久しぶりにヘヴィーメタルを聞きたくなったので、ついでにHD25、K1000、edition9のメタル適正を検証してみた。
環境は以下の通り
プレイヤー:PC
サウンドカード:96/8 PST
DAC & HPA:m902(電源ケーブル:Cloude Nine Full)
壁コン:SSD2
タップ:SWO-XXX入れたオリジナル
見ての通り、思いっきり音場重視のシステム。
これが私の好きな音で、メタルには全く合わない環境だろうw
この状況でどれだけメタルの良さを引き出せるか、といった実験的な部分もあるわけだ。
サンプル音源:Children Of Bodom - Follow The Reaper
★K1000
音場は広いとは言えず響きも適度だが、音の抜けが良い点はK1000らしい。
抜けが良いためスッキリしててスカっとした音。
そのため空間全体の密度感、濃さ、音の厚みは無い。
ギターの音のキレが抜群。
エッジが立っておりキレがよく、またスピード感があってギターが栄える。
スネアの音がタタタン!っとインパクト時の音が硬質的なまでに締まって聞こえる。
バランスはややハイ上がり。
低域の迫力に欠け、Voは前面には出てこず、ギターやキーボードの音が主役的な感じになる。
★edition9
ゾネホンのSロジってのは本当に曲者だ。
久しぶりにedition9を聞くのだが、このグルグル回りぐちゃぐちゃになった空間に慣れるのにしばらく時間がかかってしまう。
しばらく聞いて慣れてくると、空間が落ち着いてきて違和感が無くなるので問題無いと言えば問題ないのだが。
解像度の高さは流石で、これは全てにおいて言える。
スネアのスナッピーの響きまでしっかり表現してくるので、インパクト時の打音そのものよりもスナッピーの響く音のほうが強く出てくる。
低域が支配的だが、音の分離感が高いため各楽器の音は独立している。
低域が強いが、それと同じぐらい高域の主張も激しく、シンバル音などは刺激的だ。
バランスはフラット~ややドンシャリだろう。
そのためVoは前面には出てこず、K1000と同程度の位置。
音の締まりは感覚上ではK1000のほうが上に感じる。
これは質が違うのでそう感じるのだろう。
つまり、edition9は重く実体感がありつつ締まるのに対し、K1000は軽く鋭く締まる。
細い棒でタンッ!と叩くのがK1000、丸太でダンッ!と叩くのがedition9だ。
空間は広いとは言えず、響きも控えめ。
響きはK1000と同レベル、つまりedition9も余計な残響音や響きを付加していないのだろう。
k1000との違いはスカっと音が抜けていくかいかないか。
K1000が野外Live、edition9がホール内Liveといった具合だ。
★HD25(オーグラインver)
空間の広さ、響きが素晴らしい。
スネアの音が、タンッ!→スーーーっと広がっていくし、キーボードの音が空間上空を覆い全体を演出する。
ベースとなるのはガツンとくる直接的な聞かせ方なので、決して音場重視系の鳴りでは無い。
重くて密度感のある低域はある意味edition9を超える。
editioin9がグレープフルーツならHD25はスイカ。
単純に迫力があるのがHD25で、ドン!とくる低音だ。
重心の低いベースは地を這うようだが、edition9のように全体を支配するような強い個性はない。
おそらく、解像度がedition9と比べると低いため、全体に馴染む、散漫として溶け込んでいるせいだろう。
3機種の中では最もVoが前面に出てくる。
しっかりVoを楽しむことができ、全体のバランスが良い。
空間全体の密度感、音の濃さであり厚みがあり迫力満点。
ゼンハイザーの空間表現の上手さは評価すべきものがあるように思う。
真空管アンプ+HD25でも感じたのだが、HD25の環境の変化に鈍感な点は結構助かる。
要するに、あまり環境次第で劇的に音が変わらないのだ。
つまり、どんな環境にしてもHD25らしさってのがシッカリとガッチリと存在し、環境の変化でスパイス的に味付けするといった感じだ。
そのため、大きくバランスが崩れることがなく、非常に扱いやすいヘッドフォンと言える。
ただし、空間表現に関してだけは別。
広さだけでなく、空間の空気感の質までもが環境の変化に素直に答えてくれる。
これは音場感に関しては固定的なヘッドフォンが多い中、それらと比べた時の話である。
GRADOやULTRASONEの音場も勿論変化はするが、固定的であって大きく変化しない。
独特の音場感を持つメーカーは、ガチっと音場感を固定しているケースが多いのではなかろうか。
と想像してみたり。
★総評
現在の環境ではHD25が最もメタルを聞くのに適している。
K1000はメタルよりも明るく軽いロックなどに向いているだろう。
今回使用したサンプル音源はメロディックデスメタルのため、ダークな部分を引き出せないと辛いものがあるのでK1000には合わなかった。
非常に的を得た表現で感銘を受けました。
感じたことを言葉であらわすのって中々難しいことですが、まみそさんはかなり上手ですよね。
言葉を操るスペシャリストって感じです。
惜しむべくはSR325をまだ持っていたら一緒に比較して欲しかった点でしょうか。
それではまた~
今は無いので想像でですが比較してみますw
SR325はK1000と傾向が似てますが、音場感と高域の表現方法が大きな違いですかね。
低域はどちらもあまり出ませんが、タイトでキレがある点は似てます。
音場はGRADOは耳横サウンド、K1000はスピーカーのような音場。
高域はK1000のほうが繊細で細かに表現します。
VoはGRADOのほうが前面に出てきてgood。
細かいことを言うと基本性能であったり音の実体感やリアリティといった部分が全然違いますが、おおまかな傾向としてはSR325とK1000は似ているように思います。
USTは音場が凝縮され、実体感が上がり迫力あるサウンドになりました。
てことは?そう、e9のメタル適正度もUP。
USTver2.0の変化とe9の変化は同傾向のようです(音場感を除く)。
ただし、これ以上e9特化(メタル特化)にすると他のジャンルに対応できなくなるので注意w
この鳴り方は私の好みとは違いますが、メタルに限定するならこの鳴り方のほうが好み。
しかし、m902にX-DC15SMを使ってしまうとシステム全体の音場感が落ちるから困る・・・
ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。
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