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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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「カイザーサウンド」

第一章~初心忘れるべからず~

第二章~カイザーサウンド(音は生き物)~

第三章~破滅からの転生~

第四章~貝崎親子来訪記Part.2~

第五章~ヘッドホンサウンド~

第六章~スピーカーサウンド~

第七章以降未定
 

★第三章~破滅からの転生~

◆スピーカーセッティング

ヘッドホンシステムとスピーカーシステム。
機器におけるオーディオシステム上の違いはどこにあるのか。
実は、全くといっていいほど差が無い。
それどころか、差は無いと言い切ってしまってもいいだろう。

音を出す振動板までは、ヘッドホンとスピーカーは同じ道を辿る。
音が出る瞬間、その時まで、何も差は生まれない。
差は無いのだ。
あとはヘッドホンから、スピーカーから音が出てフィニッシュ。
と、上手くことが運べばどれだけ楽か。
現実はそんなに甘くない。

確かに、音が出るまでに限れば、差は何一つ無いと結論付けて問題ないだろう。
しかし、音は耳に届くまで見届けなければならない。
音を感じるのは人なのだから、至極当たり前の道理である。

音が出てから耳に届くまでの空間。
ココがヘッドホンとスピーカーの決定的な違いだ。
たったコレだけの違いが、とてつもない差を生み出す。

もし仮に、ヘッドホンが「樹海を抜けたら目の前に旅館」だとすれば、スピーカーは「樹海を抜けたら絶壁」と表現したい。
トランスポート、DAコンバータ、アンプ、ケーブル、電源などなどを攻略し、樹海を抜ければ気持ちのよい温泉と美味しいご馳走、ふかふかのお布団が出迎えてくれるヘッドホンシステム。
同じ苦労をして樹海を抜けても、今まで以上に困難な、スピーカー設置とルームチューニングという絶壁を攻略する必要のあるスピーカーシステム。
ヘッドホンシステムとスピーカーシステムのセッティングに大きな隔たりがあることに疑問の余地はない。

スピーカーの設置とルームチューニング。
スピーカーユーザーなら誰もが悩み苦労していることだろう。
考えただけでも心が疲弊し、オーディオを投げ出したくなるほどである。
それほどスピーカーを鳴らすことは難儀。

スピーカーシステムにおいて重要なのは、音が出てから耳に届くまでの空間を制すること。
空間を制することで、音楽は心の壁を越えて人へ伝わる。
すなわち、心に響く音楽の獲得である。

心の壁は無理矢理越えることなどできない。
音の流れを感じ取り、音と呼吸を合わせ、空間に溶け込む意識。
音と心が通じたとき、心の壁は消えてなくなる。
スピーカーのルームチューニングとは、このような領域なのではないかと素人ながらに推測する。


◆破滅からの転生

初めてのスピーカー導入については、「貝崎親子来訪日記」を読んで戴きたい。
「貝崎親子来訪日記」によって、以下の流れを知ることができる。

・初めて自分で組んだスピーカーシステム
・鳴らないスピーカー
・命を吹き込まれたスピーカー

貝崎氏の腕によって一旦は音楽を表現できるようになった現実。
その後何があったのか。
話を進めていこう。

貝崎親子来訪から数ヵ月後、サウンドステーションⅡというオーディオボードを導入した。
自分で設置したため、若干スピーカーの配置が変わってしまった。
位置が変わることで音が狂うかと思ったが、その心配は杞憂であった。
素人がポンと置いただけで部屋いっぱいに音が広がる。
魔法か!このオーディオボードは!
サウンドステーション恐るべし。
音が部屋全体で鳴らなくて困っている人には是非試して欲しいオーディオボードである。

次に、スピーカーケーブルをSP-RGB3に変更。
これは、SP-RGB1、SP-RGB2を超えるハイクラスのケーブル。
非常に高価なケーブルということもあり、大いに期待して導入した。
それはもう、期待に期待を込めて。
この時、スピーカーケーブル導入が破滅の始まりになろうとは微塵も思わなかった。

そして、スピーカーケーブルを交換して音出し。

!!??
まさかの崩壊。
音は痩せ細り、部屋全体で音を鳴らすなど夢のまた夢。
前方からしか聞こえてこない音。
音が死んでいる。
聞くに堪えない酷い音だ。

スピーカーケーブルをアップグレードしたことによって音が死んでしまったのだ。
こんな結果は想定の範囲外。
悪化することなど予想できようものか。
上りきった絶壁から突き落とされ、振り出しに戻ってしまった。
またも目の前に立ちはだかる壁。
絶望以外のなにもない。

その後、スピーカーの配置を移動、移動、移動、移動、移動・・・・・・
掴めそうな岩を探りに探り、少しでも這い上がろうと試みる。
上っては戻り、上っては行き詰る。
一線を越えれない。
素人技の限界。
結局、壁を登りきることはおろか、上ろうとする気力すら消え失せた。
そして、スピーカーシステムは破滅した。

後から貝崎氏にこの話をしたところ以下のような回答を戴いた。

前回訪問した時は、その時に所有していたメーカーのバラバラなアンプやスピーカー、ケーブルを使って、強引に鳴るようにセッティングしたようだ。
それはもう針の穴を通すほどの緻密なセッティング。
使用するケーブルが変わり、位置も変われば、バランスが崩れて当たり前。

無限に存在する絡み合ったセッティングの紐。
その中から当たりの紐を探り当てるのは、スピーカー素人の私にできる芸当ではない。

お手上げ。
己の力の限界、袋小路、完全なる敗北。
職人技によって生み出される工芸品を素人が作るのが無理なのと同じこと。
スピーカーセッティングは実力が全て。
そこには慈悲の欠片も存在しない。
戦争、戦い、力を持つものが勝利を手にする。
自分の手によってスピーカーに命を吹き込むことは不可能だと悟り、静かにスピーカー第一章は幕を閉じた。

時は流れ、2年。

オーディオとは人生そのもの。
自分の生活スタイルに合わせ、自分の精神、肉体に合わせてオーディオ、即ち音は変化していく。

あらゆるパーツがカチカチと組み合わさり、タイミングという名のパズルが完成する。
今こそ転機なり。
アンプも、スピーカーも、スピーカースタンドも、ケーブルも売却。
そこに迷いはない。
一度白紙へ戻し、全てを一新する。
新たなスピーカーシステムを組むタイミングは今しかないと警笛が鳴っている。
準備は整った。
早速貝崎氏に連絡をとる・・・破滅からの転生を信じて。

こうしてスピーカーシステム第二章が幕をあけた。

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