型番:SRS-4040(SR-404 + SRM-006t)
メーカー:STAX
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型番:SR-404
形式:エレクトロスタティック型プッシュブル
再生周波数帯域:7 - 41,000Hz
感度:100dB/100V r.m.s.
静電容量110pF
ケーブル長:2.5m
質量:約475g
コンデンサー型はダイナミック型とは鳴り方が異なっており、ダイナミック型の鳴り方に鳴れた耳では非常に違和感を感じます(勿論違和感を感じずすんなり受け入れられる人もいるでしょう)。まずはこの鳴り方に慣れる必要があるように思います。私はコンデンサー型特有の鳴り方を受け入れる(心の整理がつく)のに2時間近く費やしました(初めて音を鳴らした時は「なんだこれ、微妙・・・」と落胆したものの、音に慣れながらコンデンサー特有の鳴りの良さを考え自分の中で消化することで不満は解消しました)。
ダイナミック型は音の粒ひとつひとつにエネルギー感が感じられ、力感や実体感、ダンピングが効いてて迫力あるサウンドを聞かせてくれるのに対し、コンデンサー型では肩の力をスっと抜いたようなリラックスした音で、全体的にサラサラとした音、ゆったり音楽に浸るような印象を受けます。
ダイナミック型ではいくら頑張ってもコンデンサー型の鳴り方を再現するのは無理でしょうし、逆にコンデンサー型がいくら頑張ってもダイナミック型のような鳴りを出すことはできないでしょう。同じヘッドフォンという括りでなく、完全に別物として捉えてもいいのではないか?と思えるぐらいに根本的な部分で鳴り方が違っています。
SR-404の装着感はまずまず良好。イヤーパッドの質感は悪くなく、頭頂部も痛くならないのですが、ヘッドフォンを付けているという感覚が結構強いのが唯一の難点でしょうか。あと、夏場はかなり蒸れる点も注意が必要です。
情報量、解像度、共にトップクラス帯に属するレベルを有しており、とても細かな音まで拾ってくれます。ダイナミック型では「微細な音までエネルギーが伝わり微小音がよく聞こえるようになる」といった感覚を受けるのに対し、コンデンサー型では「普通に細かな音まで聞こえて当たり前」的な、さも当然かのように微小音まで再現します。
以下は「SR-404 + SRM-006t」でのインプレとしてご覧ください。おそらくドライバー(やその他環境)によって鳴り方が変わってくるはずです。
あまりハッキリと音を分離して聞かせるタイプではなく全体で鳴らす印象で、サラサラと繊細な音でありながら、部分的に見たときの細繊さを全体的に見たときの厚みと密度感によってカバーし感じさせず、温かみのある心地良い音です。SRM-006tの発熱量も凄まじく、身体的にも温かみ十分です。バランスはほぼフラットと言っていいでしょう。私的には低域は量感たっぷりで必要十分出ていますし、高域の量感も過不足なく、Voもしっかり聞こえ、非常にバランスのとれたサウンドです。音が近いが、外方向への音の広がりが抑制されることが無い点は好印象。音が近い点が功を奏し、Voを近くでリアルに聞き取ることができます。音が近いのを良しとするかどうかは人それぞれだとは思いますが、Voメインで音楽を楽しみたい場合には適しているように思います。ただひとつVoにおいて気になるのが声の擦れが確認できること。ダイナミック型でのサ行のキッっとするような痛さではなく、言葉どおり「擦れる」といった感覚で、痛さを伴うことはないのでそれほど気にならないと言えば気になりません。
全体的に音に締まりがなく、メリハリがあり輪郭のハッキリした音ではありません。これは音がクッキリ分離しない点にも直結している要素でしょう。コンデンサー型である限りこの点は妥協し、逆に良さだと考えて楽しむべきだと思います。この「全体感」はコンデンサー型だからこそ味わえる優位な特徴であり、「音にどっぷり浸る」という感覚はUSTヘッドフォンをも凌駕します。ただし、この特徴からロックにはあまり合わないように思います。音の立ち上がりが早い点はロックを聞くにあたって好材料なのですが、どうにも綺麗に鳴りすぎてしまうのが逆効果です。ロックを聞くときに重要なエネルギー感や躍動感といった部分はやはりダイナミック型のほうが出せるように思います。また、ほぼ同様の理由から打ち込みにはロック以上に合わないように感じました。逆に、クラシックではこれ以上に上手く表現できるヘッドフォンは無いのではないか?と思えるほどに相性抜群で、上位機種のΩ2はクラシックを鳴らすことに限れば絶対王者だろうなぁ、と想像できます。ただし、クラシックでも迫力ある音を求めるとなるとダイナミック型のほうが向いているので、一概に「STAX=クラシック」と言い切れない部分もあります。このあたりは好みの差としか言いようがありません。クラシックを筆頭に、生楽器によるポップスも合性が良く、刺激が無く綺麗に聞かせてしまうもののジャズもなかなか上手く鳴らせます。
AKGのK1000ほどではありませんが、限りなく味付けの無い素の音だと感じます。例えば音の艶やかさに関して言えば、人工的な艶ではなく「人工甘味料を一切使用してない天然甘味料のみによるお菓子」といった具合の嫌味の無い艶です。響きに関しても同様で、必要以上に音が響くことは無く適度な響き具合です。
とにかくサラサラした繊細な音であるのが最大の特徴。これはSR-404の特徴と言うよりもコンデンサー型ヘッドフォンの特徴でしょう。正直、使いどころは結構限定されてしまうかもしれませんが、はまれば音楽の世界にどっぷり浸ることが可能です。ドライバーとセットでそこそこの値段しますが、それだけの価値はあるように思います。ダイナミック型でも高性能な機種は多く存在するので、性能面にはそれほど大きな魅力を感じません。STAXのヘッドフォンの最大の魅力は性能部分ではなく、コンデンサー型特有のエネルギー感を強く感じさせない力の抜けたリラックスできる音でしょう。この音を求めているのか否か、この鳴り方が好みなのか否かが重要になってくると思います。購入する際には一度実際に聞いておいたほうがよさそうです。
結果、なんとか納得いくレベルの音まで引き上げることができ、とりあえず満足です。
実は、真空管ヘッドフォンアンプのほうは結局サンシャインシートを使うのをやめ(クリアーになりすぎるため)、クォーツレゾネーターを内部のパーツにも貼るなどして制振する方向で音を整え、ラックの上にインシュレーターWOOD BOYを置き、その上に乗せる形で落ち着いています。
SRM-006tは元々あまりSN比、解像度が高いとは言えず、ラック直置きでは結構不満の出る音だったので、サンシャインシートをひいて丁度いいといった具合でした。
しかし、このアンプは音が安定するのに1時間ぐらい見たほうがよさそうですね。しっかり音が出てくるまで時間がかかるので、手軽に使うのには向いていません。
USTはダイナミック型のエネルギー感とコンデンサー型の全体感を融合させたような感じです。
そして、USTがいかに養殖魚なのかがよくわかりますw
音の響きや艶やかさはUSTのほうがありますが、人工的に作られている響き、艶であるのがSR-404と比較するとよくわかります。
I've系と言われる打ち込みの女性Voモノは圧倒的にUSTのほうが合いますが、生楽器モノの女性VoはSR-404のほうが合いますね。
オールジャンルで使えるのはやはりUST、SR-404はクラシックと生楽器の女性Voモノぐらいでしょうか。
かなり限定的ではありますが使い分けはできそうです。
そしてメタルはedition9ですね。
おそらくココにΩ2が加わってもクラ専用で使えそうです。
まぁ私はクラシック全然聞かないんですけどねw
そういう人結構いますね。
Ω2は結構濃いめの音が出ますが、個人的にはSTAXにはそういった音を期待してないので404のが好ましく感じます。THIS IS STAXという感じ。ドライバーが007tAならもう少し「性能」を感じられるでしょうが、このマッタリ感が良いんですよね。
実はかんたさんのお下がりで、安く譲って戴きました。
ドライバはそのうち007tにしようかと思っています。
006tではちょっと性能的に物足りなさを感じてしまいますので。
tAシリーズはスッキリ系?な音になっているようなので、私の好みとは離れてしまうんですよね。ですので、中古で007tを手に入れたいと思っています。
ドライバの性質上使い勝手が悪く、手軽に使えない点が厄介ですが、これはこれであっても有りなヘッドフォンだと感じています。
内容的にこちらでしたほうがよさそうなので。
404が薄い、という表現が出ているので私もコメントしておきます。
レビューでは逆に「厚み、密度感はある」としました。
実はコンデンサー型、ということで言葉の使い方、表現の仕方に非常に気をつかっていますw
確かに、e9やUSTと比べるとスカスカで薄っぺらい音でありますが、まぁこのニ機種は特別濃い音なので比較対照としては良くないので置いといて、ダイナミック型全般と比べて「エネルギー感、力感が無い」のは確かです。
しかし「エネルギー感、力感が無い」、=「薄い」としていいのかどうか、ここが難しいところです。言葉の難しさ、表現方法の難しさでもあります。
私はこのコンデンサー型特有の鳴り方を「薄さ」ではなく「力感の無さ」と表現し、情報量は多いので音の厚み、密度感はあるとしました。
ちょっとわかりやすく説明すると、「水槽いっぱいの重油=ダイナミック型」、「水槽いっぱいの空気=コンデンサー型」といった感じでしょうか。
例えなので細かい突っ込みは無しで漠然とイメージして戴けたらと思います。
同じ水槽いっぱいなので水槽の中の情報量、密度感、厚みは同じ、しかし超ミクロ視点で見たときの粒ひとつひとつの持つエネルギー感、力感は重油>空気であり、空気は当然サラサラしています。見た目上は空気は見えないので薄っぺらいように見えますが、実質は薄くないんだよ、って解釈ですね。
力感が無いことで薄っぺらい、とも表現できますが、再現している情報量が多いのでこの表現は使いたくなかったんですよね。
とにかくコンデンサー型はちょっと鳴り方が特殊すぎてレビューの表現が難しいです。今は暫定版としてあるのもそれが理由です。まだまだ改善する必要があると感じているからです。
個人的にも今のレビューでは表現的に違和感がある部分が多く、今後よりよい表現に改善していけたらと思っています。
と、レビューの裏話でしたw
コンデンサー型はやっぱり最高です。
STAXの中でも最も安価で、しかもイヤホン型の001mkⅡでさえ、ダイナミック型最高クラスのEXH-313を軽く凌駕する解像度の高さです。ロックや打ち込みはてんでダメダメですが、クラシック全般、特にバイオリンなんかの弦楽器は最高の心地よさです。そのうちSR-404と007tを購入して、最終的にはΩ2を手に入れたいです。
やっぱりSTAXはいいですねぇ♪
艶のある女性ヴォーカル、擦弦楽器の魅力をこれでもかと表現してくれます。
聞いてると、真空管が暖まってきて、どんどん音が良くなっていくし、STAXの音に身体がなじんでいくのを感じます。
音楽と一体となれる感覚は、コンデンサー型の大きな強みですよね。
計画があって、SRS-4040Aは繋ぎのための購入となりましたが、久しぶりにSTAXが我が家に戻ってきた嬉しさに浸っています。
おお、再購入ですか。
ヘッドホン、使い分ける、その意味ではSTAXは置いておきたい機種ですよね。
スピーカーでは簡単にはできないことです。
個人的に再購入したいのは、RS1ですね。
なんか、あの安っぽくて手軽に使えそうな感じが最高です、音も良いですし。
音楽を楽しむ時間が全くなく、趣味は腕時計へと変化していました。
腕時計は、オーデマピゲ、パテックフィリップ、ブレゲなど天上メーカーへの憧れを抱きつつ、安物中華のトゥールビヨン搭載機を愛用したりしていますが、早くもゴールが見えて熱が冷めつつあります。
そんな中、数ヶ月ぶりにSR-4040A、MS-PROを聞いて、久方ぶりの高音質に感動しました。
ヘッドホン道もほぼゴールに達しているのですが、ゾネのシグネチャーにワクワクしたりと、相変わらず好きなので、祭りにこっそりと参加してこようと思います。
でわまた~。
お久しぶりです。
忙しくなるとゆっくり音楽聴く時間が少なくなりますよね。
移動の時ぐらいしか音楽聴けないので、イヤホンお勧めです。
というか、イヤホン全然わからないので情報くださいw
EX1000があまり好みではなく、K3003注文するも入荷せず、オーテクANVイヤホン待ちな現状ですが、他に良いのありますかね。
腕時計は子供の頃は興味ありましたが、携帯持つようになってからは使わなくなりました。
左利きということもあって、ガチャガチャあたって邪魔&傷つくってのが大きな理由です。
私は、春から始めた競馬に今はまっています。
思い切って穴を当てれば高級腕時計買えますよ!
やってみませんか。
ヘッドホン祭りの感想お待ちしてます。
特にTH900、気になります。
価格は20万超えてくると思っていたので、ちょっと意外でした。
この造りでこの価格は満足度高そうです。
STAX SRS-005Sとなりました。イヤホンのSR-003とドライバーのSRM-252Sのセットですね。PC用に気軽に使う目的で購入しました。5ピンプラグなので外出時の携帯イヤホンではありません。
3.5ミニ→RCA×2のY字ケーブルはオヤイデHPC-35Rです。最近流行りのPCOCC-Aですね。
見た目はチープなんですが、初聴きの感想は『これで3万9千円かよ!』というものでした。分解能が高く、e10と肩を並べてしまっています。我々は今まで上(高額機種)ばかり見ていた気がしますが、足元にこんな凄いのが転がっていたんですね。ホップ・ステップ・ジャンプの内、ステップを抜いていきなりホップからジャンプしてハイエンドに行ってしまうような機種です。
イヤホンにしては音にやや遠さがあります。それとコンデンサー型なのに低音は問題なく出ています。これは意外でした。イヤホンだからなのか何なのか・・・?自分は過去にSRS-3030とSRM-006tといったラムダシリーズを購入していますが、その時は正直感動を得られず、コンデンサー型に見切りをつけてしまっていました。でも今回購入したSRS-005Sでは感動を得られたんですね。値段が安いことによる驚異的コストパフォーマンスもありますし、音質も以前のラムダのような薄さや平面感を感じなかったからです。また、揺らぎや響きなどの表現もしっかりあります。
今まで10万以上のヘッドホンを買って『e10の分解能がぁ~・・・』とか『HD800の立ち上がりの微小音がぁ~・・・』とか言っていたのがアホらしくなってきます(マジで)。笑ってしまうというか・・・。
STAXのイヤホンはラムダやハイエンドとは別に考えた方が良いかもですね。中間から上位の機種は『高額で微妙』という評価が多かったと思いますが、イヤホンは『安くて超高音質』ですから。ダイナミック型の高額機種をいくつも買う前にSRS-005Sをまずは買って頂きたい。
ちなみにPCのヘッドホンジャックに繋いでいるのですが、PC側である程度音量を高くしておかないと十分な音量になりません。ドライバーのボリューム位置が12時とすると、PCの音量ミキサは25~30くらいでちょうど良いです。
ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。
AKG
K3003
K1000
K701
K501
K340
K290 Soround
K240 Sextett 二代目
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MS-1
AUDEZ'E
LCD-3
Audio-Technica
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ATH-L3000
ATH-W3000ANV
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ATH-PRO700MK2ANV
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beyerdynamic
DT880 Edition2005
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DENON
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AH-D5000
FOSTEX
T50RP
GRADO
PS1000
GS1000
PS-1
RS-1
SR-325
HiFiMAN
HE-6
Monster Cable
Beats by Dr.Dre
SENNHEISER
HD800
HD650
HD25-1
HD25-13 Ⅱ
HD414
SONY
MDR-SA5000
MDR-CD3000
MDR-EX1000
STAX
SR-007A + SRM-007tA
SR-404 LIMITED
SRS-4040
ULTRASONE
Edition10
Edition9
Edition9バランス仕様
PROline2500
DJ1PRO
Victor
HP-DX1000
その他
USTヘッドフォン(EXH-313他)