型番:AH-D7000
メーカー:DENON
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:天然木(マカボニー材)製ハウジング
ドライバー:φ50mm、ネオジウムマグネット
再生周波数帯域:5 - 45,000Hz
インピーダンス:25Ω
感度:108dB
質量:370g
ケーブル長:3.0m(両出し)/7N-OFC線
プラグ:3.5φ金メッキステレオ標準プラグ
付属品:拭き布 1枚
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AH-D5000同様に神の装着感。オーディオテクニカがウィングサポート形式で素晴らしい装着感を実現しているのに対し、こちらはスタンダードな形で装着感を極めています。側圧バランスが絶妙で、長時間使用していても全く頭頂部が痛くならず快適です。ケーブルの取り回しが悪いということもありませんが、若干太いので取り回しが良いとも言えません。
AH-D7000の音を一言で表すなら「大人サウンド」でしょう。AH-D5000ほどではありませんが、落ち着きのある音の部類に入ると思います。しかし、ノリの良さや躍動感、レンジの広さといった要素から、全体的なイメージとして「地味」といったマイナスイメージは皆無で、むしろ安堵感、安定感、安心感といったプラスイメージが支配しますし、落ち着きのある音の範囲内で鮮烈さや鮮やかさもしっかり表現できています。
解像度、情報量、レンジ感といった基本性能は非常に高く、同価格帯、つまりトップクラスのヘッドフォンと比較しても恥ずかしくない性能を持っています。バランスはドンシャリ、低域は実体感が強く重さと弾力を兼ね備えたゴムボールのような質をしており、キレよりも重さ、深さ、実体感、説得力で勝負するタイプ。重いという枠の中でキレがあると言ったほうがいいかもしれません。広範囲でビシっと締まる質の低域ではありませんが、広範囲ながら決してボワつくことがなくズムズムとした弾力感と躍動感が気持ち良いです。高域にはAH-D5000でも感じられる若干の張りとシャリつきのある独特の癖があり、この癖のおかげで高域が埋もれることなく存在感をしっかり感じさせてくれます。初めはシャリつき感をほとんど感じませんが、エージングが進み高域の量がしっかり出るようになり、レンジ面でも高域方向へ伸びるようになってくるとシャリついた癖が出てきます。AH-D5000と同様の高域の癖ですが、解像度が上がって不自然さが減少したことでより全体へ自然に溶け込んでおり、加えてレンジが広く高域方向へよく伸びるようになっているため、高域の存在感がグンと増しています。結果的にAH-D5000譲りの弦楽器の表現力の高さを更に高めてくれているように感じます。音場感はソースに忠実、という言い方が最も適切でしょう。まず漠然とヘッドフォンそのものの特性として若干遠めで音が鳴りますが、それ以上にソースに忠実に、言い換えればソースによって大きく音場の特に前後感が変わってきます。非常に遠くで鳴ったり、間近で鳴ったり、言葉通りソース次第です。これは定位感が優れていることも関係しているように感じます。さて、その定位感ですが、これほどビシっと音像が定まる機種は稀で、量感ある低域でありながらビシっと定まる制動力は「強力」という言葉がこの上なく相応しく、コレはAH-D7000特有の強みの一つだと思います。後に詳しく述べますが、明確なハッキリとした音場を形成し、AH-D7000の懐の中で、AH-D7000の庭の中で鳴らす、といった印象を強く受ける点はedition9を思わせます。AH-D5000と比較した時に、個人的に最大の改善点だと感じたのが音の立ち上がりの速さ、言い換えれば応答速度の速さで、この点が改善されたことによりノリの良さを出せるようになり、淡々とした感じが綺麗サッパリなくなっています。この改善の効果は大きく、単純に音楽そのものを楽しく聞けるようになっています。AH-D5000とAH-D7000を比較すれば、応答速度の重要性、ノリの重要さを痛感できることでしょう。総合して見てみると、単純に基本性能の高さからくる音のリアリティ、伸びる低域と高域、実体感のある低域、中高域の解像度の高さ、適度な音の広がりと響き、優れた定位感、ハスキーさから艶やかさまで柔軟に対応できる音色。なんとバランスの取れた、そして安定感のある、安心できる高音質、そう感じる人が多いはず、と思わずにはいられません。あまりにも「普通に高音質」なため、ハイエンド機種で毎度感じさせられる強烈なインパクトはありませんが、スルメのようにジワジワとくる凄みを感じさせてくれる機種です。
得意ジャンル、と言うよりも基本的には落ち着いた曲を得意とします。派手さ、明るさ、といった陽のイメージの曲では特別良さを引き出せないようにも感じますが、何でも当たり前のように高音質で鳴らせるので苦手は無いといったほうが適切でしょうか。低域が強い楽曲で低域過多になると思われるかもしれませんが、太い低域をガッチリと制動するパワーを持っているので、緩みのない凄みのある低域となってくれます。あえて得意ジャンルとして挙げるならば、個人的にはジャズが得意だと感じます。低域の質的に相性抜群なのは言うまでもありませんが、高域の癖が金管楽器の張りであったりハスキーな要素を絶妙な匙加減で引き出せているように思います。低域ばかりにどうしても目がいってしまいますが、低音楽器が使われていないクラシック等、中高域をメインとした楽曲もまた魅力的で、中高域の解像度の高さを存分に引き出し、細かな音まで凛々しく鳴らしてくる様、中域の音の広がり、繊細かつ芯のある高域、コンサートホールの最上段、ビップルームで達観して音楽を聞くような、又は優越感を味わえるかのような鳴りも見せてくれます。オールラウンドっぷりはヘヴィーメタルまで上手く鳴らせることからも見て取れます。量感がありつつもキレのある低域、ジャギっとしたメタリックな質感を出せる高域、音の立ち上がりの速さからくるスピード感もあり、見た目からは想像できませんがヘヴィーメタルが得意と言ってもなんら問題ありません。
音色の面で環境追従性は高いとは言えず、ある程度固定的なAH-D7000の音色を維持するのに対し、基本性能及び鳴り方そのものは大きく環境の影響を受け、環境追従性が高いと言えます。わかりやすい例を出すならば、真空管アンプを使用した時のような全体感、臨場感重視で鳴らした場合と、半導体アンプを使用した時のような分離感、定位感、音像重視で鳴らした場合で、それぞれの特性が素直に鳴り方として出てきます。個人的には音像重視なセッティングで鳴らしたほうがAH-D7000の良さを出せるように感じます。その良さとはガッチリと決まる定位感、及び音の分離感。その定位感の良さからくる音像と音像の距離感による音場の形成。認識しやすい、又は把握しやすい、「この広さの空間で演奏されている」とハッキリとわかるような確立された音場を作ることが出来る点はAH-D7000の強みであり、これはedition9での音場形成の特徴とよく似ています。AH-D7000を臨場感重視のセッティングで鳴らした場合、音が重なり混ざり、空間の見通しが悪くなり、個人的には相性が悪いと感じます。おそらく音の太さ、そして響きの範囲が広く、尚且つ音のエネルギー感が強いため、音の調和の点に関してはあまり得意ではないのが原因だと思われます。臨場感重視の鳴り方を得意とするATH-W5000やGS1000等とは違い、edition9タイプの鳴り方をするので、臨場感重視のヘッドフォンと使い分けるのであれば、二つのアンプ、二種類のセッティングを用意するのが理想でしょう。
AH-D5000と似ているようで当たり前ですが別物です。AH-D5000の延長上の音であることは間違い無く、解像度、レンジ感、情報量といった性能面が大きく向上し、強力な制動力と定位感、ノリの良さを手に入れたAH-D5000といった感じです。インピーダンスが低いにも関わらず、パワーのあるアンプを使用しないと良さを発揮できません。音量を上げるほどにAH-D7000がいかに優れているかがわかると思います。このような理由から、バランス仕様にすることでAH-D7000の特徴をもっともっと出せるようになり化けるのでは?と予想できるのでいつの日かやってみたいですね。個人的な感想になりますが、AH-D5000がAH-D7000に勝っていると思える部分はありません。あえてAH-D5000の利点を挙げるならば、利点と言えるのかどうかは人それぞれだと思いますが「緩さ」でしょう。AH-D5000のほうがゆったり感が強いです。ビシバシキレキレのATH-W5000を太らせたような音なので、もしATH-W5000と使い分けるならば、ホッソリとフットリで使い分けが可能です。いずれにせよ、典型的な密閉型の鳴り方であり音なので、密閉型が嫌いな人には合わないと思われます。また、再三書いていることですが、制動力が強く緩み無くガチっとしており、音の太さで目立たなくはなっているものの、どちらかと言えば硬質で柔らい音ではないので、ふわりとした心地良さを求める場合に最適とは決して言えません。このような要素を求めるのであれば、柔らかさや暖かみを感じさせてくれるGS1000を選択するのが良いと思います。まとめると、まず第一に密閉型の音が好きであり、厚み、太さのある音でありながらビシっとした音が好きな人にオススメなヘッドフォンとなります。今までありそうで無かったタイプのヘッドフォンですね。
アホまみそです。
毎日加筆修正していたインプレを昨日今日で時間とって検証して仕上げました。
一応エージングの経過として、ポイントとなったのは高域、高域がしっかり量が出るようになり、レンジ面で伸びるようになってからが真骨頂でしょう。
こんなに高域がしっかり出るとは最初思いもしませんでした。
このヘッドホン、意外にメタルホンとして評価上がるかもしれませんw
個人的にメタルは開放感、突き抜け感が欲しいので開放型のほうが好きですが。
AD2000みたいな。
いつも綿密でまさに音が伝わるかのような言葉の選定に脱帽し、私の勉強不足を感じずにはいられません…。
レビューを読む限りでは、D7000は高級ヘッドホンではひしめき合う競合価格帯にもかかわらずしっかり個性と成果を発揮できているようですね。使い分けもできそうです。
私はまだ購入していないので何とも言えませんが、レビューを読む限り、木製という作りや価格に限った話ではなく、今までにあまりないタイプの音のように思います(まみそさんの言葉を借りればそれが定位感や分離感がクローズアップされている部分なのでしょう)。
確かに、もともとそういう音ならバランス化の恩恵も期待できそうです。
なんにせよ、D5000から良い形で進化しているようでハイエンドマニアとしては一安心です。末永く皆に愛される機種になってほしいものです。
D7000は2ちゃんねるでも話題になっていますね。といってもアンチばかりですが・・・PRO990みたいに話題にならないよりはいいのかな?
動力が強く緩み無くガチっとしているというのが印象的でした。低音がボワボワなんて人もいますが、この辺りはアンプでも全然変わってくるから仕方がないのかもしれませんね。
低音の制動という点では、この点で優れているといわれるE9と比べてどうですか?
また、D7000は定位感が優れているとのことですが、W5000と比べてどうですか?
インプレお疲れ様です。
今回も分かりやすく、大変参考になりました。
>まず第一に密閉型の音が好きであり、
>厚み、太さのある音でありながらビシっとした音
ううむ、かなり私の好みとも合致しそうです。
W5000とどちらにするか悩むような機種になりそう…。
1つお聞きしたいのですが、私は少し周りに気を使う環境なのですが、D5000で人によっては指摘されてもいた音漏れに関しては同じ程度でしょうか?
密閉らしい傾向なので、そんなに漏れているとは思わないのですが。
自分も地味に欲しくなってきましたw
W5000で打ち止めのはずだったのですが・・・。
現状8万超えてるので、7万前半くらいになった頃にでも買うかなぁ~w
ヘッドホンは楽しいですけど、いつになったら打ち止めになるのか・・・。これ買っても次はまた他社からハイエンドホンが出るのですよね~。
言葉は難しいですよね。
思い通りに伝えるのは至難の技。
確かに制動力、定位感の良さは特徴ですが、この部分だけクローズアップされて受け取られるのも困ったもので、そこらあたりの言葉の選定が厄介です。
今回はD5000の上位機種ということで、D5000との比較を多用する形となりました。
D5000と比べるとずいぶんビシっとしたように思います。
だおさんの環境であれば、アンプがパワフルなのでD7000の特徴を上手く引き出せるのではないかと思いますので、購入した際のインプレ、楽しみにしています。
>速水さん
低域がボワボワだとか、まったりだとかいうのは明らかにエージング不足の状態です。
私の最初のコメントを思い出して欲しいのですが、つまらない無難な音で微妙だと書いてたはずです。
エージングの時間によるものなのかどうかはわかりませんが、強引に一回ガツンと思い切って大音量で鳴らしてあげたほうがいいのかもしれません。
私の場合、ある時からイメージが一転しました。
ずっとまったり系の地味で暗いダークなヘッドホンだなぁ、と感じており、つい最近までの暫定インプレではベイヤーダイナミックのようだと書いてたぐらいです。
しかし、高域がモリモリ出るようになり、また伸びるようになってから、低域が支配的だったバランスがドンシャリ~フラットへ、そして低域も広範囲ではあるもののガチっと制動されており、ノリの良さもますます感じられるようになりました。
制動力の面だけ見ればe9と比較して劣っているとは感じませんが、e9はもっと凝縮されて締まってるのに対し、D7000は量感があり範囲が広いため、聴覚上はe9のほうがガチっとしてると感じます。
D7000が凄いのはあれだけの量、範囲の、普通ならぶわっと緩んで拡散してしまいそうな質の低域を制御できている点です。
定位感ですが、臨場感重視で活きてくるW5000と比較するのは難しいですね。
W5000は全体感、臨場感重視で鳴らす、つまり響きでもって音場の広さを作れるタイプ。
実際聞いてみて、そして鳴り方のタイプから見てもD7000のほうが定位感に関しては優れていると思います。
>emecuteさん
W5000を太らせたような音ですw
ビシバシキレキレな音を求めるならW5000ですね。
個人的にはD7000をオススメします。
というのも、鳴らすのが楽だからです。
W5000は本当に上手く鳴らすのが難しいので、思い通りの音を出すためにかなり環境を調整する羽目になる可能性が高いです。
e9系を上手く鳴らせている環境であればD7000は問題なく溶け込めると思いますよ。
音漏れ、しますよ~。
でもW5000でも音漏れますからね。
同じぐらいです。
小音量だと当然音漏れし難いですが、D7000の場合小音量だと良さを引き出せないのが辛いところですね。
まぁ、BGM的に「大人サウンド」で聞きたい場合は小音量のほうがいいんですけど。
>魔人さん
たぶん購入してからしばらくの間「失敗した」と感じるはずですw
が、エージングが進めば買って良かったとなると思います。
もしあれでしたらまたレンタルしますよ。
インシュ返送する時に一緒に送ってもいいですし。
そーいえばW5000、エージング進んでますか?
情報ありがとうございます。
何度か見た、開放型並、では流石にアウトかなと思っていましたが、W5000と同じくらいなら許容範囲かも…。
短い期間でしたがW5000では注文はありませんでしたし、同じオーテクでおそらく大差のないA1000では問題ないようですので。
といってもD7000だと調子にのって音量上げてしまいそうですがw
W5000のキレと環境追従性にも惹かれているので、最後まで悩みそうです…。
しかし、E9と比較して制動感が劣っていないというのは凄いですね。久々の名機誕生でしょうか。
ところで、ちょっと気になるのですが、僕はまみそさんの言う「臨場感」というのがよく分かりません。
まみそさんの言う臨場感とは「奏者の位置がありありと分かるという感じではなく、全体が一体となった塊のような音」の事を指しているのでしょうか?まみそさんは王国の掲示板で007Aは音を前後左右に展開させるのが苦手なヘッドホンだと仰られていましたし、実際のレビューでもクラシック向け、Live音源でしか使えないみたいなことを仰っていました。なので、実際のライブなんて奏者の位置がハッキリ分かるなんてないですから、臨場感とは、そういった生の雰囲気を再現しているという意味だと思っていましたし、僕の007Aの試聴の印象からもまみそさんのレビューはああなるほどなといった感じでした。HD650なんかもそういった雰囲気ありますね。
でも、そういった解釈でいくと、W5000ってそんな音だっけ?という疑問が出てくるんですよねぇ・・・
音場に関しては自分の環境に引き込んでちゃんと聴かないと判断できないところがありますし、僕の経験値が足りないせいかもしれませんが、まみそさん的にはW5000って音はハッキリしててもビシっと音像を定位させるタイプではないというこでしょうか?
>魔人さん
W5000は安くなってきましたね、僕もW5000は欲しいと思っているのですがD7000と比較試聴してから決めるつもりです。とはいっても両方買うかもしれませんが(^^;
でも限定品じゃないのであせらずゆっくりです。こういうとき限定品じゃないのは良いですね。
「奏者の位置がありありと分かるという感じではなく、全体が一体となった塊のような音」の事を指しているのでしょうか?
そうなんですが、そうでもないようなw
わかりやすいのがe9、あれはハッキリと音を分離して、それぞれの音像の位置がこの楽器はココ、この楽器はココ、この楽器はココ、と明確に分離して鳴りますよね。
臨場感重視の鳴りとはこの対極と言ってもいいかもしれません。
全体感を重視して、つまり音のハーモニー、調和を重視する、更に言えば間接的に聞いてる感覚とも言えます。
それぞれの音が調和して空間に満ち、空気を伝わって耳まで届く、そーいった鳴り方ですね。
W5000はこのタイプに環境を整えると素晴らしいんです、勿論私の好みですがw
e9に合うような環境でW5000を鳴らすと、よく言われるオーテクの平面的な音場になってしまいますが、臨場感重視の場合、豊富な情報量と響き成分から、広大などこまでも広がる音場を作ることが可能です、が、これは私の使っているMuse ACが強く影響していることもあり、簡単に作れるものではありません。
代わりとしてはステルスの電ケー等の音場感に強い電ケーであったり、音場感を出せるインシュを使うなりして広げていくことになります。
これは環境追従性の高いW5000だからこそ、しっかり反応してくれるからこそ出来ることです。
全体で鳴るから分離感が悪い、ということはなく、これは実際の生の演奏を思い出して欲しいのですが、音が全体で鳴りつつも、その中であの楽器はあそこで鳴ってる、というのがわかるのと同じで、W5000でも音の発信源はわかります。
これを強めるのが実体感で、実体感を強めることによる結果的な分離感の強化です。
e9的な分離とは意味合いが違いますが、これもまた分離感が強いと言えます。
仰るとおり臨場感のわかりやすい例が007Aです。
あれは音像をe9のようにハッキリと分離させず、全体感の強い鳴り方をします、が、音場は狭いどころか広いと感じますよね。
それは豊富な情報量と音の響きからくる「広がり」から感じる音場の広さであって、これが臨場感タイプの特徴になります。
まとめると、音像重視タイプは音を分離して、音像と音像をビシっと定位させて物理的な距離感から空間を形成し、臨場感タイプは高い基本性能と響きから空間を形成します。
後者のほうが敷居が高く、「響きを削ってはならない」という鉄則を守る必要が出てきます。
全く違った鳴り方のタイプですので、この二つの環境は使用するアクセサリーの傾向が正反対になってきます。
前者の場合は高解像度でクリアー、分離感を強めると音場も良好になります。
後者の場合は安易に性能だけに囚われて性能を上げると響きを損なう、というリスクが付きまとうケースが多々あり、響きを維持しつつ基本性能を上げていく必要があるため、これが難しい・・・解決策としては上流での性能向上、アクセで簡単に性能を引き上げる方法はあまり得策とは言えず、アクセに関してはバランス型を使い、トランスポートやDACで性能を底上げする必要があります。
そんなわけで、W5000、非常に厄介なんですよねw
高い潜在能力を持ったヘッドホンですが、W5000を活かせる方向性で、尚且つ性能も発揮させるとなると、相当苦労するはずです。
対してe9やd7000は環境の面で見れば比較的楽に性能を発揮できます。
個人的に臨場感を出すのが得意だと思うのは007A、あとはW5000、GS1000、EXH-313あたりですね。
でもよく分かったような分からないような・・・どうやらまみそさんは僕が思っているよりずっと高度なことをやってる模様。
多分、まみそさんの言う臨場感を体験したことがないからでしょう。臨場感重視の方がより自然にスケール感が上がる感じなのかな?ヘッドホンさえ買えば良い音出るわけではないのが難しいところですね。
こうなってくるとD7000とW5000並べて比べてみたくなりますね。
最初にハードロックを聞いたのですが、
なんだこの神音w
個人的な話になりますが、ハードロックやヘヴィメタルの低音の再現力においてHD25-1を超えるヘッドホンは無いと思っておりました。edition9やPS-1の低音も素晴らしいと思いますが、メタルならHD25だろと。もう圧力や締まり方のバランスが絶妙。
が、、今回、D7000を聞いて、初めてHD25を超えたと思いました。物凄いインパクトのある低音です。HD25の重低音の解像度を1ランク上げて、量感を1.5倍ぐらいにしたような低音。全く緩みがなく締まっていて、密閉ならではの圧力も凄いものがあります。ドゴドゴドゴドゴというバスドラの音は、ハウジングがリアルに振動しますw
とここまでは絶賛しましたが、私はこのヘッドホンは恐らく購入しません。
低音が凄すぎて、HR/HM以外に使えないです。
そしてHR/HMはケーブル変更したHD25オーグptで充分です。
JAZZはEXH-313やW5000のほうがしっくりくるし、打ち込み、ポップスにしても同じです。
クラシックはかなり相性良いと思いますが、クラシック専用で買うならSTAXいきます。
結論としては、非常に惜しいヘッドホンだなぁと思いました。基本性能は申し分なく、物凄い低音という武器も持っている。でも、それぞれの音楽ジャンルには最適なヘッドホンがあって、けして一番にはなれない。(あるとすればHR/HMだが、低音以外は優等生的な鳴り方なので、SR225やHD25のような荒々しさがない)
低音命の方には、是非ともオススメしたいヘッドホンです。
まぁでも、メタルいけるでしょ?w
その試聴の環境がどんなものなのかわかりませんが、高域がしっかり出てくれる環境だともっとメタル良い感じです。
予想外にメタルがいけるのと同様に、予想外に打ち込みもいけたりして、ほんと万能です。
そのうちお貸ししますので、その時じっくり聞いてみてください。
これをAH-D7000に買い替えする価値はこの
ヘッドホンにありますでしょうか?
解像度は確実にAH-D5000と比べて、優れて
いますか?はっきりと明確に差が出てくれれば
それでいいんですが。
それは応答速度の速さで、この要素が大きく向上したことで一言で言えば楽しく音楽を聞けるようになっています。
そんなわけで、D5000で応答速度に不満があったのであれば買う価値は大いにあり!と言えますが、そうでなければ買わなくてもいいように思います。
もちろん、よく聴き込んだら、さすがに値段違うだけあって7000のほうがシックリ来ます。
じゃぁどういう風に違うのかは、はっきり言って好みの問題程度の違いとしか感じませんでした(汗)。
ただ、実際に比較してから読むとまみそさんのインプレはかなり的を得ていると感じましたので、参考にして悩んでみてはw
私の感想ですが、D5000は値段のわりに・・・といった解像度でしたが、D7000はトップクラスと比べてもそれほど劣らないな、と感じましたので、明確に差があると言っても問題ないように思います。
しかし、D7000はD5000をそのまま解像度上げただけの音かと言えばそーでもなく、わかりやすく言えばD5000のまったり感を望んで買うと「なにか違うなぁ」となる可能性があります。
D5000とD7000は使い分けができるほどの方向性の違いは無いと私は思うので、両方聞いて好きなほうを残す、となるのではないでしょうか。
思います。あくまでも予定ですが。
試聴しようにも、私の県には、この機種はさすがに置いていません。はるばる大阪のヨドハシには
試聴機は置いてあるとは思いますが、そこまで
しなくても、ただ単に解像度さえ上がっていれば
OKなんで。ここはどかんと奮発してみるか。
(怖い)
まずケーブルがD5000より柔らかくなりました。プラグのスリーブもD7000のほうが大きいです。ハウジングも木の模様がハッキリ出ていて高級感がアップしてますね。それ以外はD5000と同じ外観です。
音の方ですが、D5000との違いは極端に大きくはないものの買い替える価値は十分にある!と感じました。応答速度やキレはW5000ほどではないです。ただ、やや太くて柔らかめの音で、こちらを好む人もいるでしょう。W5000と比べて低音の柔らかくモコモコした質感が聴いてて面白い機種ですね。
解像度は価格なりのものは持っており、W5000よりやや引っ込んだところで音が鳴っている印象。自分は硬質とは感じず、豊潤な音と思いました。
e9との比較がありますが、似たような機種じゃなく、全く別物と感じます。
D5000所有者で資金に余裕のある人はD7000に買い替えて損はないです。
結構好印象でしたか?
是非買い換えてくださいw
まぁでも、本当にお金に余裕のある人ぐらいにしか薦められない感じはありますよね。
凄い普通だし満足度が低い機種です。
ふと一般人にヘッドホン薦めるとしたら何を選ぶかな?
って考えてみると思いつかないんですよね。
2万以上するヘッドホンなんて馬鹿げてて薦められないし、gradoの下位モデルあたりが良いのかな?とか思います。
D7000の音の立ち上がりの速さについて。
この能力は、同価格帯のヘッドホンに比べて優れているのでしょうか。
また、よく音調で比較されるEdition9との差はあるのでしょうか。
もう1つは、基本性能の環境追従性についてです。
Editon9やW5000、L3000、USTなどは環境を整えれば整えるほどそれに応えてくれ、その上限も非常に高いと評価されています。
D7000の環境追従性の上限は、これらのヘッドホンと比べられる優秀さを持っていますか。
よろしくお願い致します。
音の立ち上がりは同等レベルじゃないかと思います。
W5000はちょっと抜けて速いですが。
性能は正直W5000、e9、GS1000と比べると落ちますので、環境レベルが高い人だと頭打ちして追従しきれなくなります。
通常だとW5000とGS1000が同レベルで高性能、その次にe9というのが私の評価です。
バランスリケーブル後であればe9が最も性能が高いかもしれません。
e9はどうも元々のケーブルの質がそれほど良くないようで、リケーブルでレンジ感や解像度が結構改善されます。
音の立ち上がりが抜けて速い、と言うのは凄いですね。購入意欲をそそられます。
W5000はGS1000、e9と比べると価格も安く、ヘッドフォン単体で考えるとCPは高いですね。
…ただ、W5000は性能を引き出すのに相当の手間や投資がかかり、根気がいるのでしたね。
うーん…悩ましい。
上の方に、「購入したすぐはおそらく「失敗した」と思うと思うが、エージングが進めば「買って良かった」と思うという書き込みがありますが、エージングはとりあえずどのくらい必要でしょうか。現在1週間鳴らし続けていますがもうさほどは変わらないでしょうか。
エージングにより音の繋がりが良くなってきて固さが取れるというのはあると思います。
あとはボワボワしていたのが綺麗になるようになる、というのもあります。
人によっては、エージングによって嫌な感じがなくなったと感じる場合もありますから、しばらく鳴らしこんでみてから判断したほうがリスク回避できそうです。
以下個人的な意見ですが、
音の一体感という点では、私はgradoが優れているように思います。
中でも、RS1は味のある名機だと思います。
更に上にgs1000やps1000があるので、通過点のように思われがちな機種ですが、RS1は何か独特の魅力を感じます。
値段が半分ぐらいなら最高なんですけどねw
DX1000は作られた音色感が強いので、そこが気になる人は受け付けないかもしれません。
面白い機種ではありますが。
憶測でしかないので話半分で聞いてほしいのですが、経験上、パーツ数の多い機種ほどエージング効果が短期間で出やすく、逆にパーツ数が少ないほうがエージング効果が出にくいように思います。
パーツが少ないと可動部分も少ないので、馴染みにくいのかなぁ、と勝手に思っています。
そんなわけで、D7000はパーツ数が多いですから、エージングの効果が割とすぐに出てくるタイプなのではないかと思います。
D7000に関して言えば、1週間も使えば十分音は落ち着いたように思います。
ジャズ、ポップスは良いとして、クラシックを聞くのにRS1はちょっとオススメできません。
RS1は耳横でダイレクトに音を聞かせるタイプですから、私は合わないと感じます。
クラも視野に入れるのであれば、gs1000やps1000も有りだとは思いますが、他のメーカーのヘッドホンにしたほうが無難な気がします。
ゼンハイザーやSTAXのほうがクラは良いと思いますよ。
それと、メタルが得意だと書いていらっしゃいますが、ロック全般との相性が、△から○ぐらいにはなりますか?
打ち込みは、重低音が締まる分、これもATH-W1000とD5000の中間ぐらいは向上するでしょうか?
ヴォーカルの艶を含め、音色面はほとんど一緒で変わらなく、それよりも、鳴り方そのものが変わりますね。
ロック全般との相性が×から○ぐらいにはなるように思います。
D5000は全体的にまったりしたイメージが支配していますが、D7000は大人なサウンドではあるものの地味さはなくなるので、ロック、打ち込みもD5000よりかなり良い感じですよ。
合性ピッタリな組み合わせが見つかって良かったですね!
人間は正確無比なものよりも、僅かなアンバランス感に安心感を得るのですかね。
音に限らず、顔や芸術作品等でも、人間が生み出す誤差が味わいとなって出てきます。
玄開さんの場合、出来るだけ自然のままの素材を利用した製品を使うようにすると、上手く感性に合うんじゃないかな?と思います。
中国製って当たり外れがあってある意味面白いイメージが強いです。
外れるとゴミ、当たればコスパ最高!
こんなイメージです。
どちらでも言えるのが、造りが雑であること。
中身を見てしまうと愕然とします。
冗談抜きで、自分で直して使うのを覚悟の上で購入する人もいるぐらいです。
中国製はコストを抑えるために安価なパーツを使っているので、パーツを交換することでハイエンドオーディオに変身!なんてことも普通にあるので、そーいった意味でも面白いんですよね。
チャイニーズドリームです。
PH300はさらに向上させたもののようです。
また先の定評ある真空管アンプHA-1Aを製造したカインも中国スパーク社のOEMメーカーだということです。
これらは分解したことがないのわかりませんが、そんなにパーツは悪いのでしょうか。
ネットでレビュー等を見てたどりつきました
。宜しくお願いいたします。
数ヶ月前、アキバのダイナミックオーディオさんにてヘッドフォンの視聴をさせていただきました。
このときはD7000が気に入りましたが、まそみさんのブログを見てよく分からなくなってきた者です。
視聴したメーカーと感想を述べます。
オーディオテクニカ なんだか薄い音がしました。
AKG等ドイツメーカー 硬い音がしました。
GRADO ちょっと選考外・・
まそみさんの記事を拝見させていただきD7000を好評価していたにもかかわらず手放していたのが気になります。
個人的にD7000はバランスがよく低音がよく出ているにもかかわらずブービーではないところが気に入りましたが、なんだか飽きる音、もしくは聞き込んで、良きも悪くも
好きなヘッドフォンとしてこの先付き合って行けるかなと疑問を感じました。
USTは気になりますが、コメントのみで判断させていただきますと、低域に不満が出てくるのではと思っています。
私は幼年期のラジカセから始まり、父のセットを奪い、CD、アンプなど少しずつステップアップさせてきました。
愛着の事があるのであまり機器をとっかえひっかえはできません。(セッティングの試行錯誤の上あまりにも合わないため売り払った機もあります。)
現在のシステムはアキュのDP55V E306V ロジャースLS3/75 16Ω
D7000は、確かに空気感や低域はあるのですが、そのまんま再現している。または味付けしてバランスよく出している感じで、所有して音楽に陶酔できるかがわからないです。
つまり、深夜にオーディオを聞いて、たとえ小音量だとしても、ワクワクしたりゾクゾクしたりする「わぁいいなぁ、オーディオって」
とニヤけたり、所有する喜び、いつまでも聞いていたいと思わせるオーディオなのかが?です。
ED9は気になりますがヘッドフォン初心者なので価格的にムリです。
密閉型SPを好む傾向にあります。
お忙しいこととはおもいますが、多くのヘッドフォンを聞き比べているようなので、ご意見を伺おうとメールさせていただきました。
はじめまして、ご相談ありがとうございます。
D7000は性能、音色、空間表現、どれをとっても万人受けしそうな上手く調整された名機であると相対的に見て判断して問題ないでしょう!
同系統でvictorのDX1000がありますが、これは結構味付けが露骨なので、くどく感じるかもしれませんが、はまると抜け出せない魅力を持っています。
D7000以外でリスクの低い選択をするのであれば、個人的にはゼンハイザーのHD650でしょうか。
定番です。
落ち着いた音調でノリが悪いのでロック等には余り合いませんが、D7000やDX1000と比べ音が自然で長く付き合える飽きないサウンドです。
また、クラシックではゾクゾクとするスリリングさも感じさせてくれるので相性が良いです。
ケーブルが容易に交換できてキャラクターを変えれるのも魅力です。
ただし、総合力で見れば、私は幅広いジャンルで使えるD7000のほうが好きです。
装着感も凄く良いですしね。
同価格帯でD7000以上にオススメできる機種はなかなか無いもので、もっとジャンルとの相性を重視するのであれば、サラサラと心地よい音を望むなら静電型のSTAX、もっとパワーやメリハリを望むなら開放型ですがオーテクのAD-2000をオススメします。
こうして見ると、D7000のパフォーマンスの高さを再認識させられた感じですね。
もう一度いろいろな曲でD7000を視聴されてみてはいかがでしょうか。
私はD7000の方向へ肩を押させて戴きます!
HD650はまだ聴いたことがないのであれば、是非一度聴いてみてください。
最後に、私がD7000を手放した理由は、音抜けの悪さが気になったからですが、密閉型であっても響きを活かしつつ音が綺麗に伸びきることを基準にしているために出てきた欠点なだけであって、通常この点を気にする必要は無いように思います。
素直な音が好きな場合は、あまり加工していないヘッドホンを選ぶと良いですよ。
その典型が素材そのままのGRADOで、素直で抜けの良い音が出ます。
装着感や音が漏れすぎるのが難点ですが良いメーカーですね。
相対的にD7000を批評していただき記事も含めて非常に説得力がありました。
いくつか視聴した後D7000を聞いて正直「これだ」とは思ったのですが、過去に視聴して「これだ」って思った機に限って、実はうるさい音だった、バランスが悪かった音だったことが少なからずあったので、少し臆病になっていました。
雑誌も間違った表現ではないけどあまり当てにできませんよね(笑)
自身の最近の傾向は視聴で良かったものは選考外にするべきかなと思うこともあるので、派手な音がしないとなればHD650は意識してもう一度聴いてみようと思います。
GRADOは素直な音がするのですね。
おそらく自分が「これはちょっとな」って思ったのは、レコーディングのクオリティをそのまま再現されたからかもしれません。
いずれにせよフラットな気持ちでもう一度視聴は行おうと思います。
ご相談にのっていただきありがとうございました。
ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。
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