ、音ひとつひとつが存在感たっぷりに鳴ってくれることを理想としてきた。
勿論、タップだけでなくローゼンクランツのケーブルの相乗効果もあるだろうが、タップの導入を機に理想の音を手に入れることができた。
これがローゼンクランツの音だと考えてもらって間違いないだろう。
ローゼンクランツの特徴として忘れてはならないリズム感。
この要素はローゼンクランツ製品を増せば増すほど向上する。
タップもその例外ではなく、ますます抑揚表現に富み、音と自身の体が一体となるのを感じられるレベルにまで達する。
体との一体感というのはとても大事なことなのではないか、そう思う。
単純にスピード感があるのではなく、リズムが体とリンクする、そこに音楽との一体感が生まれる。
スローテンポな曲からハイスピードな曲まで、あらゆるテンポの曲でノリの良さを感じられるのはリズム感の集大成と言えるだろう。
★電源タップの挿し口
これは今まで意識もしたことがなかったこと。
電源タップの挿し口、どこにどのケーブルを挿しても音は同じ・・・のはずである、普通であれば。
これは余計な味付けの無いニュートラルなサウンドであるローゼンクランツだからこそ感じることが可能なのかもしれないが、タップの挿し口によって音が変化する。
信じられないだろうが、微々たる差とは言えないレベルで変わってくる。
NIAGARA Jr.Ⅳの場合のベストポジションは以下の通り。
これは是非とも試してみてほしい。
インレットに近いほうから1.2.3.4とすると、
1.トランスポート
2.DAC
3.
4.アンプ
この挿し方がベストである。
理由はわからないが、この挿し方があらゆる面で最もバランスがよく、音がまとまり整う。
★まとめ
ローゼンクランツの電源タップは非常に優秀なのではないだろうか。
今までタップで音質が向上するなどと思ったことはなかったが、ローゼンクランツのタップは「良くなった」と感じた。
フラグシップモデルのナイアガラ、それに続くナイアガラ Jr.とは言わず、ナイアガラ St.というお手軽なモデルも存在するので是非とも試してみてほしい。
電源ケーブルよりもむしろタップのほうが費用対効果は大きいように個人的には感じる。
まずは電源タップから・・・でも良いかもしれない。
★SBT-4SZ
オーディオリプラスの電源タップSBT-4SZを購入。
「電源タップを経由することで音質が劣化するのを強く感じるようになり、電源タップのグレードアップの必要性を感じた」のが購入動機だ。
ノイズに関しては今まで不満を感じたことがなかったので、単純に「音質を劣化させずに電源タップを使えればいいや」程度に考えていた。
★仕様
さて、それではSBT-4SZの仕様と特徴を紹介しよう。
■材 質/航空機用特殊アルミ合金(48mm厚)
■成 形/削り出し
■仕 様/ウルトラSZ物性処理
■寸 法/150mm×190mm×48mm(W/H/D)
■コンセント/BRYANT ダブルクライオ
■内部配線/テフロン被覆高純度銀、コーティング銅、ダブルクライオ
■ハンダ/特殊合金ハンダ
■重量/2.8kg
■安全/電気用品安全法準拠
(1)タップ筐体→特殊アルミ合金製48mm厚無垢削り出し
(2)構造→アナログ系・デジタル系セパレーション構造筐体
(3)配線接続→バイワイヤー接続
(4)ノイズ対策→スーパーバリアートンネル構造
(5)振動対策・ノイズ対策向上→ウルトラSZ処理
(6)ホールド性・シールド効果→コンセントパワープレート構造
(7)ダブルクライオ→インレット・コンセント・内部配線
要約すると、しっかりした作りでノイズ対策されたタップってことだろう。
確かにズッシリと重みがあり作りはしっかりしている。
床からの振動で筐体が響きそうに思ったので、床に御影石ボードを置き、インシュレーターの上に電源タップを設置することにした。
★SBT-4SZインプレの前に
そもそも、電源タップ本体のみのインプレというのは不可能に近い。
電源タップは壁コン~電源タップ間の電源ケーブルと電源タップの筐体、内部配線やインレット、コンセントの複合アイテム。
それぞれの特色がついてしまうので、電源タップそのものの音への影響を判断するのは困難極まりないのだ。
そこで今回は複合アイテムとしての電源タップの音のインプレとする。
一般の電源ケーブルを使用できるタイプの電源タップを複数所有していれば電源タップそのものの比較も可能なのだが、このタイプの電源タップは初体験なので一個しかなく比較は無理、断念せざるえない。
m902までの電源経路「壁コン⇒Cloude Nine Full(Stealth)⇒SBT-4SZ⇒allegretto AC(以下"セット")」でのインプレという形になり、m902に壁コンから直でallegretto ACを繋いだ時(以下"直")と比較してみることにする。
そもそも、Cloude Nine Fullが間に入っている時点で比較対照としておかしなことになっているが、このように強引に比較対照を作るしか方法が無いので理解してほしい。
できるだけCloude Nine Fullの傾向を除いたタップによる影響の部分を頑張って探り出してみたいと思う。
★SBT-4SZインプレ殴り書き
まず最初に検証したのがノイズレベル。
はっきり言って私の耳では全く違いが分からなかった。
どちらが劣るとも勝るとも判断できず、変化が感じられない。
元々ノイズに関して不満を持ったことは今まで一度も無いので、電源タップを通すことでSN比が悪化せずに現状を維持できただけで満足するべきだろう。
次に音質の根本的な基本性能の検証をしてみた。
単純に音質が良くなったか劣化したかといったことだ。
Cloude Nine Fullや電源タップのコンセントによる変化を差し引いて、音質の劣化は感じ無い。
音質が良くなったこともない。
現状維持~若干の音質劣化といったところだろうか。
私の耳では音質レベルは現状維持といった印象を受けた。
次に検証してみたのはエネルギー感。
クリーン電源を投入することで力感でありエネルギー感が減少するという話をよく聞く。
はたして電源タップではどうなのだろうか。
毎度お馴染みで申し訳ないのだが、これまた変化が感じられなかった。
エネルギー感が減少したとは感じ無い。
勿論エネルギー感がUPしたとも感じ無い。
現状維持だ。
"セット"と"直"の音の違いについても書いておこう。
"セット"ではCloude Nine Fullを通しているため、横方向へ空間が広がり、響きが美しい。
しかし、"直"と比べると音ひとつひとつの実体感が薄れ、音の輪郭が曖昧になり優しくふんわりとした音になった。
"直"から"セット"にすることでCloude Nine Fullの特徴がそのまま付加されたと考えられる。
allegretto ACがちょっとCloude Nine Fullっぽくなった感じである。
個人的には"直"の音のほうがバランスが良くて理想だが、"セット"の空間表現力も魅力的。
"セット"で使用する場合はグっとくる力感をもう少し補助してあげたいところだ。
★結論
タップそのものによる音質的変化は少ないと私は思う。
ただし、壁コンを交換できない環境の場合や、SN比のそれほど高く無い機器を使用している場合は、電源タップによるノイズ除去の効果(勿論ノイズを除去できる構造を持つ電源タップに限る)が大きく現れると思われる。
その場合は率先して電源タップを導入するのも有りだろう。
しかし、既にノイズに関して不満が無いのならば、無理して高価な電源タップを使う必要はないだろう。
私のように、タップを通すことで音質の劣化を感じた時にグレードアップさせてあげる程度に考えておいてよさそうだ。
後日SBT-4SZの内蔵コンセントを交換することでタップ本来の性能を発揮させることに成功。
詳しくはこちらを参照。
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