材料
線材・・・EE/F-S2.6(オヤイデ)定価7800円(税込み8190円) / m
電源プラグ・・・P-037(オヤイデ)定価7000円(税込み7350円)
IECコネクター・・・C-037(オヤイデ)定価7000円(税込み7350円)
SFチューブ・・・外装、見た目をよくするため
高域の抜けをよくする目的でC/P-037使用
SN比の悪化を防ぐため、片側のシールド線は切断し未接続
今回は2メートルで作成。
全ての材料込みで制作費は約23000円程度。
★比較しながらインプレ
実力的に近いと感じるX-DC15SM [Studio Master](Harmonix) と比較。
★定位、音場
Vo、楽器、全ての音が前面へ張り出し、距離感はほぼゼロ距離。
そのため、どちらかと言えば平面的な空間表現となる。
凝縮された音場で、音が前方からストレートにズバっと迫ってくる感覚。
コンサートで例えるなら最前列で、目前でボーカリストが熱唱する。
X-DC15SMと比較して
距離感・・・若干近い
左右の広さ・・・若干狭い
前後の広さ・・・若干狭い
上下の広さ・・・ほぼ同等
X-DC15SMもそんなに音場感の優れたケーブルではないが、EE/F-S2.6と比較すると全ての項目で若干音場が広く、空間の広さを感じる。
X-DC15SMではVoとの距離感が多少広がり、5列目あたりから聞いている感覚になる。
EE/F-S2.6では全ての楽器が密集して演奏している感覚だったのに対し、X-DC15SMでは各楽器が少し距離をとって演奏している。
★低域~高域の特徴
高域・・・量感少ない、繊細な表現が苦手、粗い
中域・・・中域の主張激しく、若干ピーキーな部分あり
低域・・・弾けるような低域、量感、音圧に優れている
特に注目すべきは低域の質。
弾力ある低域で、躍動感に溢れロックやジャズでは最高に気持ち良い。
沈み込むような深く重い低域ではなく、元気で快活な若々しくエネルギッシュな低域。
とにかくエネルギー感が強く、音圧までも感じられる。
この手の低域では間違いなく最高レベルにあるだろう。
対してX-DC15SMは重心が低く、EE/F-S2.6よりも下まで伸びる。
安定感のある落ち着いた低域。
X-DC15SMと比べるとEE/F-S2.6はどうしても浮ついた低域だと感じてしまう。
EE/F-S2.6はインパクト重視。
弱点は高域。
高域は解像度が低く粗い音。
艶やかさは少なく乾いた音。
繊細な表現が苦手で、高域の伸びもいまいち。
中域は埋もれることなくよく聞こえる。
高域同様若干粗さを感じ、ピーキーな部分あり。
これらの特徴から、ロック、ジャズでは合性抜群だと感じる。
★響き、伸び
X-DC15SMと比較して
響き・・・少ない
伸び・・・少ない
あまり音は響かない。
音響的ではなく直接的にダイレクトに音を聞くタイプ。
この響きの少なさも空間が狭いと感じる原因だろう。
★基本性能
情報量・・・ほぼ同等
解像度・・・X-DC15SMのほうが上
分離感・・・ほぼ同等
情報量はほぼ同等レベルだが、X-DC15SMのほうが解像度が高いため音が鮮明にハッキリ聞き取ることができる。
各楽器の音、Voのリアリティに差が出る。
★総評
数本の電源ケーブルと比較してみたが、EE/F-S2.6は特に高域がウィークポイントだと感じた。
高域重視の人は不満を持つ可能性大。
逆に低域の質は素晴らしく、タイプは違うもののX-DC15SMと同等のレベルを持っている。
力感が強く音圧まで感じることができる低域はEE/F-S2.6ならではの魅力だろう。
この低域の特徴と、全体的な粗さを感じる音から、ロックやジャズとの合性は抜群。
逆に女性Voモノ、空間表現や繊細な表現を必要とするクラシックなどには合わない。
もうひとつ、音がかなり前面へ迫ってくるので、この特徴を受け入れることができるかもポイントとなってくるだろう。
X-DC15SMと比較して、「明らかに音質レベルが劣る」という感覚は無し。
それよりも音作りの完成度の高さ、音楽性といった部分で差を感じる。
ハイエンドケーブルは性能はあって当たり前、「いかに音楽性(個性)を付加させるか」という点に重点を置いている。
その音作りの完成度の高さ、音楽性に魅力を感じて高額なケーブルを買う人が存在するのだ。
EE/F-S2.6は「電源ケーブルで音が変わる」のを体験してみたい人にはオススメ。
驚きの変化を体験できるだろう。
性能は価格(材料費)のわりには高く、コストパフォーマンスは高い。
市販品の5万円前後レベルのケーブルを買うぐらいならEE/F-S2.6を使用した自作ケーブルのほうが質は良さそうである。
が!
このケーブルかなり癖が強い。
万人に受け入れられるような音ではないと断言できる。
ガッツがありストレートな音、ヘッドフォンに例えるならHD25。
ロックやジャズをメインで聞く人には一度使ってみてほしいケーブルだ。
私的にも過去体験してきたケーブルの中で最もロック、ジャズに限れば合性が良いと感じた。
この鳴り方がツボにはまれば最高の逸品となるだろう。
(勿論意識的にこのように定位を持っていく必要はあります、が、そのように持っていこうと思わせる鳴り方であるからこそ、このように意識します、どちらにせよ、音の発信源が遠い、と感じる鳴りです)
下の前方のほうでVoが歌っていて、その音がホール全体に響き、それを聞いているような感覚ですね。(USTは音は近いですが、音の発信源は遠くにできます、環境次第で)
奥行き、上下方向の広さ、左右への広がりが違うのと、全体的に重心が下がっているためだと思います。
ですから観客の歓声も、EE/F-S2.6では自分の横、背後に聞こえるのに対し、私の環境だと前方にも感じるようになります。
どのポジションで聞きたいか、これは個人差があるでしょうから、どっちがイイってのはありません。
私は音場重視でひたすら広い空間、その空間に響き満ちる音を聞く、といった音響的な鳴りが好き、という完全に好みの問題です。
普通のヘッドフォンですと、空間の広さや響きはヘッドフォン次第なところが大きいので、あまり電源ケーブルで気にする必要ないかな、とも思います。
自分の一番好きなヘッドフォンに合わせて電源ケーブルを選択すべし!
ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。
AKG
K3003
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K290 Soround
K240 Sextett 二代目
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GRADO
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Edition9バランス仕様
PROline2500
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その他
USTヘッドフォン(EXH-313他)