Brack Label Ⅱの電源ケーブル。
NBSを代表するケーブルで、ケーブル界のトップクラスに位置するケーブルと言っていいだろう。
今回使用するのはBrack Label ⅡのDEMO用ケーブル。
製品版との違いは見た目だけで音は同じだと思われる。
★太さの比較
Brack Label Ⅱ、STATEMENT EXTREME Ⅳ、STATEMENT Ⅲ、allegretto AC、Muse-Cable AC
Brack Label Ⅱがいかに太いかがわかるだろうか。
★インプレの前に
電源ケーブルのテスト環境はm902に壁コンから直結。
この環境が最もケーブルの特徴を出せるため今回も使用。
壁コン~タップ間での使用時のインプレも含め、総合的に評価。
出口は勿論ヘッドフォン。
★インプレ
まず、取り回しが悪い点は言っておく必要があるだろう。
太い、重い、曲がらないの三重苦で、場合によってはケーブルに合わせて機器の配置を変更しないと繋がらない。
端が細くなっており、多少曲がるようになっているのが唯一の救い。
非常に太いケーブルのため、目覚めが悪く本来の音が出るまでに時間を必要とする(エージングのことではない)。
私的には繋いでから2日間は通電したほうが良いと感じた(おそらく未接続時間の長さによって変わってくると思われる)。
繋いだばかりの頃は密度感が高く濃い凝縮された音だが、時間が経つにつれ音がほぐれてスッキリし、音場が広がりバランスも良くなってくる。
音が安定するには更に時間がかかる。
解像度、SN比、情報量、帯域の広さ、レスポンス、全てにおいて驚くべき性能の高さを誇る。
性能面で五分五分だと感じるのは私の経験上EPIPHANY X2ぐらいだろうか。
タイプは全く違うがどちらも非常に高い基本性能を持っている。
この性能により出される音にリアリティがあるのは確かなのだが、原音ではなく「Brack Label Ⅱの音でリアル」だと言える。
このレベルの性能を持ったケーブルは使いこなしが非常に難しく厄介。
同クラスのケーブルでシステム全体を固めないと性能をフルに発揮することができない。
例えるなら、「20万円クラスのケーブルでも足手まといとなってしまう」ので併用するのは禁物である。
最高レベルの帯域の広さを持っており、これほどまでに低い低音まで出る点、高域が綺麗に抜けていくのには素直に感動した。
SN比が極めて高く、音の雑さがなく、うるささを感じ無いのでついつい音量を上げてしまう。
情報量が多いことにより臨場感が抜群で、現場で音楽を聞いているかのような錯覚に陥る。
そしてレスポンスの速さも見逃せない特徴で、EPIPHANY X2に匹敵する音の立ち上がりの速さを持っており、これにより微妙なニュアンスを感じとることができ、ハイスピードでノリが非常に良い。
音場感を得意とするケーブルと比較しても見劣りしない音場の広さ、立体的な空間表現力を持っており、音場最重視の私からしても不満の無いレベル。
非常にバランス感覚に優れ、あらゆる要素をハイレベルで両立しており、音楽性豊かで自然でナチュラルな鳴り、かつモニター的な性能の高さも持っているケーブル。
一番の特徴は「実体感」「実在感」を出せること。
これが本当の意味での「実体感」であり「実在感」なんだろうなぁ、と感じさせてくれる最高レベルの「実体感」「実在感」。
「重さ」(質量感)があり説得力のある音。
全く嫌味のない自然な音でありながら、その状態にリアリティがグっと注入される。
EPIPHANY X2は超微小な音までエネルギッシュで主張感が強まるのに対し、Brack Label Ⅱは「重さ」による実体感でエネルギッシュと言うよりは質量によって実在感を出すタイプ。
音の実体感が強いことにより、目前で歌っているような、演奏しているような感覚を味わうことができる。
ヘッドフォンに例えるならATH-L3000のようなキャラクターを持ったケーブル。
この音が「リアル」なのかどうか疑問ではあるが、「リアル」であるかどうかは関係なしに、この作られた「音楽性」は素晴らしいものであると感じる。
「Brack Label Ⅱの音」が限界まで追い込まれ、最高の完成度に仕上がっており妥協は一切感じられない。
製作者の熱意であり情熱までもが伝わってくる、それほどに完成度の高い音だ。
まとめると、最高レベルの基本性能を有し、高解像度、高SN比、圧倒的な情報量、ハイスピード。
そこに「実体感」「実在感」「重さ」を付加しつつ、非常にナチュラルで自然な音で繊細な表現も可能。
「厳選素材による生地と餡子、その餡子がパンパンに詰まった食べ応えのある鯛焼きだが、甘さ控えめで上品な味」といった音。
Brack Label Ⅱの能力をしっかり活かすためにはシステム全体を釣り合うレベルまで引き上げる必要がある。
中途半端なケーブルを併用するとクオリティーが落ちてしまうからだ。
ハイエンドシステムを既に組めている人で、「実体感」「実在感」「重さ」を付加させたい人にはオススメのケーブル。
個人的には「システムに一本入れて実体感や重さを付け加える」程度にしておくのがバランスを考えると良さそうだと感じる。
★余談
NBSのケーブルは個性が強い、癖が強い、音が濃いというイメージを持っていたのだが、そのイメージを覆された。
個性、癖が強いと感じることはなく非常に音楽性豊かで自然で聞きやすい音。
正直言って私の理想とする音とは違うものの、これは好みを超越して誰でも感動できる音だと思う。
価格が高いとは言え、この音ならば満足度は高い。
両端が細くなっていて取り回しは若干良くなってはいるんですが、この部分がちぎれるんじゃないかと不安になりますね。
>「厳選素材による生地と餡子、その餡子がパンパンに詰まった食べ応えのある鯛焼きだが、甘さ控えめで上品な味」といった音。
巧い例えですね。何となく音が想像出来ますよ。
エクストリームは餡子の甘さを「どうじゃ!」と誇示する感じかなあ?
ヘッドフォンアンプは軽量級なので、この太さと重さは不釣合いです。
上に重しを乗せないと機器が浮き上がりますw
次はBL2のバランスケーブルのインプレを書いて、そのあとにエクストリーム、ステメンの検証を開始します。
現時点ではノーコメントとしておきます。
しかしあれですね。
ヘッドフォンシステムにはオーバークオリティだと予想してたのですが、意外といけるもんですね。
持ってる性能を出し切るにはシステム全体を同等にする必要はありますけどね。
BL2、EXTREME Ⅳ、STATEMENT Ⅲ でそれぞれハッキリと音が違うのですか?それとも僅差なのでしょうか?そろそろゾーイーさんのケーブルのインプレが公開されると思いますが・・・。
ハッキリと違いはわかりますよ。
特にBL2は別格なので比較するのもどうかと思います。
性能的にはBL2がずば抜けており、その後に続くのがEX4、ステメン3はSN比の面で結構差を感じます。
ステメン3とBL2は共にバランス型ですが、単純にレベルが全く違います。
ただ、EX4とかBL2の音を知らなければ、ステメン3で十分満足いくのも事実ですw
そしてEX4、これはちょっと異質ですね。
ハイスピードでキレがあり、低域の迫力も素晴らしく、ヘッドフォンに例えるならedition9みたいな感じです。
システムに一本入れてアクセント付けるならEX4ですね~。
総合的に見るとNBSは私の理想の音とはずれているので、NBS色を強めるのはNGなのですが、「重し」としてシステムに一本入れるなら欲しいケーブルです。
ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。
AKG
K3003
K1000
K701
K501
K340
K290 Soround
K240 Sextett 二代目
ALESSANDRO
MS-1
AUDEZ'E
LCD-3
Audio-Technica
ATH-W5000
ATH-L3000
ATH-W3000ANV
ATH-W2002
ATH-AD2000
ATH-A2000X
ATH-W1000
ATH-CKW1000ANV
ATH-PRO700MK2ANV
ATH-W100
ATH-A55
ATH-ESW10
beyerdynamic
DT880 Edition2005
BOSE
Bose on-ear headphones
DENON
AH-D7000
AH-D5000
FOSTEX
T50RP
GRADO
PS1000
GS1000
PS-1
RS-1
SR-325
HiFiMAN
HE-6
Monster Cable
Beats by Dr.Dre
SENNHEISER
HD800
HD650
HD25-1
HD25-13 Ⅱ
HD414
SONY
MDR-SA5000
MDR-CD3000
MDR-EX1000
STAX
SR-007A + SRM-007tA
SR-404 LIMITED
SRS-4040
ULTRASONE
Edition10
Edition9
Edition9バランス仕様
PROline2500
DJ1PRO
Victor
HP-DX1000
その他
USTヘッドフォン(EXH-313他)