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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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s-P1010183.jpg型番:PROline2500
メーカー:ULTRASONE
タイプ:開放型ヘッドフォン
再生周波数帯域:8 - 35,000Hz
インピーダンス:40Ω
感度:94dB
質量:292g
ケーブル長:3.0m(片出し)
プラグ:6.3φステレオ

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装着感はかなり良好。イヤーパッドとヘッドパッドがフカフカした素材で痛さは感じられません。edition9は勿論、DJ1PROよりも装着感は良好です。イヤーパッドの材質上蒸れも気になりませんし、ケーブルは細くて軽く取り回しが楽で、使用時に余計なことを気にかけず音楽に没頭できます。

s-P1010184.jpgバランスは完全なドンシャリ型。締りの無い量感たっぷりな低域と刺激的でザラザラした高域。このザラザラした音色は全体で感じ、Voまでもがザラザラとした質感になってしまいます。ソースにもよりますが、Voは多少引っ込み気味であまり前面には出てきません。中高域の音色の癖が非常に強く、癖の無い自然な音色を求める人にはまず合わないでしょう。しかし、この癖のある音色であり量感バランスがこのヘッドフォンの個性であり、魅力的だと感じられるので印象は悪くありません。音場感はなかなか良好で、同じULTRASONEのeditioin9やDJ1PROと比べても優秀だと感じます。密閉型と開放型による違いなのでしょうか。PROline2500のほうがS-LOGIC効果をしっかり出せているように感じます。そのS-LOGICにより前後感のある奥行き感の強い空間を形成します。基本性能は価格なり、量感のある低域による影響もあるように思いますが、全体的には厚みがあり響き成分が多く、そこそこ密度感のある重厚な鳴り方だと感じます。

刺激的で癖のある高域とモリモリ出る低域が最大の特徴で、ヘッドフォンに個性を求める人、ヘッドフォンを使い分ける人はニヤリとするのではないかと思います。刺激的な高域やドンシャリバランスから聞き疲れするような音だと思うかもしれませんが、実際は意外なことに落ち着いていて長時間聞ける安定感のある音です。おそらく密度感があり重厚なサウンドであることが原因だと思われます。

s-P1010186.jpg何にも向いていなさそうで何でもいける不思議なヘッドフォンです。PROline2500の鳴り方であり音色を受け入れることができれば何でも楽しく聞くことができます。あえて得意ジャンルをあげるとすればクラシックやジャズでしょうか。厚みのあるサウンドでクラシックの壮大さをなかなか上手く表現することができ、ジャズでは柔らかく量感のある低域でウッドベースが魅力的ですし、弦楽器や管楽器は鮮やかな音色で気持ちよいです。あまり鮮烈なイメージの音ではなく、逆に落ち着いた味のある大人なサウンドなので、そーいった曲のほうが合うようにも思います。

初めて聞いた時にはあまりに個性的な音に戸惑うかもしれませんが、慣れてしまうとそれほど気にならなくなってきます。DJ1PRO同様に「音楽を楽しむ」という点で非常に優れた機種で、コストパフォーマンスも高いように思います。余談ですが、原音を忠実に再現するのではなく、独自の思想に基づいて「音楽を楽しめる音作り」をしているという意味で、ULTRASONEとGRADOは共通点があるように思います。性能と言うよりも鳴り方や音色の個性の違いでラインナップを揃えている点も似ていますね。

★オヤイデ HWS-22Wにケーブル変更

s-P1010189.jpg標準ケーブルと比べると一変してイメージが変わります。まず単純に基本性能の向上を感じられます。解像度がかなり向上し、帯域も広がりより低く、より上まで伸びるようになります。情報量も若干向上し、よりリアリティのある音へと変わります。綺麗でスッキリとした音になり、低域は程よく締まり、中高域がクリアーになり繊細さが増し、中高域のザラザラ感は減少します。特に中高域の変化は個人的に素晴らしく、PROline2500でこれほど癖のない繊細で綺麗な音が出るのかと驚かされます。バランスはドンシャリからフラット方向へ変化し、かなり聞きやすいバランスになりますが、代償として全体的な音の厚みが減少してしまいます。HD25のケーブル交換でもそうですが、ケーブルを換えることで音は大きく変わってしまいます。確かにクオリティーはアップしたと言えますし、個人的にはHWS-22Wを使用した時の音のほうが好きです。しかし、PROline2500の「らしさ」が無くなってしまうので良いとも悪いとも言えないのが本音です。HWS-22Wを使用した時の綺麗な音色が好きならば、最初からこのような音のヘッドフォンを使ったほうがいいのではないか?とも思います。ただし、一つのヘッドフォンで二度、三度楽しめるという意味ではケーブル交換は積極的に試してみる価値はあるでしょう。

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68b29c31.jpg型番:MDR-CD3000
メーカー:SONY
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:セラミックコンポジットハウジング
再生周波数帯域:20 - 20,000Hz
インピーダンス:32Ω
感度:104dB
質量:400g
ケーブル長:3.0m(片出し)
プラグ:6.3φステレオ

※生産完了モデル



装着感は良好。側圧は弱めでふわっとした装着感。装着感は良いのですが、地味に重量があるのでじわじわと疲れてきます。コラーゲンイヤーパッドはふわふわしていて感触は良好。しかし、蒸れやすく劣化しやすい点は難点です。

bdc423e4.jpg立体的で広大な音場が最大の特徴。密閉型でこれほど広い音場感が出せるのは驚きです。音が抜けていくわけではなく、しっかり響きという点で密閉型であることの利点を活かせていますし、音の広がりを強く感じる音場感で、最高レベルの音場を体験することができます。バランスはほぼフラット、非常にバランス感覚に優れた機種だと感じます。中高域に癖がありシャリシャリした音なのが気になります。「優れた空間表現を綺麗な美音で味わいたいのに実際はシャリついた音」なので、理想とのギャップに違和感であり勿体無さを感じます。低域は程よく締まりボワつかず、広い空間の中でそこそこ実体感を持ち明確です。高域はピンと立つような張りがあり凛々しい印象。全体的に躍動感があり優雅さを兼ね備えたアスリートのようです。音場が明確で各楽器の定位感に優れ、それぞれの位置がハッキリと知覚できます。近くで鳴る音は近くで、遠くで鳴る音は遠くで鳴ります。基本性能はそれほど高くなく、情報量、解像度は同価格帯と比較しても若干低いように感じます。また、特に低域方向への帯域があまり広くないので、低域を重視する人にとっては不満を感じる可能性があります。しかし、これらの弱点を補って余りあるバランスの良さを持っており、ハイエンドヘッドフォンと比較をしなければ、MDR-CD3000という世界の中で性能面の不満を感じずに音楽を楽しむことができます。全体的には程よく厚みのある暖かい音調で微妙に艶やかさもあります。バランス感覚に優れていて音楽性を感じるオーディオ的なヘッドフォンだという印象を持ちました。

s-P1010166.jpg相性が良いのはLIVE音源。空間表現力に優れているため、LIVE音源、クラシック等で広い音場を体感することができます。音楽の世界に浸れるタイプのヘッドフォンなので、インパクトやパワフルさという面から見るとロックには合わないのですが、妙に躍動感があり、音色に癖があるにも関わらずうるささを感じず、ある意味繊細で主張感のある中高域はロックを上手く鳴らすことができるように思います。

音場を最重視する私にとっては非常に魅力的なヘッドフォン。中高域の癖が無く基本性能が高ければ文句無しです。

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c4dbd0ff.jpg型番:ATH-W5000
メーカー:オーディオテクニカ(Audio-Technica)
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:黒檀材
再生周波数帯域:5 - 45,000Hz
インピーダンス:40Ω
感度:102dB
質量:340g
ケーブル長:3.0m(両出し)/4芯平行コード
プラグ:6.3φステレオ

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同じ木製ハウジングのATH-W1000ATH-W2002同様に装着感は最高レベル。長時間使用していても疲れません。ラムスキンのイヤーパッドのフィット感も好感触です。見た目の高級感はあまりありませんが、黒檀ハウジングはクールな印象で個人的には好きです。ケーブルは細くて取り回しは楽なのですが、無音時にケーブルを触るとタッチノイズがするのが難点。ハードケースが付いており収納、保管の際に便利です。

この機種の一番のポイントは基本性能の高さだと私は感じました。情報量、帯域、解像度、レスポンス等々、全て文句無しのレベルを有しています。ATH-L3000editioin9と比較しても若干勝っているように感じます。オーディオテクニカ特有の音場感も関係しているように思いますが、これほどまでに微小音を正確に浮き彫りにする機種は他に無いのではないでしょうか。情報量が非常に多く、尚且つ解像度が高いため、密度感がありながらクリアーで透明感があり、リアリティのある音を鳴らします。バランスはフラット、全ての音域が過不足なくバランス良く鳴っており、全域の、そして全部の音をよく聞き取ることが可能です。低域は締まっていて実体感があり、ズシリとしつつもタイト、拳でダンダンダンダンと叩くようなアタック感がありタイトでありながらも肉質感のある低域、高域は刺激とは無縁で非常に細かに繊細に鳴らします。躍動感と言うよりもレスポンスが良く音の立ち上がりが高速でキレがある点はK1000を彷彿とさせます。音場はオーディオテクニカにしては広く篭り感もありません。また、音がハウジング内で響くタイプで密閉型の良さを出せているように思います。驚くべきはオーディオテクニカにして立体感があることです。ATH-W2002同様響き成分が多いのが原因なのでしょうか、平面的な感覚があまり強くありません。ATH-W2002が響きを演出的に鳴らすのに対し、ATH-W5000は豊富な情報量で素の響き成分を自然に出す感覚で、癖が無く違和感のない点が好印象です。しかし、特に音場に関してはオーディオシステム、ソースによって変わってくるので注意が必要です。平面感が強い音場になるケースも確認できました。帯域の広さも注目すべき点でしょう。低域は相当低いところまで出ますし、高域は全くピーク感を感じさせず悠々と鳴らしきり伸びきります。欠点は力感や迫力の無さ。パワフルさを出すヘッドフォンではなく綺麗な音をストレスフリーで心地良く鳴らすタイプだと感じます。特にクラシックで感じるのですが、一歩ひいた位置で客観的に音楽を聞くような、傍観者的に音楽を聞くイメージを持ちました。このような鳴り方が躍動感や抑揚を感じにくい点に関連しているように思います。

e1afcff5.jpgATH-L3000と違った意味で環境にシビアなヘッドフォンだと感じます。ATH-L3000の場合は上手く鳴らすために環境をセッティングする必要があるという意味でシビアで、バランスの調整を必要とします。ATH-W5000の場合は環境側で作った音を忠実に出すという意味でシビアで、加えてヘッドフォンの良さを引き出すにはそれなりの環境レベルを要求します。ATH-W5000は音色や音質などをあまりヘッドフォン側で作らず味付けの少ない無個性な音なので、環境側で作った音色や質が素直に反映されます。この特徴はアンプで言うと、オーディオアクセサリーの音が上手く乗るm902に非常に似ています。個人的にはATH-W5000はハイレベルな情報量、帯域、解像度といった基本性能を確保し、音の厚みや温かさ、艶やかさや柔らかさなどを出せる環境を作ってあげるとATH-W5000の良さを引き出せているように感じるので、そのような音にセッティングするといいのではないかと思います。しかし、勿論これは好みの問題なので、どのような音にするのかは人それぞれです。レスポンスの良さを活かしてクールでシャッキリした音にするのも面白いでしょう。よく低域が出ないと言われますが、バランス的にはフラットで出ていないことはありません。質感を変えることで主張感の強い低域にすることは可能です。低域の量感ではなく締まりや濃度や力感を意識して調整するのがポイントです。オーディオシステムで作った音を忠実に高い基本性能で鳴らせるという意味で非常に優れた機種だと私は思います。ヘッドフォンを使い分けるのではなく、複数の環境を使い分けるタイプの人にオススメのヘッドフォンですね。

s-P1010165.jpg基本性能が高いので何を鳴らしても高いクオリティを発揮しますが、あえて選ぶならジャズやクラシックあたりを上手く鳴らせるように思います。オーケストラサウンドをATH-L3000では最前列で大迫力で聞けるのに対し、ATH-W5000はかなりひいた位置から綺麗な音でBGM的に聞くといった印象でしょうか。ジャズならATH-L3000は自分のためだけに演奏してくれている感覚、ATH-W5000だと離れた位置から観客として聞いている感覚です。刺激とは無縁の疲れない鳴りで、こーいった意味ではSRS-4040と似た部分もあるように思います。「ちょっと力感のあるSRS-4040」「ダイナミック型にしたSRS-4040」と言えなくもありません。音の立ち上がりは早いが躍動感をあまり感じられないといった面でもSRS-4040に似ているように思います。

圧倒される性能の高さを感じることができるヘッドフォン。そして、人工的な音色の味付けや演出的な質感の加工がされていない素の音を聞けるヘッドフォンです。環境の音をそのまま出したい人にオススメしたい機種です。ヘッドフォン自体は無個性で面白みがないと言えなくもない音なので、自分好みの音に環境を追い込めている人でないと上手く鳴らせないのではないかと思います。「個性」によってヘッドフォンを使い分けるのが一般的な中、音色や質の大部分を環境側に頼りきり、その音を高い性能でもって忠実に再現するという異質なヘッドフォンです。一風変わったスタイルのヘッドフォンだと思いますが、このようなヘッドフォンがひとつぐらいあってもいいように思います。

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26a686bb.jpg型番:K501
メーカー:AKG
タイプ:開放型ヘッドフォン
再生周波数帯域:16 - 30,000Hz
インピーダンス:120Ω
感度:94dB
質量:235g
ケーブル長:3.0m(片出し)
プラグ:6.3φステレオ

※生産完了モデル
 



装着感は普通。イヤーパッドは若干固めですが、重要が軽いので長時間使用による疲れはあまりありません。イヤーパッドによる蒸れも気にする必要は無さそうです。

s-P1010171.jpgバランスは中高域寄り。全体的に線が細く繊細な鳴り、アッサリしているのが特徴です。音色に癖はなく聞きやすく自然な音だと感じます。低域は量感は無いものの締まっておりタイト、高域は刺激が無く繊細。非常に線の細い鳴りのため、力感や迫力、実体感などを感じることができません。性能は価格の割りには頑張っているように思います。クリアーで線が細くアッサリした鳴り方なのも影響していると思いますが、価格以上の解像度の高さを感じられるヘッドフォンです。性能面で不満に感じるのは情報量と帯域でしょうか。情報量に関しては価格なりのものは持っているように思いますが、帯域の狭さ、特に低域方向への伸びが不満です。低い低音を必要とする打ち込みなどではどうしても軽い低域になってしまい物足りなさを感じてしまいます。音場感はそれなりに良好で、狭いと感じることはありませんが、特別広いとも感じません。響きや音の広がりもそれなりにあるので、空間表現力はそこそこのレベルを持っています。「それなり」「そこそこ」という言葉を多様していることからわかると思いますが、本当に「それなり」「そこそこ」の機種です。痛さを感じずアッサリと綺麗に肩の力を抜いて音楽を聞きたい時に適したヘッドフォンだと思います。

得意ジャンルは意外かもしれませんが疾走感のあるロック、メタル。迫力や力感はあまり無いのですが、音数が多くなってもうるさくならない点、低域がタイトなためか意外にキレや疾走感が出せている点はメタルに合うように思います。かなり強引な表現になりますが、「綺麗で大人しいSR-325」と言えるかもしれません。とにかく強い癖がありませんので、なんでもこなせるヘッドフォンだと思います。要はこの鳴り方が好きか嫌いかでオールジャンルに合う合わないが決まるように思います。

手頃な値段で高級ヘッドフォンの音を垣間見ることができるヘッドフォンではないでしょうか。これといった強い個性を持ったヘッドフォンではないので、人によっては面白くないと感じる人もいるかもしれません。個性が無いものの地味というわけではなく、綺麗に鳴らしているという印象を受けます。疲れている時にサラっと音楽を聞き流したい、そんな人にオススメのヘッドフォンです。最後に、非常に音量が取り難い点は注意が必要です。

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fa7c35ca.jpg型番:ATH-L3000
メーカー:オーディオテクニカ(Audio-Technica)
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:北海道産アサダ桜心材、セミアニリンレザー仕様
再生周波数帯域:5 - 45,000Hz
インピーダンス:48Ω
感度:104dB
質量:380g
ケーブル長:3.0m(両出し)/4芯平行コード
プラグ:6.3φステレオ

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※生産完了モデル



ハウジングが革張りなのはアリだと思うのですが、ブラックカラーのほうが良かったのではないかと個人的には思います。ラムスキンのイヤーパッドは肌との密着度が高くフィット感があり良好。外見上で驚いたのがケーブルの豪華さ。「こんなケーブル反則だろう」と思えるほどに贅沢な線材です。音質面を考慮してこのような豪華なケーブルを使用しているのでしょうが、平らで太くて重く取り回しが困難なのは厄介です。

1a50cf2d.jpgバランスはフラット~低域寄り。全体で見たときに音の厚みがあり線が太く、柔らかくも力強さのある濃度の高い音です。量が多く広範囲的な低域にも関わらず、よく制御されている点は「う~む、凄い!」と唸らされます。重さがあり説得力のある低域はATH-L3000のセールスポイントのひとつだと感じました。中高域はクリアーで解像度が高く、繊細さと力強さを両立した実体感のある音。音場はオーディオテクニカ特有の平面的な音場で、左右方向への広さはありますが、奥行き感はありません。LIVE音源を聞くと一発でわかるのですが、全ての音が間近で鳴ります。この音場感だからこその優位点は、Voを含めた全ての音を間近でハッキリ聞くことができ、凝縮された小さな世界という枠の中で非常に臨場感が高いことでしょうか。中高域は解像度が高く音の分離感に優れており、加えて低域が分厚く全体的な鳴りのため全体感や音の繋がり感が強く、全体的な一体感と細かな音の分離感を両立できている機種です。上も下もよく音が伸び、帯域が広く余裕をもって鳴らしきる印象を受けます。

s-P1010173.jpgATH-L3000は使いこなすのが難しいヘッドフォンだと私は感じます。というのも、環境によって結構印象が変わってしまうからです。濃い系の機器と組み合わせると中高域が不明瞭になり、聴覚上の解像度が低く音が篭る感覚が強まり、音場感が悪化してしまいます。上手く鳴らすためには高解像度でスッキリ系、明瞭な音の出せるシステムを組むといいのではないかと個人的には思います。このようなシステムを組むことで、ATH-L3000が持つ特性を出しつつバランスの取れた音調となり、音の厚み、濃さを低域で存分に発揮しながら中高域はクリアーで見通しが良く、篭り感が無く音場感も良好になります。例えばAT-DHA3000などで非常にバランスよくATH-L3000を鳴らすことができます。edition9同様しっかり環境レベルについてきてくれる性能の高さを持っていますので、環境にこだわって使ってあげたい機種ですね。

s-P1010175.jpg比較的なんでもこなせるヘッドフォンのように思います。あまりキレや爽快感を必要とするロックやメタルには合わないように思いますが、この手の音が好きなら何でも気持ちよく聞けるでしょう。特にジャズは目の前で自分のために演奏してくれているような感覚を味わえて好印象でした。面白いのがオーケストラが妙に合うことです。ATH-L3000の厚みがあり力強い音によって、オーケストラの「迫力」という要素を非常に高く引き出すことができます。また、前後感が無く横に広がっていく音場のため、最前列で聞いているかのような感覚になるのはオーディオテクニカサウンドならではでしょう。

ATH-L3000は上手く鳴らせるか鳴らせないかで印象が結構変わってしまいます。価格も高く相性の問題もあり敷居の高いヘッドフォンですが、オンリーワンの魅力を持ったヘッドフォンだと思います。オーケストラを最前列で迫力満点の音で聞けるヘッドフォン、それがATH-L3000です。

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0b9a5244.jpg型番:ATH-W2002
メーカー:オーディオテクニカ(Audio-Technica)
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:北海道産アサダ桜心材、越前漆仕上げ
再生周波数帯域:5 - 40,000Hz
インピーダンス:40Ω
感度:102dB
質量:340g
ケーブル長:3.0m(両出し)
プラグ:6.3φステレオ

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※生産完了モデル



越前塗りのハウジングは伝統工芸品そのもの。高級感のあるヘッドフォンBEST1と言ってしまってもいいのではないでしょうか。重量も軽く装着感は良好。ラムスキンのイヤーパッドは肌触りが良く気持ちよいのですが、夏は蒸れそうなのが難点です。

6184b2a1.jpg一言で言えばATH-W1000を進化させたヘッドフォン。ATH-W1000の性能を上げ、更に響きと艶やかさを増した音です。バランスはフラット~高域寄りでほぼATH-W1000と同様。若干高域の量感が多いように感じます。低域はふんわりと全体感の強い柔らかな音調で、あまり強く制動をかけず、響きを活かした心地良い低域です。高域は量感があるのでよく聞こえます。量感はあるものの決して痛さはなく、ATH-W2002の全体感の強い鳴りの中で、自立性とハーモニーを上手く両立できている高域です。Voは全く埋もれることなく間近でリアルに聞くことができます。解像度、音の分離感はATH-L3000と比べると落ちますが、ATH-W2002は音色や響き、心地良さを楽しむ機種のように思うので、逆に高解像度すぎないのが良い結果を招いているのではないでしょうか。トップクラスのヘッドフォンと比較すると低域が低いところまで出ませんし、高域も伸びが物足りない点が気になりますが、それらを補って余りある魅力的な音色を持った機種です。

s-P1010169.jpg艶やかで柔らかく、クリアーな空間に美しく音が響くのが一番の特徴でしょう。音場が狭いこともあり、その狭い空間内に音が響き満ち、音響を強く感じるヘッドフォンです。オーディオテクニカの音場感ではあるものの、響きが豊かなせいでしょうか、オーディオテクニカにしては音場が広いと感じ、平面的だと強く意識させられません。むしろオーディオテクニカ特有の近くで鳴る音場感がATH-W2002においてはあらゆる面で有効に働いているように感じます。これほど密閉型であることの優位性を引き出せているヘッドフォンはなかなか無いでしょう。オーディオテクニカの音場感だからこそ出せる、そして密閉型だからこそ出せる素晴らしい響きを持っています。

得意とするのは女性Voモノ。私が経験してきたヘッドフォンの中では群を抜いて相性が良いと感じます。狭い空間内に声の響き成分が充満し、艶やかな女性Voは身も心もとろけるようです。オーディオテクニカにしては音場が広いとは言っても狭いですから、あまり音数の多いゴチャゴチャした曲ではなく、シンプルなピアノソロであるとか、トリオ編成ジャズなど、小編成による楽曲に向いているように思います。

性能面ではトップクラスに一歩及びませんが、文字通り「美音」と言える美しい音色を体験できる機種です。楽器や声の持つ音色の美しさを本物以上に美しく演出してくれる、そんなヘッドフォン。ヘッドフォンの見た目と音が見事に一致していますね。

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P1010138.JPG型番:SRS-4040(SR-404 + SRM-006t)
メーカー:STAX

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型番:SR-404
形式:エレクトロスタティック型プッシュブル
再生周波数帯域:7 - 41,000Hz
感度:100dB/100V r.m.s.
静電容量110pF
ケーブル長:2.5m
質量:約475g



コンデンサー型はダイナミック型とは鳴り方が異なっており、ダイナミック型の鳴り方に鳴れた耳では非常に違和感を感じます(勿論違和感を感じずすんなり受け入れられる人もいるでしょう)。まずはこの鳴り方に慣れる必要があるように思います。私はコンデンサー型特有の鳴り方を受け入れる(心の整理がつく)のに2時間近く費やしました(初めて音を鳴らした時は「なんだこれ、微妙・・・」と落胆したものの、音に慣れながらコンデンサー特有の鳴りの良さを考え自分の中で消化することで不満は解消しました)。

P1010137.JPGダイナミック型は音の粒ひとつひとつにエネルギー感が感じられ、力感や実体感、ダンピングが効いてて迫力あるサウンドを聞かせてくれるのに対し、コンデンサー型では肩の力をスっと抜いたようなリラックスした音で、全体的にサラサラとした音、ゆったり音楽に浸るような印象を受けます。
ダイナミック型ではいくら頑張ってもコンデンサー型の鳴り方を再現するのは無理でしょうし、逆にコンデンサー型がいくら頑張ってもダイナミック型のような鳴りを出すことはできないでしょう。同じヘッドフォンという括りでなく、完全に別物として捉えてもいいのではないか?と思えるぐらいに根本的な部分で鳴り方が違っています。

SR-404の装着感はまずまず良好。イヤーパッドの質感は悪くなく、頭頂部も痛くならないのですが、ヘッドフォンを付けているという感覚が結構強いのが唯一の難点でしょうか。あと、夏場はかなり蒸れる点も注意が必要です。

情報量、解像度、共にトップクラス帯に属するレベルを有しており、とても細かな音まで拾ってくれます。ダイナミック型では「微細な音までエネルギーが伝わり微小音がよく聞こえるようになる」といった感覚を受けるのに対し、コンデンサー型では「普通に細かな音まで聞こえて当たり前」的な、さも当然かのように微小音まで再現します。

以下は「SR-404 + SRM-006t」でのインプレとしてご覧ください。おそらくドライバー(やその他環境)によって鳴り方が変わってくるはずです。

P1010141.JPGあまりハッキリと音を分離して聞かせるタイプではなく全体で鳴らす印象で、サラサラと繊細な音でありながら、部分的に見たときの細繊さを全体的に見たときの厚みと密度感によってカバーし感じさせず、温かみのある心地良い音です。SRM-006tの発熱量も凄まじく、身体的にも温かみ十分です。バランスはほぼフラットと言っていいでしょう。私的には低域は量感たっぷりで必要十分出ていますし、高域の量感も過不足なく、Voもしっかり聞こえ、非常にバランスのとれたサウンドです。音が近いが、外方向への音の広がりが抑制されることが無い点は好印象。音が近い点が功を奏し、Voを近くでリアルに聞き取ることができます。音が近いのを良しとするかどうかは人それぞれだとは思いますが、Voメインで音楽を楽しみたい場合には適しているように思います。ただひとつVoにおいて気になるのが声の擦れが確認できること。ダイナミック型でのサ行のキッっとするような痛さではなく、言葉どおり「擦れる」といった感覚で、痛さを伴うことはないのでそれほど気にならないと言えば気になりません。

P1010144.JPG全体的に音に締まりがなく、メリハリがあり輪郭のハッキリした音ではありません。これは音がクッキリ分離しない点にも直結している要素でしょう。コンデンサー型である限りこの点は妥協し、逆に良さだと考えて楽しむべきだと思います。この「全体感」はコンデンサー型だからこそ味わえる優位な特徴であり、「音にどっぷり浸る」という感覚はUSTヘッドフォンをも凌駕します。ただし、この特徴からロックにはあまり合わないように思います。音の立ち上がりが早い点はロックを聞くにあたって好材料なのですが、どうにも綺麗に鳴りすぎてしまうのが逆効果です。ロックを聞くときに重要なエネルギー感や躍動感といった部分はやはりダイナミック型のほうが出せるように思います。また、ほぼ同様の理由から打ち込みにはロック以上に合わないように感じました。逆に、クラシックではこれ以上に上手く表現できるヘッドフォンは無いのではないか?と思えるほどに相性抜群で、上位機種のΩ2はクラシックを鳴らすことに限れば絶対王者だろうなぁ、と想像できます。ただし、クラシックでも迫力ある音を求めるとなるとダイナミック型のほうが向いているので、一概に「STAX=クラシック」と言い切れない部分もあります。このあたりは好みの差としか言いようがありません。クラシックを筆頭に、生楽器によるポップスも合性が良く、刺激が無く綺麗に聞かせてしまうもののジャズもなかなか上手く鳴らせます。

AKGのK1000ほどではありませんが、限りなく味付けの無い素の音だと感じます。例えば音の艶やかさに関して言えば、人工的な艶ではなく「人工甘味料を一切使用してない天然甘味料のみによるお菓子」といった具合の嫌味の無い艶です。響きに関しても同様で、必要以上に音が響くことは無く適度な響き具合です。

とにかくサラサラした繊細な音であるのが最大の特徴。これはSR-404の特徴と言うよりもコンデンサー型ヘッドフォンの特徴でしょう。正直、使いどころは結構限定されてしまうかもしれませんが、はまれば音楽の世界にどっぷり浸ることが可能です。ドライバーとセットでそこそこの値段しますが、それだけの価値はあるように思います。ダイナミック型でも高性能な機種は多く存在するので、性能面にはそれほど大きな魅力を感じません。STAXのヘッドフォンの最大の魅力は性能部分ではなく、コンデンサー型特有のエネルギー感を強く感じさせない力の抜けたリラックスできる音でしょう。この音を求めているのか否か、この鳴り方が好みなのか否かが重要になってくると思います。購入する際には一度実際に聞いておいたほうがよさそうです。

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s-P1010126.jpg型番:K1000
メーカー:AKG
タイプ:フルオープン
再生周波数帯域:30 - 25,000Hz
インピーダンス:120Ω
感度:74dB(1mW)
ケーブル長:2m(+3mSPケーブル付属)
プラグ:4P-XLRコネクター
質量:約270g(ケーブル含まず)

※生産完了モデル



s-P1010129.jpgK1000の標準がバランス接続であるため、このレビューがバランス接続でのレビューであることを初めに書いておきます。そのため、他のヘッドフォンレビューとは統一性がありません。同一環境を使用する場合には、アンバランス接続をしなければならず、その場合K1000の真価を発揮することができません。ですから、このレビューにあまりレビューとしての価値は無いでしょうし、K1000を一般的なヘッドフォンと同列でレビューするのは困難だとも言えます。そのあたりをご理解の上で読んで戴けたらと思います。 

 

 ハウジング、イヤーパッドが存在せず、耳に触れる部分が無くヘッドバンドとコメカミ部分を挟み込んで支える特殊な形状。私の場合通常の形状だと3時間ぐらいでコメカミに痛みが発生しました。アーム部分を強引に曲げて幅を多少広げることで装着感は改善されますが、ずれやすくなるという問題が発生します。蒸れないという点では完璧な構造ですが、コメカミに感じる痛さの度合いは個人差が激しそうです。

s-P1010132.jpgバランスはほぼフラット、多少ハイ上がり。見た目とは裏腹に整った音調です。ハウジングが無いため、良くも悪くも余計な響きが付加されず、ストレートにそのまま音が耳に届くので、スッキリとタイト、出ている音をそのまま聞けるヘッドフォンです。硬質的でもなく柔らかいというわけでもなくいたって平均的、味付けが無い「そのまま出された音」といった印象で、リアリティのある音を鳴らしてくれます。このリアリティさというのが重要で、Voや楽器での艶やかさ響きにおいてもイイ意味で味付けがなく自然に聞こますし、音のエッジが立っているわけでもなく丸いわけでもなく、こちらもまた自然に聞こえます。感覚上で物理的に空間が広いというのではなく、壁が無く開放的な音場で抜けの良さは秀逸。ヘッドフォンでありながらスピーカーのような、ヘッドフォンとスピーカーの中間のような音場感です。音の響きの質でもまた同じことが言え、過剰に響かせることはなく適度な響き具合です。音の立ち上がりの早さからくるであろう抜群のノリの良さも特徴として挙げられます(この音の立ち上がりの早さはアンバランス接続にすることでかなり減退してしまいます)。高域は量感はあるものの、刺激的とは言えずどちらかと言えば繊細な鳴りの部類に入ると思いますが、高域の中でもある特定の音域でキツさが出る部分がある点が気になります。ハウジングが無いので、低域は迫力、重さという面では物足りませんが、締まっていてキレがありレスポンスが良く、疾走感のある曲ではより疾走感を感じさせてくれます。SR325系の低音が好きな人には合う低域特性かと思います。Voは前面には出てこず一歩引いた位置。ハイ上がりなバランスが、低域、中域、高域の印象にそのまま反映されています。

s-P1010133.jpg音場の広さや定位感、高域の鋭さ、低域の量感、音圧や迫力などをユニットの角度を調整することで調整可能です。(左右開くようになっていて、全開にすると耳に対してほぼ垂直まで開く)自分の好みの音に合わせて角度を調整すると良さそうです。全開にした時は左の画像のような状態になります。全開の状態で聞くと、これこそ本当の意味で前方定位しますが、音が遠くなり低音の量感が激減してしまうので実用的ではありません。完全に閉じた状態、僅かに開いた状態で使う人がほとんどだと思われます。

欠点は音量のとりにくさ。 インピーダンス120Ωは問題ないのですが、74dBという能率の低さはヘッドフォンとしては異常です。それともう一つ、見た目から分かると思いますが、音が盛大に漏れます。漏れるというレベルじゃないです。周りに人がいる時の使用は注意。

合うジャンルはメタルの中でも特にスピード感のあるものは最適。音そのものは強い個性が無いので、メタル以外にもハードロック、ロック、ジャズ、ポップスなど対応範囲は広いでしょう。特に疾走感やノリを必要とする曲には合うように思います。そして打ち込みよりも生楽器の方が断然合います。音場感が優れているのでクラシックも良いのですが、迫力という面から見ると物足りなさを感じます。これはロック等でも言えることで、低域が出ず重厚感が無いので、ダークな雰囲気や迫力を必要とする楽曲には向いていないように思います。明るめでスカっとカラっとした曲に最適です。

個人的にはこの開放的な音場感を感じられるというだけで感動モノのヘッドフォンです。そしてこの開放感がK1000最大の売りでしょう。低域の量感と質はジャンル、曲によっては不満を感じるモノも多々ありますが、私の場合特別気になるほど不満ではありませんでした。濃密な音でどっぷり音楽に浸ると言うよりは、昼間にカラっと開放的に音楽を楽しむ、といった時に使いたくなるヘッドフォン。装着感の問題があるのでメインで使うのは躊躇しますが、音質のみで見れば素晴らしい機種です。

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s-P1010116.jpg型番:HD25(HD25-1)
メーカー:SENNHEISER
タイプ:密閉型ヘッドフォン
再生周波数帯域:16 - 22,000Hz
インピーダンス:70Ω
感度:105dB
ケーブル長:1.5m
プラグ:3.5/6.3φステレオ
質量:約140g

メーカー製品紹介ページへ

※生産完了モデル(現行モデルはHD25-1 Ⅱ)



装着感は良くも悪くもなくいたって普通。軽いのは良いのですが、耳乗せタイプなので耳への側圧は気になります。長時間使用していても特に問題はないと思います。 

バランスはドンちょいシャリといった感じで、パワフルな低音と痛すぎないイイ具合の刺激的な高音が特徴。とにかく目立つのは低音です。締りがなく多少モコモコ感を感じ、荒さがありますが、量感、音圧はかなりあります。この存在感抜群の低音は迫力満点でツボにはまれば最高に楽しめます。全体のバランスで見ると低域が出ているため高音は量的に僅かに控えめに感じますが、必要十分には出ているので特に問題視する点ではないでしょう。どちらかと言えば繊細ではなく刺激的な高音で、鮮やかさ、煌びやかさは弱いです。ハウジングがとても小さいにも関わらず、音の響きが感じられるのには好感が持てますし、音場の広さもそこそこあるように感じます。Voは埋もれることなくしっかり聞き取ることができますし、音場感がなかなか良いのでVoが映えます。、HD650クラスと比べると流石に解像度の低さを感じ、基本性能は価格相応なので物足りなさを感じる人もいそうですが、そんなことはおかまいなしで楽しめる個性あるヘッドフォン。

合うジャンルは勢いのあるモノ。この特徴あるマッチョな鳴らし方に身を任せて聞くと良さそうです。ミドル、スローテンポになる程粗が見えてきてしまうので、悪い言い方ですが勢いのある曲で誤魔化したほうが音楽を楽しめます。しかし、この荒さであり力強い鳴りが好きならば気にすることなく使えるでしょう。

個人的な感想としては、バランス的に苦手な部類に入りますが、「音楽を楽しめる」ヘッドフォンという意味でDJ1PROに通じる部分があるかと思います。ヒーリング的な心地良さはありませんが、あまり音質は気にせず爆音で狂いたい人にオススメ。好きな人はとことん好き、嫌いな人は本当に駄目な機種かと思うので、一度音を聞いてから購入したほうがいいでしょう。

私はHD25の鳴らし方そのものは非常に好きで、なんとか使いたいと思ったためケーブルを交換した結果、多少聞きやすくなり愛機となりました。何種類かHD25に接続できるケーブルが存在するので、いろいろ試してみるのも面白そうです。 


★HD25~ドイツ製~

s-P1010107.jpgHD25の現行機はアイルランド製ですが、これは第二世代のHD25であり以前はドイツ製でした。ドイツ製のHD25は現在では非常に入手が困難かと思われます。ネット上でしばしば「ドイツ製のほうが音が良い」というコメントを見かけますが、同じ機種でそんなに違うわけないだろ、と懐疑的に感じていた私は、ドイツ製のHD25を入手できたので早速比較検証してみました。

結論から言うと一概にドイツ製のほうが音が良いとは言い切れません。両機それぞれに良さがあるように思います。

ドイツ製はアイルランド製に比べ、非常に洗練された音で聞きやすい音を鳴らします。そのためHD25の魅力のひとつである荒さやパワフル感、迫力といった部分はアイルランド製に劣ります。高域は刺激的ではなく、空間に響くのを心地良いとさえ思う程であり、低域は音圧、量感、迫力、厚み、圧倒感が減り落ち着いています。低域、高域共に荒さが無くなり洗練され聞きやすくなったのがドイツ製だと言えます。カメラに例えるなら、最も綺麗に映る部分にピントをビシっと合わせてきたのがドイツ製、その途中で多少荒い部分で合わせてあるのがアイルランド製、といった表現ができそうです。

アイルランド製は使えるジャンルが限定されそうですが、ドイツ製は対応できるジャンルの幅が広がり、ポップスやアニソン、想像できないでしょうがヒーリング要素のあるミュージックにも対応できます。それほど聞きやすい音であるということです。

私の好みからすると圧倒的にドイツ製に軍配が上がりますが、アイルランド製の売りであり特徴である、荒さや力感、迫力といった部分を気に入ってHD25を使っている人が大多数だと思うので、ドイツ製にHD25としての価値観を見出せる人は少ないかもしれません。HD25の鳴り方のまま、もうちょっと耳に優しくて聞きやすいのが好きという人にはドイツ製は最適だと思います。同じ機種でありながら違ったキャラクターを持っているので、使い分けも十分可能ですし、運良く入手する機会が訪れたら買う価値ありだと私は思います。

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m-sr325.jpg型番:SR-325
メーカー:GRADO
タイプ:開放型ヘッドフォン
インピーダンス:32Ω
再生周波数帯域:18 - 24,000Hz
プラグ:6.3φステレオ

※生産完了モデル



m-sr325-4.jpg私が初めて購入した高級ヘッドフォンGRADO SR325、購入時期は2002年頃だったでしょうか。語りたい思い出話が多々ありますが、レビューという場ですのでレビューに徹したいと思います。

装着感は悪いです。初めはザラザラしたイヤーパッドが強烈な側圧で耳に押し付けられるため1時間もつけていると限界が訪れていました。しかし、バンド部をグイグイと広げることが可能なので側圧は緩くできます。自分の頭のサイズに合わせて調整すると良いでしょう。自作のスポンジイヤーパッドに変更したり、PROline 2500のイヤーパッドを間に挟んだりすると快適になります。私は通常のイヤーパッドを使用していますが、慣れたのでしょうか耳は痛くなりません。ただし、1時間程でヘッドフォンの重みが頭頂部にかかり、刺すような痛みが襲ってきます。それと、通常のイヤーパッドは月日が経つにつれモロモロと崩れてきますので、定期的な交換が必要かと思われます。見た目は多くの人が貧相で安っぽいと感じるかもしれませんが、メタラーにとってはメタリックな銀色ハウジングが何ともツボにくる良品となることでしょう。

m-sr325-2.jpg解像度は高く、細かな音までよく聞こえます。音の傾向はドンシャリ。締りのあるタイトな低音と、キンキンした高音。特に高域は特徴的で、金属以上に金属らしい金属音がします。かなりの長い間刺激的なキンキンした高音ですが、エージングが100時間も経過する頃には、いつの間にやら美しいと思える金属音へ変化していることに気がつきました。また、疾走感のあるメタルにおける、マシンガンの連射音の如く勢いとキレのあるバスドラはSR325ならでは。明るく抜けが良い音も特徴。スカっと晴れ渡った空のように音が抜けていきます。

m-sr325-3.jpg欠点は音場の狭さ。耳の横の握りこぶし大の範囲内で、全ての音が鳴っているイメージです。音が広がっていくような感覚が味わえませんので、こじんまりした印象。しかし、密集しているにもかかわらずそれぞれの音の分離具合は良好です。装着感だけでなく、音の面でも個性的で疲れるので、長時間リスニングにはむいていないと思います。

得意ジャンルはヘヴィーメタル、中でもスピード感がありキラキラしたメタルが合います。メロディックスピードメタル以外にも、メロディアスなブラックメタルや、メロディックデスメタル、スラッシュメタルなど、疾走感のあるメタル全般を気持ち良く聞けます。個人的には他のジャンルでは特別良さを引き出せているようには思いませんでした。

SR-325は既に生産完了しており、オークションを利用するなりしないと入手ができません。現行モデルはSR-325iとなっています。SR-325iがある今、わざわざSR-325を手に入れる必要性は無いでしょう。過去の名機ですね。

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