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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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slcd3-0.jpg

型番:LCD-3
メーカーAUDEZ'E
タイプ:平面磁界・全面駆動式
再生周波数帯域: 5Hz - 20KHz,(usable high frequency extension 50KHz)
インピーダンス:50Ω
感度:93dB/1mW
質量:550g(ケーブルなし)
ケーブル長:2.5m
プラグ:6.3mmステレオ標準プラグ,4ピンXLR
その他:ケーブル着脱式

メーカー製品紹介ページへ


slcd3-3.jpg見た目通り?見た目以上?の超重量級ヘッドホン。装着すれば意外と重さを感じないのでは?という期待を見事に裏切ってくれます。ガッツリと頭部から肩にかけて圧し掛かる重量感は、修行と言うよりも苦行の類。LCD-3の直後にGRADOのPS1000を装着した時に、装着してないのかと錯覚する程に軽く感じ、「あれ?RS-1かコレ?」と言葉が漏れたのは嘘のような本当の話。ラムスキン製のイヤーパッドはフカフカしており感触が良く、耳にピトっと吸い付きます。イヤーパッド部分で頭部に固定する力が強いため、これだけ重いにも関わらず、頭頂部にはそれほど負担がかからない点はgood。頭頂部に鈍痛を感じるものの、刺さるような激痛を感じることはなく、辛うじて最悪の事態だけは免れています。とは言っても、数ある全てのヘッドホンの中で、ワースト10以内に必ず入るであろう装着感を有した極悪ホンであると個人的には思います。いくら音が良くても、重量だけは気にしなければならないと今更ながら学習することができました。93dBという能率は、一般的なヘッドホンと比べるとやや低いスペックとなっていますが、特に音量を取り難いという印象はなく、大抵のヘッドホンアンプで十分音量を取ることが可能です。この点は特に問題視する必要はないでしょう。LCD-2ではヘッドホン側のケーブルコネクタが真下に向かって出ており、ケーブルが肩に当たって気になる欠点がありましたが、LCD-3では斜め45度前方へコネクタが向いているため、肩にケーブルがかからなくなっています。ちょっとしたことではありますが、嬉しい改善ポイントとなっています。全体の造りはしっかりしており、木と金属の質感を活かした見た目はハンドメイド感と高級感が上手く融合していて好印象。所有欲を満たすのに十分なクオリティーを持っています。ヘッドホンケーブルは着脱式。リケーブルが可能ですので、ケーブルによる音の変化を楽しむことができます。レビューの最後に述べますが、リケーブルによる音の変化が出やすいヘッドホンなので、リケーブルによって二度も三度も楽しめるヘッドホンです。

slcd3-5.jpgLCD-3付属のケーブルは、シングル接続のものとバランス接続のものの2種類入っています。ただし、バランス接続のケーブルは、主流とは言えないAKGのK1000やHE-6などで採用されている4ピンXLRコネクタになっている点に注意が必要。今回のレビュー内容は、付属のバランスケーブルに変換ケーブルを噛まして、主流であるXLR×2のバランス接続に変更して使用したものとなっています。変換ケーブルをかましているので完全には付属ケーブルの音とは言えませんが、限りなく付属ケーブルの音を聞いてのレビューと思って戴いて問題ないと思います。

slcd3-6.jpg量感バランスは中低域寄り~フラット。基本性能は十分に高く、膨大な情報量を筆頭に、レンジ感、解像度感もハイレベルです。解像度感はコンデンサー型のそれに近く、全ての音を微粒子のように感じられるタイプ。音の分離感はほぼ無いに等しく、全面で音が鳴る点もコンデンサー型同様です。一般的なダイナミック型ヘッドホンのような高い解像度と分離感によって、一つ一つの音を鮮明にクッキリハッキリ知覚できるようなオーディオ的な解像度感ではありません。コンデンサー型とまではいかないものの、まるで流水のように滑らかに流れる音が、自然音に近い解像度感を感じさせてくれます。音の歪みの無さは通常のダイナミック型とは比較になりません。全帯域において凸凹感や癖を感じさせない淀みのない綺麗な出音で、決してガチャガチャしない音を奏でてくれます。情報量の多さはLCD-3のセールスポイントのひとつでしょう。開放型とは到底思えない密な空間を作り出します。湿度の高いミストサウナの蒸気を音に置き換えた感じでしょうか。もし仮に音度(おんど)という言葉が存在するならば、限りなく音度100%に近い空間だと言えます。レンジは低域方向へよく伸びており、かなり低いところまでしっかり鳴らしてきます。高域方向に関しては、ハイエンドヘッドホンとして見ると少し物足りなさを感じるかもしれません。低域方向と比較するとやや抑えた高域といった印象を受けますが、これは音が抜けきるのではなく、空間内で響かせて音の末端をスーッっと消えていくように処理する特徴のためで、音が伸びきらないという印象を持つことはありません。もう一つ、LCD-2でも同様の傾向が見られる特徴があります。それは、LCD-2、LCD-3共にダイナミックレンジが優れていることです。ダイナミックレンジに関しては、数多くのヘッドホンを聞いていても凄いと感じることが滅多に無い部分なのですが、LCD-2とLCD-3はこの部分が明らかに優れています。AUDEZ'Eが意識的にダイナミックレンジが音楽を表現する上で大事な要素だと認識して重視しているのか、もしくは、理想の音を追求した結果、ダイナミックレンジに優れたヘッドホンが完成したのか、いずれにせよ、両機がダイナミックレンジに優れていることが音質において好結果を生む形となっているのをLCD-3から感じ取ることができます。LCD-2とLCD-3は、微小音から大きな音までを動的に鳴らし、音の流れに起伏があり、表情豊かに活力に満ちた音楽表現をします。まるでビッグウェーブに乗っているかのような、またはジェットコースターに乗っているかのような勢いと躍動感溢れるサウンドに体が反応し、ゾクゾクと身震いするほどの興奮と高揚感を与えてくれます。音を抑えた状態から・・・ブワッ!と湧き上がる大音量に体がリンクし、鳥肌が立つような感覚を味わえる稀なヘッドホンです。ダイナミックレンジについては、別のメーカーであればSTAXやゼンハイザーも得意とする部分です。これらのメーカーのヘッドホンでも同様の感覚を味わうことができるので、STAXのイヤースピーカーや、ゼンハイザーのHD650HD800を所有している人であれば容易に想像できるかと思います。

slcd3-2.jpg次に、それぞれの音域を具体的に見ていきましょう。低域は濃く深く凄みのある音をしています。ここまで凄みのある低音というのは貴重なもので、低域の印象の強さという視点から見れば、比較対象としはULTRASONEのEdition9ぐらいしか思いつきません。強烈なインパクトを持ったEdition9の低域とは質が全く違うという前置きをした上で、LCD-3はEdition9と同等の迫力ある低域を聞かせてくれます。LCD-3の場合は、歪みがなく解像度感が高い低域であることを礎として、ふわりと豊潤で量感があり、ウッドベースや管楽器などの響きを含んだ低音を得意とします。逆に、打音のようなタイトさ、エッジ感、力感が欲しいような低音は若干苦手で、明確に低域を描き分けるタイプではありません。低域の主張感、存在感の強さは勿論、縁の下の力持ち的な意味で全体の雰囲気作りをする低域としても高い能力を発揮します。次に中域を見ていくと、まず言わせてください、「極上」であると。LCD-3の中域は、直接脳に訴えかけるような音楽性豊かな中域です。この直接的な中域はオーディオテクニカの中域表現に近いものがあります。LCD-3は分厚い低域に意識がいきがちですが、実はLCD-3の魅力は低域よりも中域にあるのではないかというのが個人的な見解です。平面駆動という構造上、尖った音やジャキジャキした音の表現は出来ませんが、歪みがなく滑らかで艶やかで綺麗な音にかけては、「極上」の域に達しています。高域は僅かに鮮やかさを持ち、金属的な華やかさも多少表現することが可能です。柔らか滑らか一辺倒な高域と思いきや、意外と快活さのある高域で、そこに繊細というイメージは浮かんできません。高域の線が細くないので、個性ある低域に負けることなく意識が全帯域に行き届きます。

slcd3-1.jpgさて、ここからLCD-3の音の方向性について書いていきます。先ほどのサウナの話でも十分に感じて戴けたかと思いますが、このヘッドホンの最大の特徴は、音の「厚み」と「濃さ」だと断言します。この「厚み」と「濃さ」という要素が癖、個性と言えるぐらいにパラメータ的に特化しています。全域で音の厚み、密度感が圧倒的で、ここまでギッシリ音の詰まった音はそうそうあるものではありません。過去濃く充実した音だと感じたヘッドホンに、Edition9やオーディオテクニカのATH-L3000がありますが、それらと比較しても同等の凄みのある音をしています。Edition9やATH-L3000が密閉型なのに対し、LCD-3は開放型ですから、いかに特異なヘッドホンであるかがわかるというものです。通常、「厚み」や「濃さ」があると同時に「重い」音になるものですが、LCD-3は「重い」音ではなく「想い」音を持ったヘッドホンです。物理的に重量があるという意味での音の重さは感じず、心に響く感情という意味で、「想い」を伝える力に秀でた説得力のある音なのです。決して音が重くならず、くどくならず、むしろ僅かに清々しさを感じるほどで、このように感じるのは、歪み感の少なさによって体にさらりと溶け込む音の性質によるものなのだと思います。

slcd3-4.jpgオーディオの醍醐味である音色でもまた、LCD-3は独自の魅力ある音色を持っており、存分にアピールすることが可能です。特に中域で感じられる艶やかな音、そして甘い音、これはLCD-3の個性を決定付ける要素のひとつでしょう。LCD-3は、人工甘味料のような甘さではなく、自然の甘さ、自然な艶やかさを持っています。ちょっと艶っぽいかな?と感じる程度なので、何でもかんでも艶やかに甘く染めてしまうわけではなく、ロックやメタルにも十分対応できる範囲内で、程よい味付けがされているという認識で問題ないでしょう。例えるなら、ATH-W2002のような、口に含んだ瞬間に旨みが爆発するような大トロではなく、口に含み深く味わい心の奥底で美味いと思えるような大トロ、それがLCD-3です。そして、低域の説明の時に少し述べましたが、LCD-3は響きの上手さも優れています。響きのコントロールについてはSTAXを筆頭に、平面駆動がかなり有利なように感じます。ボーカルは勿論のこと、ウッドベース 管楽器などの音を自然かつリアルに再現します。このような響き成分を含んだ音の表現力と比べると、打音はちょっと苦手なように感じますが、しっかりエネルギーの乗った音なので、聞き応えは十分にあります。「もうちょっとアタック感が欲しいかな?」という感想が、例えばピアノなどの音を聞いたときに出てくるのは否定できませんが、これは好みの範囲内であって、決定的に不得手ということは決してありません。

ダイナミック型平面駆動ヘッドホンとは大まかに言ってどのような音なのでしょうか。仮に、コンデンサー型を0、ダイナミック型を10とするならば、LCD-3は鳴り方として3~4の位置に在るヘッドホンです。どちらかと言えばコンデンサー型の鳴り方に近いと感じます。一般的なダイナミック型ヘッドホンと比べれば一目瞭然で、まず音が全面で鳴り、音に輪郭を作らずに鳴らす傾向が強いです。ただし、コンデンサー型ほどは全面で鳴らず、僅かに焦点の合った音像感と、エネルギー感や力強さを内包しており、上手くバランスのとれたヘッドホンという印象です。HD800のレビューで「何を聴くにしても贅沢な気持ちにさせてくれる高級料理のようなヘッドホン」と表現したのに対して、LCD-3は「何を聴くにしても満足感に満たされる郷土料理のようなヘッドホン」と表現したいですね。高級料理でなくても心の底から「美味かった」と満足感に満たされる料理ってありませんか。

音場感はソースの影響がよく出てくるようです。スタジオ録音では狭めな空間を作ることが多く、LIVE音源やクラシックなどではそれなりに広さを感じられます。しかし、広い音場という印象はあまりありません。多くの音源で、低域から中域にかけて間近でモリモリ鳴り、高域にかけては放射状に広がっていく空間を形成します。そのため、迫力ある低域や味わいあるボーカルなどは間近で感じられ、綺麗な響き成分は上空にふわっと広がり満ちて心地よさを感じることができます。「それが理想の音場感!」となる人も出てきそうな、オーディオとして一つの理想系とも言えるような音場感を持っています。基本性能として応答速度が速くキビキビした音をしていますが、LCD-3に関しては、あえて俊敏性を見せつけないようにしている感があります。機敏でキレのある音が欲しい場合には、音の傾向上LCD-2のほうが優れているので、両機種を上手く使い分けることが可能でしょう。

slcd3-9.jpg得意ジャンルはクラシックとジャズ。異論は認めません!と言いたくなるぐらいに最高に合います。全面で鳴る音というのは、本当にクラシックのホールの臨場感を生み出しますね。STAXのイヤースピーカーでクラシックを聞けば、クラシックに興味の無かった人でも虜になるように、LCD-3もSTAXレベルとまでとは言いませんが、ダイナミック型のヘッドホンでは最高峰の臨場感を味わうことが可能です。とにかく音が自然、「ホールの音の響きを完全再現!」なんて誇大広告があったとしても、「確かに再現できとるな」と思わず納得してしまうぐらいの音です。打音のインパクト感や、緊張感、スリリングさなども含めると、HD800のほうが適正が高いとも言えますが、STAXを使うか、LCD-3を使うか、HD800を使うか、各々好みで選んで戴けたらと思います。いずれもクラシックを聞くならば、一本で満足できるクオリティーを持ったヘッドホンです。クラシックとの相性と比べるとグンと落ちてしまう感があるのは否めませんが、それでもボーカルモノとの相性は素晴らしいものがあります。オーディオテクニカのボーカル表現が好きな人であれば、LCD-3のボーカル表現も好きなのではないでしょうか。ボーカルを身近に感じられ、声の細かなニュアンスまで感じとることができ、声に加味されるいい塩梅の艶っぽさが、ノスタルジーに浸るのに一躍買っています。優しい声質との相性が特に良いので、この手の音楽が好きな人にはオススメしたいヘッドホンです。どんなジャンルの音楽でも綺麗に鳴らしてしまう傾向があるため、キレや音のエッジ感、歪んだ音のジャキジャキ感が欲しいロックやメタルとの相性は良いとは言えません。私の好みの問題ではありますが、メタル特有の"負の感情"を表現する能力が低いため、私の場合はメタルは駄目だと切り捨てるというのが正直な感想です。"凄み"は出せるけど"エグさ"が出せないといった感じで、なかなか言葉で伝えるのが難しい部分ではあります。しかし、綺麗な音で聞くロックが好きな場合には、他に代えのきかないヘッドホンになることでしょう。楽器別で個人的に良い音だと感じたのは、ヴァイオリンとウッドベースです。どちらも甲乙つけがたいほどに心に響く音をしていますが、どちらか選べと言われればウッドベースの音を選びます。ボンボンと響くウッドベースの低い音の再現度、響き成分を含んだ低域を得意とするLCD-3の十八番です。この音は是非実際に聞いて確認してみてほしいものです。

ここまでで付属ケーブルのレビューは終了となります。「どんだけ書くねん、もうええわ!」って人は右上の×ボタンを、もっとLCD-3のことを知りたい人は引き続きお付き合いください。ここからはリケーブルした時の音のレビューになります。


★BLO-DSQL2B(Blossom)へリケーブル

このケーブルは、LCD-2Rev2に付属でついていたものですが、通常は、AUDEZ'E社製のシングルエンド標準ケーブルが付属ケーブルとしてつくようです。2ndstaffは、LCD-2Rev2のキャンペーンを二度行っており、そのうちの一回目のキャンペーンの時のみ付属ケーブルをBlossomのBLO-DSQL2B(シングル / バランス)にして出荷していたようです。

slcd3-7.jpgLCD-3付属ケーブルと比較して基本性能はやや向上。音色が中庸で色付けが少ないため、後で紹介するALO audioのReference 16よりもこちらのほうが解像度が向上しているという実感が強いです。とは言っても、付属ケーブルと比べて劇的に性能の向上を感じるかと言えばそんなことはなく、逆にそれほど変化がないと言ったほうが正確でしょう。解像度同様、情報量についても特に差があるとは感じません。高域方向へのレンジ感は多少改善されており、よく音が伸びていて、クリアーな音質になったことで高域の主張感が少し強くなっているように感じます。Reference 16でも高域方向へのレンジの改善が感じられることから、相対的に見てLCD-3の付属ケーブルは、他のケーブルと比べると低域にバランスが寄っており、高域方向への音の伸びが控えめになっているようです。

BLO-DSQL2Bの音を、コンデンサー型を0、ダイナミック型を10とするならば、鳴り方として4~5の位置になります。丁度中間地点、文字通りダイナミック型平面駆動ヘッドホンと言えるような、平面駆動とダイナミック型の良さをバランス良く引き出せているケーブルです。

まず音を出してすぐに感じるのは、クリアーな空間になったことでしょう。音の色付けが排除され、クリーンで澄み切った音色になります。付属ケーブルで感じられた甘さや柔らかさ、音の厚みや重厚さが減退し、全体的に音が締まってピシっとします。この結果、特に低域の解像度感、というよりは分離感の向上によって、低域の明確さが増したように感じます。音に輪郭が若干つき、加えて見通しがよくなったことで、全体感の強い低域にタイトさが生まれ、背景と低域が分離しています。このような低域になった影響で、キレやスピード感が増し、ロックやメタルへの対応力が良くなっており、付属ケーブルと比べれば、オールランドに使える汎用性の高いヘッドホンになっています。これは他の帯域でも同じことで、例えばボーカルにおいては、フォーカス精度が上がったことによって、ボーカルの音像がポッカリと空間に浮かび上がるようになり、同様に楽器の位置関係も把握しやすくなっています。

slcd3-10.jpg付属ケーブルでは耳あたりの良い色艶ある音色をしていて、それが大きな魅力のひとつとなっていました。BLO-DSQL2Bにリケーブルすると、その色付けがガクンと減少してしまいます。音の味わいという部分で見れば、魅力は減ったと言わざる得ません。しかし、これがリケーブルの醍醐味で、BLO-DSQL2BにはBLO-DSQL2Bにしか出せない独自の魅力があり、それを楽しむのがリケーブラーのマナーと言うもの。中庸な音になり、輪郭が生まれたことによって、高域には鮮やかさとエッジ感が加わり、ジャキジャキとした音が出せるようになっています。また、低域ではタイトさ、キレ、スピード感、迫力や凄みが出せるようになっています。BLO-DSQL2BにはBLO-DSQL2Bにしか出せない魅力がたっぷりと詰まっているのです。このような傾向から、ストレートかつダイレクトに音をぶつけてくるタイプに変化したのかと思うかもしれませんが、そこは平面駆動、やはり平面駆動、されど平面駆動、何度でも言いますが、平面駆動の土台は絶対的に崩れません。どこまでも痛みや圧力のない音で、耳に優しい音なのです。また、BLO-DSQL2Bは音場感に優れており、間近で音が鳴る印象が薄らぎ、自分を中心に全方向へ音が広がるようになります。特に中高域での変化が顕著で、少し距離を置いて音が鳴るようになるので、ガツガツしたサウンドを少し距離をおいて聞くようなリスニングスタイルになります。空間がクリアーになったことも影響しているのだと思いますが、音が響き広がっていくのをしっかりと感じられます。

得意ジャンルはやはりクラシック。この点はどのケーブルに変更しても変わらないでしょう。それ以外のジャンルでは、BLO-DSQL2Bではロック、メタル、打ち込みとの相性が良くなったように思います。音の色付けが少なく、金属的な音や打ち込みの音を素直に出してくれます。また、非常にノリの良さを引き出せる点もプラスに影響しています。付属ケーブルの低域がウッドベースの音に最適ならば、BLO-DSQL2Bの低域はエレキベースの音に最適です。低域の輪郭が強く描かれることで、低域が地を這うようにうねっているのが目に見えるようです。また、唸るボーカルの凄みや、突き上げるハイトーンヴォイスなど、付属ケーブルの時とはまた違った意味で、ボーカルを堪能できるようになっています。圧倒的プレッシャーとパワー、押し寄せる威圧的な気配、破壊力は抜群です。Edition9の低域を力100、圧のかかる面積を60とするなら、BLO-DSQL2Bでの低域は、力70、圧のかかる面積100といった感じです。広範囲で重量級の低域を体にぶち込んできます。歪みがなく耳へ負担がかかるような圧力の無い低域は、コンデンサー型の低域との共通点が多いように思いますが、この迫力ある低域をコンデンサー型で出すことはできないでしょう。逆に、ダイナミック型である以上、コンデンサー型級の究極のなめらかサウンドを出すことも不可能でしょう。

BLO-DSQL2Bバランス感覚に優れ、高いクオリティーを持ったよく出来たケーブルで、優しい音から激しい音までをニュートラルな音色で多彩に表現が可能なケーブルです。BLO-DSQL2Bにリケーブルすることで、「多様なジャンルに対応できるLCD-3」にすることが可能です。個人的にはLCD-3付属ケーブルよりもこちらのほうが使い勝手が良くてオススメですね。ちなみに、クラシックやボーカルモノをメインで聞く場合には、LCD-3付属のケーブルのほうが相性が良いように思います。


★Reference 16 Silver/Copper(ALO audio)へリケーブル

slcd3-12.jpg最後に、ALO audioのReference 16 Silver/Copperへリケーブルした時の音について書いていきます。まず見た目が美しいですね。綺麗に編み込まれたキラキラと輝く線材が期待を増幅させます。流石にこれだけの物量を投入したケーブルだけに、あまり取り回しは良いとは言えません。重さもなかなかのもので、通常であればケーブルが重くて邪魔になるところですが、LCD-3はヘッドホンそのものが重過ぎるので、ケーブルの重さが全く気になりません。「なんだかなぁ」といったところでしょうか。

LCD-3付属ケーブルと比較して基本性能はやや向上。とは言っても、それほど変化はないように思います。BLO-DSQL2BとReference 16の解像度は差がほとんど感じられません。情報量についても特に差があるとは感じません。しかし、細かな音の鮮明さ、音の滑らかさなどから、若干ではあるものの基本性能が高いのは間違いないでしょう。解像度、情報量と違って一聴して改善されたと感じられるのはレンジ感です。明らかに高域方向へのレンジが良化しており、しっかりと音が伸びきるようになっています。そのため、低域方向へも高域方向へも思う存分音がノビノビと躍動し、低域寄りな印象の強かったバランスがフラット傾向へ近づいています。付属ケーブル時にあれだけ主張していた低域が、他の帯域と足並みを揃えて整然としています。

slcd3-8.jpgReference 16の音を、コンデンサー型を0、ダイナミック型を10とするならば、鳴り方として5~6の位置になります。付属ケーブルと比べると、ずいぶんと音に輪郭が生まれ、焦点が定まり、音の粒立ちがハッキリしています。BLO-DSQL2Bと比較しても、Reference 16のほうが音の輪郭を描き、音を締め上げる傾向があり、音がシャキっとスタイリッシュになります。全体で鳴る印象はかなり薄まったように感じます。そのため、音像が見えやすくなり、音の実在感、実体感が増し、より迫力ある音、言うなれば一般的なダイナミック型に近い感覚の迫力あるサウンドを出せるようになっています。しかし、その反面音の重厚感、濃さといった要素は減退しています。輪郭を強く描くことで音のエッジ感が出るようになっていますが、音の輪郭の滑らかさという見方をすると、3本のケーブルの中でReference 16が最も滑らかで、耳当たりの優しい音になっています。また、意識しなければ感じないレベルではあるものの、音の定位感が優れており、安定感があって安心して音楽に没頭できるようになったように思います。そのせいか、ついつい長時間音楽を聞いてしまうのは、Reference 16を使用した時のLCD-3だったりします。

音色的には付属ケーブルともBLO-DSQL2Bとも違います。付属ケーブルのように甘くもなく、BLO-DSQL2Bのように中庸な音色でもありません。唯一このケーブルだけは格調高い華やかさを持っています。音色の味付けは微々たるもので、明確に知覚できるようなものではありません。しかし、多彩な色使いで、表情豊かな音色になったことは間違いないと確信しています。深い音、濃い音、凄みのある音、煌びやかな音、綺麗な音、艶やかな音、エレキトリックな音まで、他のケーブルでは味わえなかった様々な音に出会うことができます。そして、空間に漂う空気感、雰囲気が変わったことも重要な変化でしょう。突如として気品ある貴族が現れたかのように場の空気感が変わるのです。音に上品さが付加され、薄っすらと高貴な気配が音に感じられるようになります。その結果、今までの音がコンサートホールの空気感なら、Reference 16の音は宮殿の空気感と言えます。聖堂でも城でもなく、宮殿のイメージです。このような情景が目に浮かぶのは、音に華やかさが増したからでしょう。どこか清々しさも感じられるようなその音は、付属ケーブル時の分厚いサウンドからは想像できないものです。キラキラと輝くReference 16の見た目そのままの音で、見事にケーブルの見た目と音がリンクしていると言えそうです。このReference 16特有の音は、ラックスマンが独特の味わいある音を持っているのと同じように、オーディオ的な作られた音なのだと思います。しかし、この音が実に心地よいのです。ALOサウンド、完成度の高い音ですね。

slcd3-11.jpgReference 16の音は、キレと締まりを強く感じさせてくれますが、それでも直接的な圧力は感じません。いくら一般的なダイナミック型ヘッドホンの鳴り方に近づいたとは言っても、圧力を感じないことが平面駆動であることを思い出させてくれます。Reference 16の音は、凄く攻撃的な音を出すこともできるのに、全く耳に負担がかからない音なのです。BLO-DSQL2B同様に、ここでもまた低域の変化がわかりやすく、歪みの無さ、正確さ、解像度感、キレ、重み、濃さ、総合力で見ればe9やPS1000を超えた低域と言ってもいいぐらいに素晴らしいものですが、どうしたって圧力がなく綺麗に音を出すというのはLCD-3の不変の特徴です。この低域は多くの人にとって魅力的な低域となりえるのではないかと思います。音場感は低域は近め、中域から高域にかけてはやや遠め、それなりに広い空間で立体的です。どちらかと言えば付属ケーブルの音場感に近いように思います。違いと言えば、音がタイトでスッキリしたことで、全体的にコンパクトなサウンドになり、壮大さ、スケールといった点は減退したことでしょうか。逆に言えば、現代的な音楽への対応力が大きく向上したとも言えます。

得意ジャンルが変わることはありません。ここでもまたクラシック、ジャズを得意とします。しかし、Reference 16は、他の2本のケーブルと比べると最も幅広いジャンルに対応できる音となっています。ロックやメタル、打ち込みやポップスなどなど、あらゆる音楽をそつなく捌ききってくれます。音色が多彩なので、付属ケーブルとは違った音楽の楽しみ方を出来ると思いますし、使い分けるという意味でも、Reference 16は価値あるケーブルのように思います。


★まとめ

以上ここまで長いレビューにお付き合い戴いた方はお疲れ様です。LCD-3は、ダイナミック型平面駆動ヘッドホンの可能性を存分に感じられるヘッドホンでした。力強さを持ちながら、歪みがなく綺麗な音という新しい世界を見せてくれたLCD-3。その音の傾向から、単純にダイナミック型のハイエンド機種と比較できるものではありません。しかし、十分に並みいるハイエンドヘッドホン達と肩を並べるだけのポテンシャルを持っているのは確かです。平面駆動型ヘッドホンというのは、LCD-3、LCD-2やHE-6を聞く限り、あまり固有の音を持たないのかもしれません。なぜなら、環境やケーブルによってずいぶんと印象が変わるからです。コンデンサー型と違い、ダイナミック型はアンプの種類が豊富で、なおかつ高性能なものも多く存在しますから、LCD-3は自分好みの音を追求できる可能性と、音質的な高みを目指せる可能性を同時に秘めたヘッドホンであると思います。今まではフォステックスぐらいしかダイナミック型平面駆動ヘッドホンを販売していませんでしたが、AUDEZ'EのLCDシリーズやHiFiManのHEシリーズといったハイクオリティなダイナミック型平面駆動ヘッドホンをきっかけとして、今後、他のメーカーからもダイナミック型の平面駆動ヘッドホンを是非とも発売してほしいものです。

 

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無題
レビューお疲れさまです。LCD-3への愛を感じますね。
LCD-2Rev2所有者なので、重量についてはよく分かります。
500gオーバーは首と肩にきますよねぇ。
せめて400g台に抑えて欲しかったですが、今の技術じゃ軽量と音質
を両立させるのは無理なんでしょうか……。
LCD-4、あるいはLCD-3Rev2に期待といったところです。

自然音に近い解像度感、ダイナミックレンジの広さ、凄みのある低音
はLCD-2Rev2の傾向を継承しているみたいですね。
LCD-2Rev2の低音を聴いたときには、深く沈む存在感のある低音
でありながら、凹凸のないことに驚いたものです。

LCDシリーズでは、低音ばかり語られる傾向にありますが、
中音が素晴らしいんですよね。中低音から中音のボーカルが
極めて自然な質感で、この帯域の声を聴くならLCD-2Rev2だろ!
と勝手に思い込むほど惚れています。
plto 2012/03/14(Wed) 編集
待ってました!
来ましたね。投票した甲斐があったというものです^^

やはり、環境の影響を受けやすいようですね。これは私も、FUJIYA AVICのイベントに参加した際に感じました。早くもリケーブル用製品も揃ってきていますし、非常に幅の広い楽しみ方ができそうな製品ですね。

なるほど、クラシックとジャズに合うのですか。これらは、どちらかといえば我が愛機・T1が苦手とする分野なので、私にも使い分けができそうです。とはいえ、今は環境の強化に全力を注いでいるので、ヘッドホンの買い足しは無理ですが(^^;)

しかし、このスペックでも音取れるのですか。これにしてもTH900にしても、最近のヘッドホンはパワフルでも音取りやすいみたいですね。Hifimanは例外ですが。

Hifimanで思い出したのですが、HE-6と比較してどうでしょうか?HE-6とLCD-2の比較は見るのですが、3はまだ見たことがないのです。

何にせよ、これだけの長文で解説していただき、ありがとうございました。非常に参考になりました。
しんすけ 2012/03/15(Thu) 編集
LCD-3について
>pltoさん

LCD-3、素晴らしいヘッドホンです。
個人的にはLCD-2の方が好きなんですけどねw

LCD-2Rev2は付属のケーブルが本当によく出来ています。
性能が高いのは勿論、バランスが良くて癖が少なく、何でも聞ける優れもの。
音場感はAZケーブルが一番広くて開放的ですし。

LCD-2とLCD-3の価格差がなぜこれほど大きいのか、それが最大の謎です。

>しんすけさん

投票ありがとうございます!
レビューを書くエネルギーになりますよ、投票は。

今回はなかなか良いレビューが書けたと思います。
USTヘッドホンのレビューの文字数を大きく超えて、過去最高の12000字超え、原稿用紙31枚分です。
それだけ感動が大きかった証でしょう。

T1は聞いたことありませんが、普通のダイナミック型とは間違いなく使い分けが可能ですよ。
ロックや打ち込み、ピアノなどはT1のほうが上手いのではないかと予想してます。

HE-6はまだあまり聞いていないので、また聞き比べした時にでも詳しく書きたいと思います。
いつになるかわかりませんが・・・

さて、次はW3000のレビューを書く予定ですが、その前に、スピーカーとアンプのレビューを書くことになると思います。
というのも、今週末・・・再来します。
アクセの話も出てくると思うのでご期待ください。
まみそ URL 2012/03/15(Thu) 編集
LCD-2とLCD-3の違い
拍手にてLCD-2とLCD-3の違いについてコメント戴きましたので、ここで書きたいと思います。

基本性能差はほとんどなし。
若干LCD-3のほうが滑らか。
LCD-2と比べるとLCD-3はだいぶ分厚く重厚なサウンド。
LCD-3と比べるとLCD-2はアッサリ。
音色や音の方向性は同じ。
LCD-2はLCD-3よりもスッキリしているので、いろいろなジャンルに対応できる。
また、スピード感を感じやすい。
LCD-3はその音度100%の音が特徴、この音はいろいろなヘッドホンを聞いててもなかなか味わえないもの。
GRADOで言えばGS1000とPS1000みたいな、キャラの違い程度の差なので、なぜここまで価格が違うのかは不思議も不思議。
LCD-2がお買い得なのか、LCD-3が高すぎるのか。

クラシックをメインで聞くのであれば、どちらがオススメというよりも、どちらでもok、好みの差。
LCD-2であっても、分厚い音が出せるケーブルがあれば良いが・・・
候補としては"Spore" Ultimate Headphone Cable、ただし3000ドル、LCD-3より高いw

基本的によく似た二つのヘッドホン。
厚み、密度感、濃度が濃いか薄いかの差。
まみそ URL 2012/03/15(Thu) 編集
>LCD-2とLCD-3の違い
まみそさん、お疲れさまです。

まみそさんは、LCD-2とLCD-3の価格差を「謎」と仰ってましたが、
両者には「キャラの違い程度の差」しかないのですね。
(オーディオでは、そこが最も重要なのかもしれませんが)

GS1000とPS1000は3万円程度の価格差ですが、
LCD-2とLCD-3の価格差は倍ですから、確かに「謎」です。

それにしても、LCD-2よりもぶ厚い音とは、物凄いですね。
LCD-2ですら、下手な密閉型がペラペラに聴こえるくらい、
重厚な音なので、それ以上となると……。
音の実体感が、とんでもないことになりそうです。

LCD-2Rev2付属のAZケーブルについて
少し気になったのですが……
画像を拝見しましたところ、Blossom BLO-DSQL2B
のケーブルに見えるのです。

私が、2nd staffでLCD-2Rev2を購入したとき
AUDEZ'E製のAZケーブル
(2011年9月16日に、2nd staffが発表したキャンペーンを見て
購入しまして、宣伝では「標準附属のAUDEZ'E製 AZケーブル」
とありました)として付属していたのは、
黒いシースで、Y字合流部からプラグまでが、
きし麺のように平たい仕様になったケーブルでした。

LCD-2Rev2を、どこの販売店から購入するかで、
付属のケーブルが変わるのかもしれませんね。
あるいは、AUDEZ'E社が付属ケーブルを変更したのか……。
plto 2012/03/15(Thu) 編集
LCD-2の付属ケーブルについて
>pltoさん

ご指摘ありがとうございます。
調べてみたら、確かにコレはBlossom BLO-DSQL2Bというケーブルですね。
最初からこのケーブルしか付属していなかったので、これが付属ケーブルだと思っていました。

購入時期は私もキャンペーンの時で、セカンドスタッフから購入しました。
販売数が限定されてて、トランクBOXのケースのやつです。

バランス接続仕様で注文するとこのケーブルになるのかもしれませんね。

で、平たいケーブルというのは、LCD-3の付属ケーブルと同じかもしれませんね。
LCD-3の付属ケーブルは平たいです。
このケーブルだとレビューの通り、一番厚みがあって重厚なサウンドになります。

Blossom BLO-DSQL2Bはスッキリとクリアーで、輪郭を出してくるタイプで、また違った音を楽しめますよ。
価格を見たら手頃だったので、これならオススメです。

レビューに追加で説明を加えておく必要がありそうですね。
情報提供ありがとうございました。
まみそ URL 2012/03/16(Fri) 編集
>LCD-2の付属ケーブルについて
お役に立てて何よりです。
セカンドスタッフのブログを見たところ、
セカンドスタッフは、LCD-2Rev2のキャンペーンを
2度行っていたようです。

まみそさんの購入した時期のみ、
ハンドメイド・オリジナル・ヘッドホンケーブル
(シングルエンド or バランスを選択)が
付属することになっていたようです。
このハンドメイド・オリジナル・ヘッドホンケーブルが、
恐らく、BLOSSOM BLO-DSQL2だったのでしょう。

BLOSSOM BLO-DSQL2Bの音の変化に興味をひかれ、
さらに、セカンドスタッフのHPを調べてみると、
BLOSSOM BLO-DSQL2(シングル/バランス)
のいずれも、販売終了になっていました。
うーん、残念です……。
まみそさんは、良い時期に購入されましたね。

私のLCD-2Rev2は、2度目のキャンペーンの無料サービス
で、AZケーブルをバランス化(プラグだけをXLRに交換)
して貰っています。
私の聴いているLCD-2Rev2の音は、LCD-3に近い
音なのかもしれませんね。
plto 2012/03/16(Fri) 編集
まみそさん

なんと・・・再来されますか!
記事の方、楽しみにしております。

しかし、12000字とは、凄まじいですね。まみそさんの文章力にはいつも驚かされます。

それにしてもLCD-2と3は、大差ないのですか。まみそさんのシステムで聴いて大差ないなら、大差ないのでしょう。それでも倍の価格で売れるのがオーディオなんでしょうね(^^;)
LCD-3が重く濃いというのは自分も思いました。LCD-2は(オールマイティとは言わないまでも)そこまでソースを選ばずに鳴らしてくれそうな感じがしましたが、LCD-3はかなりソースを選びそうな感じがしました(もっとも、聴いた環境が違うので、それも考慮しなければならないのでしょうが)。

"Spore" Ultimate Headphone Cableは、HD800用が上奉書屋さんのブログで紹介されていましたね。どんな音なのか、私も興味があります。

そういえば、まみそさんはT1を試されたことないですか。T1ユーザーの私としてはぜひ一度、手にとっていただきたいところです(^^)
ショボい環境で鳴らすと何の変哲もない"ただのヘッドホン"ですが、環境(特にパワー面)を整備すると化けますよ、コイツは。
しんすけ 2012/03/16(Fri) 編集
LCD-3について
>まみそさん
 
以前、e9を2年ぶりくらいに聴いたら化け物っぷりがLCD-3を上回っていたようなことを書いていましたよね。やはり濃さや厚みはe9のほうが上なのですか?LCD-3の国内代理店モノはかなり高額なので手を出し難いです。悩んでるんですよね。e9ほどじゃないなら買わなくてもいいや、とか思い始めています。ヘッドホン収集もあと3個で終焉の予定です。

なんかパーティが終わりつつあるようで寂しい気もしますが・・・。
魔人 2012/05/05(Sat) 編集
LCD-3は
>魔人さん

L3000のイメージが近いと思います。
あんな感じの濃さと厚みのある音です。
で、平面駆動なので歪がない音です。
1回聞いてみるのが早いと思いますよ。
もしよければお貸ししますので連絡ください。
まみそ URL 2012/05/06(Sun) 編集
LCD-3を聴いて

LCD-3の感想を述べます。
DenDAC直だったのですが、最初の印象は『音圧がなく』、『締りがない』。『応答速度も速くない』。鈍重な音と感じました。『環境が貧弱だからだよ』と言いたい人がほとんどでしょう。でも、最初の印象は自分の中に強く残りました。同一条件で他のヘッドホンと比較しての印象なので。直前までe8ばかり使っていたというのもあるかも知れません。

翌日以降もしばらく聴いていたら耳が慣れたのかエージングが進んだのか?違和感は減退してきました。何日も聴いていると違和感なくなってきますね。NBSのケーブルみたいに『目覚め』でもあるのか?最初のあの音はなんだったのか?という感じです。根拠はないのですが、『エージング過程で流す曲や使用機材によって音の変化の仕方が異なる』という話があります。最初の音が極端に緩く感じたので、まみそシステムからDenDACに変わって相性が破綻したのか?と思ったほどです。徐々に違和感が減退したのはヘッドホン自体がDenDACに慣れてきたのかも・・・。『おまえの耳が慣れただけだよ』という意見もあるかも知れませんが。

今はDenDAC直ではなく、アンプのHD53Nを使っています。HD53Nは大幅に音質が良いので、LCD-3の音もそれに比例して良くなりました。このヘッドホンは環境の影響を受けやすいというのはマジかも知れません。PC直などで使うと極端に音が悪く感じる可能性があります。

とは言っても『緩く、スピード感はない』というのが基本的な特徴だと感じます。LCD-2の方がやや音が速く、普通っぽい印象で無難な音です。音の深みはLCD-3の方が上ですね。でも普通の人が聴いたら3より2の方が『音がいい』と評価する可能性もありますね。自分が買うとしたら3です。個性が強いので。この場合の個性というのは必ずしも肯定的な意味合いではないのですが、使い分けを考えた場合は3ということです。

HE-6とも比較します。HE-6とLCD-3は全く違う音です。HE-6は力感があり重さがあります。対してLCD-3は力感が弱く、緩いです。濃さはあります。コンデンサー型を0、ダイナミック型を10とするとHE-6は6~7、LCD-3は3~4といったところです。

最後に装着感ですが、イヤパッドの前方が厚みが薄く、後方が厚くなっているのですが、これが極端に感じます。均等に側圧がかかってきません。また、自分は特別に頭が大きいわけではありませんがヘッドバンドのアジャスターを全部出した状態がちょうど良かったです。頭が特に大きい人は装着できない可能性あり。これは欧米人は長頭形で頭の横幅が狭い人が多いからでしょう。
魔人 2012/05/20(Sun) 編集
LCD-3の感想乙です
>魔人さん

LCD-3の詳細な感想ありがとうございます。

自分以外の環境でどのように鳴るのかがわかって興味深かったです。
環境の影響を受けやすいというのは、どうも平面型駆動のヘッドホン共通なように思います。
HE-6もそうですし、STAXもそうですよね。

おおよそ同じような感想ですが、LCD-3の応答速度は潜在能力高いので、是非まみそシステムで聞いてみてほしい!と思うところです。
極限までタイミングの合ったシステムで聞くと、ビッシビシのLCD-3になります。
キレ、スピード感だけならメタルも最適!と言いたいぐらいです。
全体感の強い鳴り方なので実際は相性悪いですけどねw

HE-6との比較は全く同じで、HE-6のほうがダイナミック型に近い鳴り方をしますね。
なので、ダイナミック型と使い分けるならLCD-3のほうが個性的で良いのかも?

平面駆動型に鳴れた耳でダイナミック型ヘッドホンを聞くと、いかに音が歪んでいるか、そして、だからこそロック等の良さを引き出せているかがよくわかります。
あとは、HD800がダイナミック型でありながらどれだけ優秀なのかもわかると思います。
他の機種ともいろいろ聞き比べてみてください。
まみそ URL 2012/05/21(Mon) 編集
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ヘッドフォンやオーディオアクセサリーの感想などを筆ペン先生がぶった斬るWebサイト。
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「永遠のオーディオ初心者」「糞耳筆頭」「ケーブル患者」「アクセ馬鹿」かつ「競馬中毒者」です!よろしく!








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