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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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★アピトン

黒檀やアサダ桜、松や楓などはオーディオ界を代表する木材。
インシュレーターやオーディオボード、オーディオラック、スピーカーやヘッドフォンのハウジングなどによく使われている。
一方、アピトンという木材を使った製品はあまり目にしない。

grande_w.jpg

イルンゴ社の"grndezza"というアピトン材を使用したオーディオボードがあるが、今回紹介しているアピトンボードは"grndezza"ではないので、同一の音ではない点に注意してほしい。


★オーディオボード

s-PICT0017.jpgオーディオボードというのはシステム全体の音のコンセプトの方向性をガラっと変えてしまう力を持っている。
影響力が大きいので、新しいボードを導入することでせっかく完成していた音のバランスを崩してしまい、細かな調整をし直さないといけない羽目になることは当然のようにありえる。
しかし、自分にとって最適なオーディオボード、言い換えれば「素材・材質」を見つけることができれば、それはどこに導入しようが上手く適合するので、自分好みの素材探しは妥協せずに探求するべきだと思う。
私はアピトン材こそが自分にとっての理想の音を実現する素材であると確信し、現在はオーディオシステム全体に使用している。


★インプレ:400(W)mm×300(D)mm×40(H)mm

93c1ace3.jpg

まず音場感。
空間表現を一言で表すなら「漆黒の縦穴」。
クリアーに澄み切るような透明感のある空間ではない。
無の状態に「闇」という成分が満ちた空間。
「闇」という成分が満ちていることを感じられる空間。
静まり返った闇の中にいる状態を想像してほしい。
「闇」の存在を感じないだろうか?
つまり、空間の存在感が強い。
そのため、スカっと透き通るようなクリアーさはないのだが、黒く深みのあるクリアーさを持っている。
同時に、この「闇」の黒さによる陰影表現の上手さ、コントラストの表現に優れている。
Voなどの前で出るべき音はしっかりと前へ出てきて、その後ろに広がる空間は広く、残響成分がスーっと伸びていく。
"深い空間"であり"深い鳴り(鳴らし方)"という感覚は初めて味わった。
これは物理的に下方向へ深いのではなく、懐が深いという意味のほうが正しい。
アピトンの雄大な懐の深さの中で音楽が鳴っている。

次にエネルギー感。
エネルギー感が強い音になる。
が、活発的なエネルギッシュという感覚とは違う。
動的ではなく質量的な意味でエネルギー感が高く力強い音、重さのある、存在感のある音。
電源ケーブルで言えばallegretto ACが似ているだろうか。
音の粘土が上がり生気が吹き込まれることで力強さを生み出すタイプ。
音をクッキリハッキリ分離して微小な音まで表現するタイプではなく、また電源ケーブルの例えになってしまって申し訳ないのだが、EPIPHANY X2のように隅々の音までエネルギーをいきわたらせて存在感を増して微小な音を認識させるタイプ。

柔らかく角がなく、音が締まると言うよりはグっと密度感が高く凝縮されたようなエネルギー感に満ちた音でありながら、しっかり響き成分があり心地良い音。かといって、丸く柔らかいというイメージが強いということはなく、力強さや迫力を出せて、木材にしては音の立ち上がりが速くダイナミズムが生まれ躍動感があり、打音等ではキレの良さと重さが相俟ってインパクト感が強い。音は太く、ガシっとした芯はないが、凝縮された密度感の高い部分がある意味「芯」の役目を果たし、音の柱を形成している。このような特徴を持っていながら、高域は非常に繊細で刺激の無い優しい音色。

木材らしいと言えば木材らしく、ニュートラルで自然、聞きやすい心地良い音。
しかし、他の木材と比較すると異質と言わざる得ない。
これほど濃く深みのある、そして密度感のある音になる木材を私は他に知らない。

基本的にHiFiな音とは真逆の方向性なので、解像度を上げたい、音をハッキリ分離させたい、メリハリをつけたい、鮮烈な音が欲しい等の効果を求めている場合にはNG。
響き重視、響きを活かすという方向性を大前提とし、自然な鳴りでエネルギー感のある生命感、存在感のある音にしたい場合にオススメ。


★インプレ:500(W)mm×450(D)mm×90(H)mm

c416d36c.jpg s-PICT0011.jpg

40mm厚ではボードの下にスパイダーシートを挟んでいたが、90mm厚では厚さ3mmのフェルトマットを挟んでみた。
この場合、振動を抑えるには抑えるが、スパイダーシートほど強く振動を抑えないので、響きを活かす方向になると思われる。

厚みが90mmになることで、40mm厚と比べて更に厚みと濃さ、そして雄大さが出る。
その程度に考えていた。
その予想は当たってはいたが、それ以外に想像していなかった変化を確認できた。

90mm厚では「厚み、濃さ、密度感」といった要素と「クリアーさ、高解像度」を非常に高いレベルで両立できるようになっている。
40mm厚と比べると更に濃厚で密度感の高い音になっているのだが、音が濃いのにクリアーで澄み切っている点がポイント。
空間の密度感が非常に高いのを存分に感じさせつつ、その空間はクリアーであり、見通しが良く音場感が良好で広さを感じられる。
とことん重く濃く、腹に響く説得力のある低域、高域はクリアーな空間に豊富な残響成分を伴い軽やかにふわりと舞う。
響きの美しさは言うまでもないだろう。
音が抑制されず伸び伸びとしておりレンジ感は申し分ないし、40mm厚のコントラストの良さを更に発展させた多彩な色調と言うか、グラデーションの豊かさは絶品。
低域ひとつでも様々な濃さの低域を感じさせてくれる。
例えば、黒という色ひとつを取ってみても、薄い黒~濃い黒まで感じられるのだ。
これは中域でも高域でも同じことで、微妙な色の濃さの違いを音として感じさせてくれる。

ボードを指で叩いてみると、90mm厚のほうが余計な響きがなくカンカンカンとすぐに音が収縮する。
40mm厚は90mm厚と比べると叩いた時に少し響く、音で言えばコンコンコン。
この結果からも90mm厚のほうが解像度、音の締まり、分離感、定位感に優れていると予想できる。
40mm厚で感じていた「性能面」の不満を見事に改善できており、40mm厚でのアピトン材の「らしさ」を伸ばしつつも「性能面」が向上している。
アピトンボードの真骨頂ここにあり!と言わしめるに値する90mm厚の威力。
響きを活かす木材ボードを使用するのであれば、是非とも極厚のボードを利用してみてほしい。

木製ボードとの相性が良いローゼンクランツのインシュレーター(PB-REX Ⅳ等)を使うことで、更なる向上を狙えるのでオススメ。

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イルンゴ sonorite-R
買いました。
効果はやや地味です。スピーカー用かな?
でも若干響きが出てW5000なんかとは相性良いっぽいですね。痛い音が出ないですしアコースティックギターなんかも躍動感が出つつ美しい響きです。
非常に有機的な音のインシュレーターです。
ゾーイー 2008/04/03(Thu) 編集
sonorite-R
sonorite-R、何かと思って検索してみたらインシュレーターのアレですか。
私も気になっていましたコレ。
てか、ゾーイーさんの好みを考えると、なぜ購入したの謎ですw
W5000を上手く鳴らすために試行錯誤中でしょうか。

これは過去に「ただのビリヤードのタップじゃないか!」というので論争があったようですね。

音質面でもう少し詳しく聞きたいのですが、全体のバランス、スピード感(音の立ち上がりの速さ)、音場感、低域の質、全体的な厚み、線の太さ、あたりを。
私の書いたアピトンボードのインプレと同じような感じなんですかね?
まみそ 2008/04/03(Thu) 編集
謎ですか(笑)
最近NBSのエージングがやっと終わったぽくて、やたらとスッキリ&高音が突き刺さるようになっちゃったんですよ。もともと高域が出るW5000で聴くと酷い罰を受けているんじゃないかと思うくらいに痛い高域で(笑)

今まではもっとスッキリに!という方向でセッティングしてきたのに電ケーのエージング終了と同時に鬼のような高解像度で痛い音になってしまったわけです。

現在は多少解像度を犠牲にしてでも有機的な方向へもって行こうとしているんです。ですのでチタンインシュも外しました。メタルバブルもsonorite-Rに比べるとクールな音ですね。マグネシウムにしては低音は出ますが。

このsonorite-Rは全体的なバランスは良いと思いますよ。金属でないので特有の音色は乗りませんね。
細かい音質はそれほど変化しませんね。何かを誇示するという感じではありません。メタルバブルのように低域がやたらと出る等の芸はありません。強いて言えば心地良さですかね。個人的には「痛くない音」これだけで十分です(笑)
ゾーイー 2008/04/03(Thu) 編集
ようやく!?
NBS、あの後まだ変化し続けていたんですかw
本当に恐ろしくエージングに時間のかかるケーブルですね。

刺激ですが、線を太くする、厚みを増すことでも刺激が軽減されるので、こっちの方向でも試してみるといい結果が得られるかも。
この場合はアンプを換えるのが手っ取り早いです。
私は現在3つのアンプを使い分けていますが、ゾーイーさんもアンプの使い分けで変化をつけてみてはどうでしょう?

インシュはD-PROPもいつかトライしてみてください。
一押しインシュです。
まみそ 2008/04/03(Thu) 編集
音の厚み
音の厚みは十分過ぎなくらいあるんですよ。
ただ、恐ろしくワイドレンジになった結果、高域がキツいというだけで。

D-PROP良さそうですね。でもインシュに四万出すならもうちょっと頑張ってSymposiumのボードが欲しいです。
ゾーイー 2008/04/04(Fri) 編集
アピトンボード
お伺いしたいのですが、アピトンボードはどこで購入されましたか?
検索をかけてみてもイルンゴ社製のかヤフオクでしか見つからないもので・・・
宜しかったら教えて頂けないでしょうか。
ねこっころ 2009/01/25(Sun) 編集
Re:アピトンボード
>ねこっころさん

アピトンボードはヤフオクで出品されている方で間違いないと思います。

特注で作ってもらうことになるのですが、0から作るため必要分以外の木材は在庫となって残ってしまうそうです。
その余った木材を利用したボードやインシュレーターがヤフオクに出ているものです。

そーいった事情があるため、出来るだけ在庫(半端)を出さないようにするためにも、一回でそれなりの量を頼む必要があり、私は「500(W)mm×450(D)mm×90(H)mm」を二枚お願いしました。
このサイズでだいたい一枚7万円前後になると思います。
厚みが半分であれば半額、厚みが1/3であれば価格も1/3になります。

製作期間は約1ヶ月程度でしょうか。

もし購入する際は製作者様を紹介できますので私のほうにメールを送ってください。
まみそ 2009/01/25(Sun) 編集
無題
お返事ありがとうございます。

来月辺りに購入を考えているので、その際は宜しくお願い致します。
ねこっころ 2009/01/29(Thu) 編集
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