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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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★はじめに

過去コラムやコメントの中で度々私が述べている「オーディオは個人で楽しむもの」という考え。オーディオ議論を交わす機会が多い人は強く実感されていると思うが、根本的な部分で「個人のオーディオ」と「大衆のオーディオ」という見解の相違があるとあらゆる面で意見が食い違い、その食い違いの程度は嗜好の相違に匹敵する程に大きく、議論の余地なしと言っても過言ではない、私はそのように感じている。実に面白い、これは一度深く考察するに値する興味深い題材だ。なぜオーディオの楽しみ方・・・ここで「楽しみ方」という言葉を使うか否かまでも「個人のオーディオ派」と「大衆のオーディオ派」で違ってくるのではないか、そんな気がしてならない。それはさておき、今回は「個人のオーディオ派」としての私の意見を中心に、「大衆のオーディオ派」の考えを推測しつつ考えていきたいと思う。勿論私は「大衆のオーディオ派」の真意を知る由もなく推測にすぎないことはご了承願いたい。願わくば「大衆のオーディオ派」の人にコメントを戴きたいものである。

★「個人のオーディオ」

「個人のオーディオ」とはどういったものなのかをまずは定義付けしておく必要があるだろう。これは私のオーディオの考え方そのものの一部とも言い換えられる。いくつかのキーワードを羅列してみるので、これらから「個人のオーディオ」とはどういったものなのかを頭の中でイメージし確立して戴けたら幸いである。

・オーディオとは個人で楽しむもの
・自分が理想とする音、好きな音を目指すべきである
・他人の好みは考慮しない、全ては自分の理想の音の追求
・自分の好みは自分においてのみ絶対であり、他人から見れば絶対にあらず
・自分の好みの音を他人に押し付けるべからず
・自分の理論を他人に押し付けるべからず
・オーディオにおける全ては自身で判断し自身で決断し責任は自身にある
・自分は自分、他人は他人、他人の意見を尊重すべし
・自分は自分なのだから

「他人の好みを考慮すること=自分の好みを曲げること」だと私は考えている。他人の好みを考慮して音を作り上げることは、例外的に類似性の多い嗜好を持った他人というケースを除けば、それはすなわち自分の好みの音からは外れてしまうということになるだろう。果たして一個人のオーディオにおいて、そのようなことをする必要があるのだろうか、私には受け入れることができない。嗜好という要素を数値で計測することが不可能な以上、目に見える形で全く同一の嗜好を持つ人の存在を証明することは不可能であり、やはりオーディオとは自分の考える理想の音というものを追求すべきで、その結果その音に共感する人がいれば、それは「好みの要素に似たものが多いという相互関係がある」という思考経路を辿るのが最も自然だと私は思う。例えるならば、芸術家は自分の感情を絵に、造形物にぶつけて具現化するではないか。自分が作りたいと思うその思いを形にする。ここに大衆の好みが反映された時点で、私はそれは芸術家と言うよりは現代風に言えば企業であると思うのだ。

★「大衆のオーディオ」

前項の最後に書いた「企業」という言葉、これこそ「大衆のオーディオ」を現す最適な言葉だと私は思っている。メーカーと言い換えたほうがイメージしやすいだろうか。それでは先ほどと同じようにキーワードを羅列してみよう。

・なにより企業利益へ繋げることを考えとして常に持っている
・多くのユーザー、多くの好みに対応するための豊富なラインナップ、価格帯
・自分よりもユーザーありき、ユーザー先行型
・自分本位では利益に繋がらない、何よりも他人を考えるべき

要するに「メーカーサイドの考え方=大衆のオーディオ」というのが私の中での「大衆のオーディオ」の定義である。なので、仕事で音楽やオーディオに関わっている人には「大衆のオーディオ」の考え方を持っている人がいる可能性が高いのではないかと私は予測している。ただし、メーカーによって「個人のオーディオ」の意識が強いメーカーもあるだろうし、逆に「大衆のオーディオ」の意識が強いメーカーもあるように見受けられるし、中には極めて「個人のオーディオ」の意識が強い利益を無視したような職人気質なメーカーもあるだろう。いずれにせよ、私は他人を意識したオーディオ論を展開することは「大衆のオーディオ」と定義付けしたい。

★他人への干渉~強制~

「個人のオーディオ派」だけでなく「大衆のオーディオ派」の人の中にもいると思われるが、人に干渉されることを嫌う人は多いのではないだろうか。自分は自分で自分の理想の音を目指して試行錯誤し、自己責任で納得してオーディオを楽しんでいるのだから、「それは間違っている」「こうすべきだ」などと方向性を強制されることを嫌うのでは、と。私はそのタイプで、いろいろな人の意見や感想・インプレは、同じオーディオ仲間としてそれぞれが各自頑張っているという意味で、「こんな考え方をする人もいるのか」「こんな感じ方をする人もいるのか」「これは面白いな、試してみよう」などなど、非常に楽しく面白く、参考にさせてもらっているものの、逆に「あなたのやり方は間違っている」「こうすべきですよ」などと言われるのは筋違いだと思うわけである。

例えば「原音忠実性」。これはこれでオーディオとしてひとつの正解だと私は思うし否定もしない。しかし、生で聞く音と同じ音を目指すことが万人にとってベストな選択なのだろうかと言われれば、私はそれは違うと答える。機器やアクセサリーによって原音とは違い味付けされた音であっても、それが自分にとって心地良い、イイ音だと感じられるのであればそれが自分にとってのベストな選択になり得るはずだ。他にも「万人受けする音」こそイイ音であると定義し、そのような音を目指す人もいるだろう。これもまたその人にとっての正解なのである。ただ、それが全ての人にとっての正解かと言えばそうではなく、イイ音というのは人それぞれ千差万別であり、各々の中に違った正解があり、各々が自分の正解を目指して進んでいけばいいではないか。このあたりは完全に「個人のオーディオ」の視点からの意見と言えるだろう。同様の理由から、私からすると「ケーブル否定派・肯定派」の議論などは実に馬鹿馬鹿しく興味の無い話で、効果が無いと思うなら付属ケーブルを使えばいいだけであるし、逆に効果があると思うなら高価なケーブルや自作ケーブルを使えばいいだけの話である。自身がどう感じるか、全ての答えはそこにあり、他人が入り込む余地はないのではないか。水晶を置けば音が良くなる?そんな馬鹿な、オカルト?実際に自分で試してみて効果があるなら使えばいいし、効果が無いと感じれば使わなければいいだけではないか。なぜその選択に他人が関与する必要があるのか、私にはそこが解せない。

つまり、「個人のオーディオ派」の人だけに限ったことではないが、「自分は自分」という自分主導でオーディオを考える人と、自分の考えを押し付ける、又は自身の理論を他人に強要する人の意見というのは非常に根っこの部分で考えに相違があるため、あらゆる部分で意見が食い違い、そして理解し合うのが困難かつ時間がかかるのではないだろうか。たとえそれが親切心からくる言動であったとしても、受け手からすれば「それはその人の考え、自分は自分の考え」という考え方があるため素直に受け入れ難いはずである。少なくとも私はその一人だ。

★メーカーも

メーカーの中でも「個人のオーディオ」の意識の大小があると書いたがまさにその通りで、大衆を意識するメーカーであってもメーカーの理想とする音というのは非常に重要なキーポイントであることに疑う余地はない。メーカーの理想とする音を確立することはメーカーのブランドイメージを固め、同時にブランド力を強固とする。その中で、様々なユーザーに対応できるよう幅広い価格帯のラインナップを揃え、メーカーの音というのを維持しながら少しでもユーザー層を増やすために音のアレンジを加えてラインナップを増やす、そしてハイエンドモデル、トップモデルでは一切の妥協を許さず、コストも度外視で理想の音を形とする。察しの通り、メーカーであっても根本は自分主導で自分の理想とする音を追求し、それに共感するユーザーがついてくるという「個人のオーディオ」の考えが根付いているのだ。

★まとめ

さて、そろそろまとめに入ろう。今回私が言いたかったことは、オーディオとは個人主導であるべきであり、他人に強制的な干渉をすべきではないこと。オーディオを趣味とする人それぞれが、各々でオーディオを楽しみ、自身の体験を情報として発信し、その情報をそれぞれが自分の判断で取捨選択し、その作業を経てお互いが情報を共有し合い、その中で共感できる部分が見つかれば、それはどれだけ嬉しく楽しいものだろうか。お互いを高めあうことができるような情報交換、そんなオーディオコミュニケーションを心がけていきたいと思っている。

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★はじめに

オーディオを趣味とするときに誰もが一度は考えるであろうこと「コストパフォーマンス」。人によって音の良し悪しの判断に差異があるオーディオの世界においての「コストパフォーマンス」とは、低価格でどれだけ好みの音に近づけることができるかという意味での費用対効果として捉えるのが最も理解しやすく納得がいくものであると私は考える。別の言い方をすれば、オーディオで重視される要素のひとつである基本性能や機能性よりも満足度、つまり自分の音の好みにどれだけ近いかといった部分のほうがオーディオの世界では重要であり、この部分に価値を見出し費用対効果を考えたほうがオーディオに限ればわかりやすいということ。そして今回は、普段ついつい気軽に使ってしまう「コストパフォーマンス」という言葉にスポットを当て、オーディオの世界においての「コストパフォーマンス」という言葉の存在意義を多角的な視点から分析し考察してみよう、というのが主旨である。「コストパフォーマンス」という言葉の重みであり重要性はオーディオ経験の大小によって違いが生まれてくるのではないだろうか?そんな素朴な疑問から今回の記事を書くに至る。

★オーディオにおけるコストパフォーマンスとは

人によって好みの音が多種多様である以上、音の完成形もまた多種多様であり一つに限られるものではないため、それはつまり人それぞれが現時点で自身で考えられる可能な範囲内での音質的なゴール地点へ到達するために必要な費用に違いが生まれ、またその過程で発生する経験という名の財産への投資額が違ってくることは必然であろう。ここで問題となるのが何をもってして「コストパフォーマンス」とするかである。何が言いたいのかというと、要するに単純に機器やオーディオアクセサリーの価格、それに対する性能的価値及び満足度だけで「コストパフォーマンス」とするのか、それとも経験値という付加価値を含めた長い目で見たときの総合的な括りで「コストパフォーマンス」を定義するのか。私の独断と偏見によれば一般的には前者の定義付けがされるであろうと推測する。しかし、なぜ私がこのようなことを問題視するのかといえば、性能の高低、満足度の大小、費用対効果を数値化した時のプラス側への絶対値に関わらず、全てのオーディオ経験は今後のオーディオライフにおいて非常に強力な武器となるため、云わば財産的価値が高いと考えるからである。この論考を考え併せた場合、「コストパフォーマンス」の意味合いが単一化されず二分化されてしまう。例えば、「5万円のCDプレイヤーを購入し、極めて好みの音を手に入れ満足度が高い」、「3万円のCDプレイヤーを購入し、いまいち好みの音ではなく満足度が低いが、その後電源ケーブルやインシュレーター、コンセントやオーディオボードなどで7万円使用して極めて好みの音を手に入れた」という二種類のケースを考えてみると、その時点では前者の選択のほうが「コストパフォーマンス」が高いのは明白だが、今後のオーディオライフを考えたときには「自分好みの音に調整する技術」を前者と比べれば確実に取得できている後者の選択のほうが「コストパフォーマンス」が高いと考えることもできる。一見誰もが「コストパフォーマンス」が高いと思いがちな前者の選択も、見方を変えれば最善の選択とは言い難くなる可能性を秘めていることに注意する必要があるのではないだろうか。私は常にこう考えてオーディオ機器やオーディオアクセサリーを購入している。それは、「全ての投資は有益である」という考え方。全ての投資は無駄であることは絶対的になく、失敗したと思える選択であってもその経験は次に活かされる、否、自らの意思で活かしていくことが重要なのではないか、そのように思う。

★コストパフォーマンスを実感する時~好みの音の探求~

「このヘッドホン、コストパフォーマンス高いなぁ~」、果たして初めてヘッドフォンを購入した人はこんなことを思うのであろうか。少なくとも私はそう思った記憶はない。初めて何万円もするヘッドフォンを購入したときには感動したものだが、「これだけの値段を出すとこんな音が聞けるのか」とは思ったが、「コストパフォーマンスが高い」という発想は無かった。「コストパフォーマンス」とは経験あってこそ生まれてくる言葉であると同時に、経験あってこそ生まれてくる発想だと私は思う。オーディオ機器に限ったことではなく、例えば初めてのカメラを購入したとき、当然初めてなので他のカメラと比較したことがないわけで、他と比べてどこがどう優れているのかもわからず、他と比べてどこがどう劣っているのかも判断ができないため、「コストパフォーマンス」という言葉が出てくるとするならば、それは自身の財力からくる金銭感覚による「価格が安いのか高いのか」、もうひとつは「自己満足度」、この二点が判断材料として大きな効力を持つことになるだろう。初めての買い物で大きな率を占めるであろう「自己満足度」は、曖昧かつ自己の感情に頼ったもので正確性が高いとは言い難い。要するに「自己満足度」とは基本性能のように数値化して他者に示せる要素ではない。しかしながら、自己満足という感情的要素はオーディオの世界では重要であり大切にすべきポイントで、初めての買い物で「良い買い物した」「コストパフォーマンスが高いな」と感じることも多々あるであろうことに疑う余地はない。特に「良い買い物をした」という感情論から生起するであろうフレーズは自己満足度の占める割合が多いだろう。逆に初めての買い物で「コストパフォーマンスが高い」と感じることは可能性としては低いのではないか。話を戻すが、つまり、比較する対象が多ければ多いほど性能の面でも自分の好みが直結する自己満足という意味でも製品を相対的に見ることができるようになるので、簡単に言えばオーディオ経験が豊富であれば豊富であるほど、費用対効果という本来の意味、そして自己満足度という意味の両面で「コストパフォーマンス」を強く実感できるのではないか、ということである。ただし、これはその時点での自身の経験の範囲内、という制約があることを忘れてはならない。未だ経験したことのない未知の音が、自身の感性で包括的に見た時のグレードであり質が「より良い、より優れている」かは関係なしに、他の種類の音、今までに聞いたことのない音を聞くという経験を経ることで、自分の目指す音が変化することは可能性として大きいと私は思う。どこまでの音を求めるかは主に資金力によって左右されると思うのだが、こと「コストパフォーマンス」という観点に限定するならば、自分が定めたゴール地点の音を基本性能を無視して好みという視点から見たとして超える音であっても、例えばオーディオショップであったり試聴室であったり、知人からのレンタルであったり、手段は選ばず貪欲に経験していくことが大事であって、それによって「コストパフォーマンス」を自身の中でより強く実感し、そして把握し整理し今まで以上に優れたオーディオライフへ繋げていけるのではないだろうか。「様々な経験を経てこそ製品のコストパフォーマンスを正確に判断できる」というのが現状での私の考えである。

★コストパフォーマンス信仰~心の揺らぎ~

まみそぶろぐの方針が「コストパフォーマンス重視!安上がりでイイ音実現しましょーよ!」であることから察しがつくと思われるが、私はコストパフォーマンス重視、できる限り安価に満足いく音を手に入れたいという思いが常に頭の中にある。その影響により、「高額な機器=高音質」という固定観念を持たず、安い機器でもセッティング次第で素晴らしい音を引き出せるという信念に基づき様々なオーディオアクセサリーを試し、実際まみそぶろぐの記事はオーディオアクセサリーに傾倒した内容となっている。しかし、知人からのレンタル等でハイエンドと言われる世界の製品を実際に使ってみて感じたことがある。それは「ハイエンドはハイエンドたるものを有している」こと。中には例外もあるだろうが、ハイエンドと呼ばれる機器やオーディオアクセサリーは、馬鹿げた値段がつけられていることを納得させるだけの音、と言うよりは「メーカーが信じる理想の音を一片の妥協もなく極限まで追求し、好みの違いなど些細なことだと思わせるだけの完成された世界観」を確立しており、理屈抜きに「ハイエンドの音」だと無意識に頷いてしまう、そんな音を持っている。これは基本性能云々ではなく「製作者の情熱や信念を具現化した芸術品」と言えるレベルであって、とんでもない値段がつけられていても納得させられてしまうのだ。ただし、ハイエンド、トップモデルというのはメーカーの理想の音の集大成であるため個性の強いものが多い。「個性が強い=ハイリスクハイリターン」、好みに合わなければ「好みとは違う」となる可能性が高い。しかし、好みとは違うが「これはこれで素晴らしい音だ」とも思わせる説得力を持っているのも事実。私は小細工では超えられないハイエンドの壁というものを痛感させられ、そして「コストパフォーマンス至上主義」の信念が揺らいだ。だからといって、絶対的なコスト至上主義になったのかと言えばそうでもなく、現在は「ハイエンド機器、ハイエンドアクセサリーのほうが満足いく音が得られる確立が高い」といったポジションに位置しており、「コストパフォーマンス」は重視したいけど好結果を望める可能性が低そうなので金銭的に無理をしてでもハイエンドへ流れてしまう、といった現状である。このようなハイエンド実体験から、私は常々「上には上がある」という思いを抱いており、「自分が聞いたことのない音がまだまだある」という思いが強く、加えて「総合的な意味で更に高いレベルで自分好みの音を完成させたい」と思っている。そして、自分の理想の音というのは固定されたものにあらず、経験に追従して変化していくものだという考えに至った。

★結局は

私の結論としては、オーディオは「自分次第、気持ち次第、自己満足度次第」。これに尽きると思う。当たり前のことだが、自分の出来る可能な範囲内で自分の好みの音を作り上げることがオーディオの正しく楽しい道だろう。何で判断するのか、何を基準とするのか、何を重視するのか、何に注力するのか、全ては自らの判断で決定していかなければならず、他人は他人、自分は自分という考えて良いと思う。メーカーであれば商売として成立させるために調整する必要性が出てくるが、個人で楽しむオーディオであれば「自分が良いと思える音を追求すること」が大事だと私は思う。今回述べた「コストパフォーマンス」の考察は私の考え方なだけであって、「コストパフォーマンス」をどう捉えるかは人それぞれ違っていて当然であり、そうであってこそ面白い。費用と効果、費用と価値、費用と自己満足度、自分の決断で音を追求していった結果、結果的に高額な機器で構成されていた、逆に結果的に低価格な機器で構成されていた、そんな意思決定先行型で費用に無関心になれるようなオーディオライフを実現できた時こそ、オーディオに夢中になって心底楽しめているのではないか。そのように思うし、そのようになれるよう努力していきたいと思う。このように考えると「コストパフォーマンス」という言葉はある意味純粋さを削ぐ邪推な考えとも言えなくもない。つまり「コストパフォーマンス」など考えずに無邪気にオーディオを楽しんでこそ本当の意味で楽しめるのでは、と。逆に、費用を含め試行錯誤することも含めて楽しみだというのもまた一理あるだろうし、他にも違った考え方があるに違いない。それもまた人それぞれだろう。いずれにせよ、どんな形であれ、

趣味は没頭してこそ価値がある。

そう思いませんか?

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accustic artsのミドルクラスDAC、DAC1 Mk3(現行はMk4)。
リファレンスであるTUBE-DAC Ⅱの下位モデル。

★インプレ

64dd6c88.jpeg空間全体を音で埋め尽くすタイプではなく、音と背景のコントラストが強く音が分離するタイプ。
音色、響きといった面で色づけが少ない。
特徴が無いのが特徴、中庸な音。
特に線が太いとか細いとか、音が分厚いとか薄いと言う事もなく、適した太さで適した厚みで鳴らしてくれる。
太く鳴って欲しいときには太く、厚く鳴って欲しいときには厚く。

54be36ba.jpeg余計な味付けが無い点が一番の良さだろう。
オーケストラ等で音数が増えれば増えるほど凄みを発揮する。
分離感に優れているため、音数が増えてもひとつひとつの音が混じることなく綺麗に聞こえる。
音のハーモニーを活かすタイプとは対極かもしれない。
凄い音を聞かせてくれるのではなく、「当たり前のようにイイ音を聞かせてくれる」タイプ。
性能的な凄さを感じさせてくれるわけでもなく、美音やビシバシっとした音のような特徴があるわけでもない。
そのため、打ち込みのようなジャンルでは結構「無機質さ」が目立ってしまうようにも感じる。
ソースの音を忠実に、という意味では打ち込みを無機質に鳴らせるのは優秀とも言えるが。


★総評

53c9e633.jpegアッサリ系のDA53をもう少しパワフルにしたのがm902なら、同系統でもっとパワフルにしたのがDAC 1。
暖色系で響き豊か、柔らかく優しい音のDAC-AMとは全然方向性が違う。
この手の音のDACはオーディオアクセサリーの特徴が素直に出るので調整し易いのが利点。
もっと熱のある音がしそうなリファレンスのTUBE-DAC Ⅱが気になるところ。
価格的にはコレ以上はハイエンドの世界になってしまうので、おそらくこのあたりが終着点かな。

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0fc8c768.jpeg型番:K340
メーカー:AKG
タイプ:密閉型ヘッドフォン
インピーダンス:400Ω
感度:94dB
再生周波数帯域:16 - 25,000Hz
プラグ形状:φ6.3ステレオ
コード:カールコード
重量:約385g

※生産完了モデル

 



装着感は悪くはないのですが、重量が重くて疲れます。コードは4極きしめんコードをカールしたもの。ダイナミック型とコンデンサー型のハイブリットという極めて珍しい色物ヘッドフォンです。STAXのように専用ドライバを必要とせず、普通のダイナミック型と同じようにフォンジャックに挿すだけで使用可能。400Ωのインピーダンス、94dBという低能率のため駆動力の高いアンプを必要とします。

 

4e60f344.jpeg1978年製とずいぶん古い機種ですが、古代機種の中では高性能な部類に入ります。バランスは僅かにハイ上がり。まず最初に言っておくべきは「AKGらしくない音」であること。AKGの最大の特徴である「繊細なイメージ」はありません。低域は静電型のように広範囲で鳴るタイプではなく、ある程度制動の効いたダイナミック型らしい低域。レンジ的に最低域まで伸びきらないので重さはありませんが、静電型では絶対に感じられない圧力、弾力を感じられる点はK340のダイナミック型である部分を感じさせてくれます。中域から高域にかけては非常に鮮烈。分離感が高く音ひとつひとつの輪郭が明確。情報量が多くて解像度も高く、細かな音まで鮮明に描き出します。特にクラシックの交響曲でよくわかるのですが、広い空間で楽器の位置がハッキリとわかる様は、ハイブリッド型の良さを上手く活かせているように思います。銀で出来た砂が流れるような煌びやかな高域はハイブリット型の賜物でしょうか。高解像度、エッジが立っているにも関わらず角が無く、主旋律だけでなく高域の響きからくる緊張感まで感じられます。音の立ち上がりの速さですが、高域がキビキビしているのと比較すると低域側は多少もたつきを感じます。この影響もあって低域、中高域で鳴り方が区切られたようなイメージが無くもないのはハイブリット型であることの代償と言えそうです。音場は広く、密閉型にして開放的、低域はハウジングを利用した低域、高域は抜けが良いといった感じで適材適所に良いとこ取りしています。音色は基本的に色付けなしで艶っぽさが付加されてるとか音が柔らかいといった印象はありません。響きもアッサリ目で素のままといった印象。かといって全体の印象がアッサリかと言えば全く逆で、密でそこそこ厚みのある中域、そして鮮やかな高域。

得意ジャンルはクラシック、ジャズ。低域のことを考えると中高域重視の楽曲のほうが合性がいいでしょう。「コンデンサー型らしい音を楽しめるのであればSTAXでいいのでは?」と言われたならば、「圧のあるコンデンサー型らしい音はK340ならでは」と答えます。トランペットやサックス、ドラムで言えばハイハットの細かな表現、このような高域寄りの楽器との合性が抜群に良く、余計な響きが乗ることなく「生」の良さを味わえる音だと感じます。この素の良さを大事にする点はAKGらしいと言えそうですね。

afc1d47f.jpeg現代の多くのハイエンドヘッドフォンと比べれば決して高性能とは言えませんが、ダイナミック型っぽいコンデンサー型の鳴り方をする音という特徴は唯一無比にて最大の強み。単純に貴重な古代機種としてコレクション目的で所有するには勿体無く、複数のヘッドフォンを使い分ける人であれば音質の面から見て所有する価値が十分にあるように思います。構造からして「キワモノホン?」と思わせておいて音は普通に良いヘッドホンです。特に耳をくすぐるような高域の表現力は一聴の価値あり。日本国内での流通はほぼ皆無ですが、海外のオークションではちょくちょく見かける機種なので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
 

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★売ります

ヘッドフォンやオーディオアクセサリー等で使用しなくなったものをお譲りします。
例外的に新品を売ることもあるかもしれませんが、基本的に全て中古品となります。

・非喫煙環境、オーディオルームにて使用
・ヘッドホンでは、整髪材は一切使用しておりません
・ヘッドホンは基本使用しないのでかなり美品です

興味のある方はメールフォームよりご連絡ください。

予約や値段の交渉も受け付けております。
詳細が気になるときなどもお気軽にお尋ねください。

>送信メール用テンプレート

①商品名
②名前
③住所
④電話番号
⑤コメント

※簡単な質問等の場合、②③④は必須ではありません

 



SR-407(STAX) ¥30000

SX-3000でどんな音が出るのかを試すために購入。
使用時間は数分程度だけの新同品です。

Reference 16 Silver/Copper(ALO audio) ¥70000 Sold Out

SX-3000BD改(アンプ)(イシノラボ) ¥189000→¥170000(down:1/9) Sold Out

LCD-2 with Rev2 Driver ¥81000 Sold Out

LCD-3 ¥150000 Sold Out

ATH-W3000ANV  ¥60000 Sold Out

ATH-PRO700MK2ANV ¥16000 Sold Out

ATH-CKW1000ANV ¥25000 Sold Out

HiFi MAN HE-6  ¥80000 Sold Out

HiFi MAN HE-6用バランスケーブル Reference 8 Salty Pepper(ALO audio) ¥50000 Sold Out

Edition10(ULTRASONE) 希望売値 ¥130000 Sold Out

SONY MDR-EX1000  希望売値 ¥20000   Sold Out

GRADO  PS1000     希望売値 ¥80000       Sold Out

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1ee20f75.jpeg型番:K290 soround
メーカー:AKG
タイプ:
インピーダンス:150Ω
感度:dB
再生周波数帯域: - Hz
プラグ形状:
コード:6m
重量:270g

※生産完了モデル


s-PICT0045.jpgK290 Soround、何とも奇妙な実験的機種で、4chヘッドフォンという風変わりな構造になっています。本来はswitchboxと呼ばれる専用の機器(たまに海外オークションで見かけます)に接続して鳴らすと思うのですが、switchboxを所有していないため今回は普通にヘッドフォンジャックに挿して使用しています。そのため、サラウンド効果が出ているのかどうかは謎です。そもそもswitchbox使用時にサラウンド効果が得られるのかどうか自体が謎に包まれていますが・・・

s-PICT0043.jpg基本性能は正直低いです。しかし、古い機種なのである程度は致し方ないでしょう。バランスは中低域寄り。低域はそこそこ量感があって、ボワつかず適度に締まっていて弾力があって面白いです。量というよりはズムリとした質感で聞かせる低域だと言えそうです。中域~低域にかけては厚みがあり濃い音を聞かせてくれます。高域はAKGのヘッドフォンで一貫して感じられる繊細な質感を持っていますが、この機種は繊細というイメージはあまり受けません。それよりも、全体の厚みのある音のインパクトが強く、加えて温もりや艶っぽさを感じられるような音をしています。独特の音の広がり、そして独特の音場感を持っています。妙な感覚で、上下前後に物理的に広さを感じます。音の立ち上がりはそこそこ速く、低域からノリ4e6ee232.jpegの良さを感じられます。間違いなく高域の質感はAKGサウンドなのですが、モリモリした低域や分厚いサウンドはAKGらしからぬ印象を受けます。現行のAKGのDJモデルのように、繊細でありながら量を増やしたような音ではなく、質の面でグっと肉厚な音作りなため明らかに別モノです。極めてわかりにくい例えになってしまいますが、何が似ているかと言われればK240 Sextett 二代目が一番近いように思います。このような音が昔のAKGのスタンダードだったのかもしれませんね。そーいった意味でK290 soroundは非常に興味深い機種の一つです。

日本では滅多に見かけませんが、海外オークションではよく見かけるように思います。今のAKGとは違った音を聞くことができるので、興味のある方は購入してみるのもありでしょう。switchboxと一緒に使用した時にどのような鳴り方をするのか興味があります。

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cb42df02.jpeg型番:K701(No.37891)
メーカー:AKG
タイプ:開放型ヘッドフォン
インピーダンス:62Ω
感度:93dB
再生周波数帯域:10 - 39,800Hz
プラグ形状:φ6.3/φ3.5ステレオプラグ
コード:3m
重量:235g

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 側圧は若干強め、ヘッドバンドが硬めでカチっとした装着感。イヤーパッドも固め、もう少し気持ちの良い装着感を目指して欲しいというのが正直なところ。 頭頂部が痛くなります。ケーブルの太さ、柔らかさは問題なく取り回しは良い部類。開放型ということもあり盛大に音が漏れる点は注意が必要でしょう。

まず、このK701というヘッドフォン、おそらく感度の低さが影響してか「非常に鳴らし難い」です。環境追従性がどうのとか、音量が取りにくいという意味ではなく、単純に「本来の鳴りを引き出すためにパワフルなアンプが必要」ということです。例えばローインピーダンス用、ハイインピーダンス用とフォンジャックが分かれて用意されているようなアンプで鳴らしてあげるとよいでしょう。鳴らし難いヘッドフォンは数多くあると思いますが、しっかり駆動できている時とそうでない時の音の差がこれだけ大きい機種は珍しく思います。

s-PICT0040.jpg基本性能は同価格帯と同等。解像度、情報量、レンジ感、どこを見ても特に弱点と感じる部分はありません。バランスはフラット~僅かにカマボコ型。低域は緩いと感じることはなく、「緩みの無い豊か路線の低域」といった感じ。量的には多いとは言えないので豊かとは言えませんが、方向性としては豊か路線です。質は多少薄めで軽く、最低域まで重く沈み込むタイプではないので、軽やかに音楽を聞きたい時には非常に適しているように思います。中域は若干量が多め、音がスーっと広がり魅力的な中域を持っています。個人的にはK701の最大の魅力は中域にあり!と感じます。中~高域にかけてはAKGらしい繊細さに加え、鋭さの無い綺麗な音色に整えられています。SENNHEISERのような美音系繊細さではなく、ガラス細工のようなクリアーな精彩さ、細い体の隙間を縫うように駆け巡る凛々しさを持った繊細さです。全体感の強い鳴りで、どこかコンデンサー型の鳴りが頭を過ぎることもあるでしょう。この影響もあって、細く繊細でアッサリした音でありながら全体感の強い安堵感のある音がベースとなっています。一見両立し得ないように思う要素が見事に一体となった完成度の高い音となっています。音場感が優れており音が遠くまで170e004a.jpeg広がっていきますが、過剰に響きが乗っているという印象は一切ありませんし、開放型らしく閉鎖感の無い鳴りをする点は開放至上主義者には朗報かと思われます。音色は何系と言われれば美音系に入るとは思いますが、薄くマスキングをかけて粗を隠して綺麗に見せる的な美音で、スモークによる演出のような薄くふわ~っと幻想感を纏ったような美しさで心地良いです。音の立ち上がりはまずまず、とりあえずモタついて遅いと感じることはない程度、決して速くはありません。同価格帯であり同じ開放型として頻繁に比較されるHD650と比べると、HD650が洗いたての猫、K701がその後ブルブルして水分を飛ばした猫みたいな感じでしょうか。似ていると言えば似ていますが、同系統でありながら重厚系、アッサリ系という区別ができます。

得意ジャンルはクラシックで低域を必要とする楽器の入っていないもの。特に弦楽器を繊細に聞きたい時にはピッタリです。基本的にアッサリした音なので、あまり迫力(パワー)を必要とするものやVoモノ(肉声)などには向いていないように思いますが、逆に繊細さを活かしてこそのK701、個人的にはジャンルを問わず、小音量で深夜にストレスフリーにBGM的に聞くときなどには重宝する機種だと思います。「線の立った繊細な高域」はAKGの専売特許です。

s-PICT0039.jpgK701は全体感強めの鳴りでふわりとした幻想的な味付けがあるため、癒し系ヘッドフォンを求めている人が対象になるヘッドフォンだと思います。決して元気な、パワフルな、快活な、カッチリした、そんな音のヘッドフォンではありません。落ち着いていて華奢で可憐、落ち着いた音が好きだけど重苦しいのは苦手、といった人にお薦めのヘッドフォンです。惜しむらくは頭頂部の痛くなる装着感、これで装着感が良ければ・・・そう、DT880を思い出します。音の傾向から導き出される用途的にも似ているのではないでしょうか。地味な色のヘッドフォンが多い中、白いヘッドフォンというのは貴重で、明るく華があって個人的には有りだと思います。デザインは微妙ですが・・・

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s-PICT0078.jpg型番:ATH-ESW10
メーカー:オーディオテクニカ(Audio-Technica)
タイプ:密閉型ヘッドフォン
インピーダンス:45Ω
感度:102dB
再生周波数帯域:5 - 35,000Hz
プラグ形状:φ3.5金メッキステレオミニ
コード:1.2m、Y型
重量:約170g
付属品:ポーチ

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s-PICT00831.jpg装着感は普通。耳乗せタイプのイヤーパッドなので装着感が良いということはありませんが悪くもありません。頭頂部は痛くならないですし、耳も痛くならず長時間使用していても問題ありません。夏はイヤーパッドが蒸れそうな点は注意が必要そうです。ケーブルは細くて取り回しは良し、コンパクトで軽量、ポータブルヘッドフォンとして優れているように思います。

一聴して「普通に良い音」です。AH-D5000で「ずば抜けた美味さは無いが80点ぐらいで美味しくて、いつも満員のラーメン屋」といった表現を使いましたが、ATH-ESW10もタイプは違うものの全く同じ印象を持ちました。全ての要素で100点は取れないけど全てが平均的に高得点なバランス型ヘッドフォンです。

s-PICT0075.jpg基本性能は相対的に見て価格を考えるといまいちですが、価格を無視してポータブルヘッドフォンという観点から見ると最高レベル。ポータブル用途でコレ以上の基本性能はオーバースペックと言えるぐらい必要十分に高性能です。ポータブル用途で使うのであれば解像度、情報量に関して不満を持つことはまず無いと思いますが、レンジ面は多少不満に感じる人がいるかもしれません。特に低域は「もう少し低いところまで出てくれれば」と個人的には感じます。

ATH-ESW10の一番の特徴はバランス感覚に優れた整った鳴り方でしょう。上手く調整されていると思います。何が良いということもないのですが、不満な点を見つけるのが難しく、全ての要素が80点ぐらいの位置にあります。冒頭でも書きましたが「普通に良い音」で、この「普通に良い音」というのは数多くヘッドフォンが存在するにも関わらずなかなか無かったりするもので、意外と価値あるものなのかもしれませんね。

s-PICT0082.jpgさて、漠然とした表現ばかりでは埒が明かないので少し具体的な音の印象について述べていきたいと思います。バランスはフラット、低域から高域までバランスのよい量感。低域が強すぎることもなく高域が強すぎることもなく、中域が出すぎててカマボコ型なわけでもなく、全ての音域の量感がバランス良く鳴ってくれます。どちらかと言えば柔らかい質感の低域ですが、決して緩さやボワつき感を感じさせず適度に締まっているため、アタック感や躍動感も程よく感じられます。中高域はとても綺麗な音色で、オーディオテクニカらしい鮮やかで明るい、粗の無い綺麗な音を奏でてくれます。音場感はオーディオテクニカ特有の平面感のあるものですが、そこそこ響きと音の広がりがあるためそれほど嫌味には感じません。ハウジングの小ささを考えればむしろ音場感は良好と言ってもいいのではないでしょうか。音の立ち上がりの速さはまずまずで、特別速いわけではありませんが、そこそこノリの良さ、キレ、スピード感を感じられるぐらいに速いので、「モタつく」「遅い」といった印象は受けません。全体的には美音系に属するタイプの音色で、音の粗を出せるタイプではありません。なので、例えばギターのエッジ感など、音を鋭利的に、または粗さを伴った生々しさを表現することは不得意だと感じます。

得意ジャンルは小編成のジャズ、クラシック。機械的な音、無機質な音、打ち込み系、カリカリに音を詰めたようなソース(アニメソング等)よりも、自然さを大事にしたソースのほうが合性が良いでしょう。例えばロックでも少し古めのもの(80年代~90年代初頭)のほうが合うように思います。また、オーディオテクニカらしくVoが前面へ出てきてよく聞こえるので、Voモノを好む人には重宝されそうです。

ポータブル用途で高音質を求めるのであればオススメのヘッドフォン。漆塗りのハウジングも渋くてクールです。鞄に無造作に放り込んで使っていますが、見た感じ傷が付くということもなく意外に丈夫なようです。ポータブルヘッドフォンで見た目と音質の両方で満足させてくれる希少な機種ですね。

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★2008年まみそ的オーディオ事件 BEST5

2007年まみそ的オーディオ事件 BEST5」に引き続き、2008年も総括しておこう。
個人的に衝撃を受けたオーディオ機器やオーディオアクセサリーのBEST5を紹介。
機器やアクセサリーによる音質変化、及びそれによる音楽観への影響力等も考慮しチョイス。


2位:PB-REX Ⅳ

ローゼンクランツのフラグシップモデル。
自分にとっての理想のインシュレーターはローゼンクランツである!
と確信させてくれたインシュレーター。
システム全体を全てローゼンクランツで揃えたいと考えている。


3位:アピトンボード

自分にとって理想のオーディオボード。
ローゼンクランツのインシュレーターと非常に合性が良い。
2008年は足場をしっかり固めることができた年とも言えそうだ。


4位:Lynx AES16-XLR

元々PCトランスポートをかなり追い込んで改造しているだけに、AES16にしたから音が良くなったということは無い。
ただ、AES16によってエネルギー感が強まったのは嬉しい効果。


5位:edition9バランス仕様

特に思いつかないのでヘッドホンからひとつ。
edition9をリケーブルしたことで全てのヘッドホンの頂点に君臨する性能を手に入れたこと。
ただ、この性能を出し切れる環境なんてそうそう無いだろうから無意味な改造かも。
m902でも情報量を出し切れず、レンジが狭くて解像度が低く、全然edition9の性能を出し切ることができない。
まぁ、アンバランスで鳴らしてること自体が馬鹿げているので、バランスアンプの導入を思案中。
バランスアンプの候補として爆撃機の導入を考えているものの、50万円オーバーの価格の壁により早急な導入は無理。


1位:KA-10SH

やはりコレが一番かな。
改造前提での話しになるが、m902を超える性能を見せてくれた価値は大きい。
最下流のアンプ部分でこれだけの向上の余地があったことに驚きを隠せない。
トランスポートとアンプも固まり、残るはDACのみ。


★2008年総括

正直、特別進展の無かった年。
電源まわりに一切手を加えなかったのが原因だろう。
手を加えなかったのではなく、手を加えるだけの資金的余裕がなかっただけだが。

2009年はどこに注力するか未だに決心がつかない。
一番効果的なのは電源まわりだとわかっているが、ついつい他の部分に手が出てしまう。
電源まわりの整備か、DACか、バランスアンプか、いずれにせよ50万円以上の投資になるのは目に見えているので、どれかひとつに絞らないと中途半端になりそうだ。

まみそぶろぐは「コスパ重視で高音質」をモットーに続けてきたけど・・・限界。
もう今までとは桁違いの投資をしていかないとコレ以上の音質は手に入らない状態。
全ての機器やケーブル類を50万円前後のミドルクラスで揃え終わったら潮時かな。
ハイエンドの世界までいく財力はありませぬ。

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