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スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
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★Hammerhead Gold Mk4

9843594c.jpegBMIのORCA Limited Mk3iとHammerhead Gold Mk4に共通して言えるのがストレスフリーな癖の無い音であること。

解像度の高さとレンジの広さはハイエンドと言えるものを持っており、電源ケーブルの中では間違いなく最高レベル。
低域の解像度が非常に高く、なんとも表現しにくいのだが「低域が塊にならない」というのが適切だろうか。
ここまで低域が分解されて鳴るケーブルはなかなか無いだろう。

BMIのORCA Limited Mk3iと比べると音場が狭く濃密な音。
ORCA Limited Mk3iで物足りないと感じていた音の濃さ、力感、エネルギー感を克服しているように思えるが、過剰な重さや実体感をつけれるタイプではなく、音は濃いが重いか軽いかと言われれば軽いと感じるような耳に優しい音。
ORCA Limited Mk3i、Hammerhead Gold Mk4共にガツンとした音を出せないケーブルなので、この点は他で補う必要を感じる人がいるかも。

s-PICT0085.jpg音は綺麗に広がるのだが、サウンドステージそのものが若干狭い。
迫ってくるような音が好きな人には良いかもしれない。
ORCA Limited Mk3iを音場型とするならばHammerhead Gold Mk4は音像型。
しかし、エージングが進むことによって音がほぐれて広がり、音場が良好になっていくので、あまり気にする必要はなさそう。(エージングの進んだ状態のものと比較試聴済み)
ただし、音がほぐれて広がるようになる代償として、音の凝縮感からくる音の濃さ、重さ、実体感は多少減少する。

私の場合、タップに使用した時が最も良さを引き出せた。
どちらかといえば上流向けのケーブルではないだろうか。

「全体的に音がアッサリしてて味わいが足りない」、そんな時にタップに使うと音が濃くなり味が出る。
ただし、音が濃くなるぶんだけクリアーさは減るので、それをモヤっとすると感じる人もいるかもしれない。

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★Device1

過去所有していたEPIPHANY X2と見た目がよく似ているが音は別物。
EPIPHANY X2のように突き抜けた個性を持っておらず、とてもバランス良く聞きやすい。
ハイエンドケーブルの中では手頃な価格設定で、尚且つレポートを書くことで値引きしてくれる点が嬉しい。
コストパフォーマンスが高く基本性能を底上げしたい時にお勧めのケーブル。

★インプレ

s-PICT0086.jpg音ひとつひとつを正確に鳴らし雑味を感じず、整った音調であるというのが第一印象。
SN比に優れているのが原因だと思われるが、ソースに含まれる音を綺麗に引き出してくれるため静かでうるささを感じ無い。
トランスポートに使用した際には豊富な情報量、高解像度、ワイドレンジを引き出すことができ、DACに使用した際には細かなサラサラとした残響音が空間を支配し、なめらかで耳に優しい音となる。
分解能に優れ、それぞれの音の実体感やアタック感が強くキレがあり、微細な音までハッキリと認知が可能。
方向性としてはクリアーでキレ重視、その結果スピード感が際立つようである。
それでいて自然で聞きやすく、音場感も左右前後と広がりバランス感覚に優れた電源ケーブルである。
方向性としてはアッサリ傾向にあるように感じるので、このあたりは好みに合わせて他機器、ケーブルで調整すると良さそうだ。
音色や鳴り方に癖がないため、オーディオ的味付けによる音楽性を楽しみたい場合にはあまり適したケーブルとは言えなさそうだと感じる。
このことから、人によっては味気ないと感じる場合も無きにしも非ず。

過去NBSのStatement ⅢStatement Extreme ⅣBrack Label Ⅱ、BMIのHammerheadGold Mk4ORCA Limited Mk3i等のハイエンドケーブルを試してきたが、どれよりもニュートラルで癖の無い音調だと感じる。
高性能かつ色付けが少ない、そして電源をクリーンにしてくれるイメージを持ったため、トランスポートや壁コン~タップ間に使用して性能面の底上げをするのに適しているのではないだろうか。
私の場合、様々な箇所に様々な組み合わせで使用した結果、壁コン~電源タップに一本だけ使用するのが最も好みの音となった。

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★インプレ

s-PICT0092.jpg情報量が多くワイドレンジ、解像度も高い。
音の主張感が強く全面的に音を押し出してくる。
音のフォーカス感が強く、どちらかと言えば輪郭を作るので、全体感で聞かせるタイプではない。
響きは削がれることなく感じられるが、音がぶわっと膨らまないため、音がしっかりとコントロールされており整っている印象を受ける。
自然な音と言うよりはHi-Fiな音を作り上げたような音で、全域に渡って銀の全身タイツを着たような味付けが感じられる。
音色は明るいと表現するよりも明瞭な音と表現したほうが適切だろう。
高域はサラサラと繊細な感じではなく、キラキラと煌びやか。
音場は若干狭め、特に前後と上下方向が苦手なようで、低域の位置が落ち込まず、前後感覚も出にくい。
響きを活かした臨場感重視の音を目指している人にはあまり向いていないように思うコンセント。

s-PICT0093.jpgER-PSXと比べるとSCR-2851RUのほうが解像度は高い。
情報量はER-PSXのほうが僅かに多いだろうか。
レンジ感は同等、高域はER-PSXのほうが気持ちよく伸びるように感じる。
SCR-2851RUの高域はしっかり制御されている感があり、突き抜けるような伸びは感じられない。
低域の量はER-PSXのほうが多い、SCR-2851RUは範囲が狭く締まっている。
バランスで言えばER-PSXはピラミッド型~フラット、SCR-2851RUはフラット。
共に低域の重さ、沈みこみは優れているのだが、ER-PSXは量感があり支配的、SCR-2851RUは低域は低域で分離されている感じ。
ほとんど違いはないのだが、僅かにER-PSXのほうがスピード感が速いような気がしないでもない。

s-PICT0095.jpg個人的に鳴り方、音色の両面で癖のあるコンセントだと感じるため、壁コンとして使用するのにはリスクを感じる。
システム全体にこの癖を乗せるのは勇気がいる。
タップに使用し、ワンポイントでアンプやDACへ繋ぐ、そんな使い方がいいのかもしれない。
用途としてはフォーカス感の向上を狙えるコンセント。
ただし、音場感を整えるのが難しいため、ワンポイントでの使用、及びケーブル等による調整でどこまでバランスを取れるかが鍵となりそうだ。
3万円を超える高額コンセントなだけに、購入を考えている人にとってこのインプレが参考になれば幸いである。

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★Jorma Design No.3

b671f28c.jpeg

Jorma DesignのNo.3ケーブル。
No.3はJorma Designの初級モデルだが価格は10万円と立派な物で、Jorma Designの酔狂ぶりがよくわかる。
最上位モデルには100万円を越える価格が付けられているが・・・もはや何も言うまい。
これでも売れるのがオーディオ、オーディオの世界は狂っている。

★インプレ

あらゆる面で非常にフラット、バランス感覚に優れた印象を受ける。
良く言えばバランス型、悪く言えば明確な方向性を掴み難い音作り。
「質の高い普通」、そんなケーブルである。

どちらかと言えば厚みがあり輪郭があり重さのある音をストレートに押し出すタイプで、ふわっと響きで聞かせるタイプではない。
ただし、ストレートな感覚を感じさせない自然な音作りであることが最大の特徴で、味付けだと感じない程度の適度な響き、適度な柔らかさ、適度な温もりを感じる。
このあたりのバランス感覚が非常に上手い。
総じて「味付けをせずにソースに忠実に鳴らす」ことを目指した方向性、全てにおいて中庸だと言える。

性能は価格なり~低め。
レンジ感や情報量は価格なりのものを持っていると感じるが、解像度の点は少し残念。
全体的に明瞭さに欠けモヤモヤしており、微細な表現力に欠ける。
特に低域は量や重さがあるのに解像度が不足しているため息苦しさを感じる。
一言で言えば「もっとほぐれてほしい」低域で、表現しにくいのだが、力んで出すパワフルな低域ではなく、力を抜いて余裕をもって力強く重い低域を出してほしいのだ。
このあたりがハイエンドケーブルとの低域の差だと感じる。

個人的に気になった点が二つ。
音場感とスピード感。

>音場感

左右方向への音場の狭さ、窮屈感を感じる。
前後方向の音場感はまずまず良好で立体的に音が配置される。
響き豊かなタイプではないのであまり音場感を得意とせず、サウンドステージは狭め。

>スピード感

音の出だしのキレがある、と言うよりは音の出だしのインパクト、強弱の上手さを感じるが、少し音の立ち上がりが遅いように感じる。
そのため音楽が単調になり躍動感をあまり感じられない。

★まとめ

s-PICT0081.jpgエントリーモデルのNo.3を聞いて、Jorma Designの方向性は「音楽的味付けをしないサウンド」だと私は感じた。
これはこれで極みに到達すればリアルなサウンドを得られるだろうと想像できる。

No.3を総評すると、メーカーの目指す方向性を感じられるのは確かだが、その方向性の中での完成度はまだまだと言わざる得ない。
個人的な好みを踏まえた意見として「とりあえずもっと晴れてほしい」というのがある。
とは言え、No.3単体で見れば「低域がしっかり出る中庸なサウンド」を求めている時には選択肢のひとつとして提案したくなるケーブルである。

おそらくSN比の改善が成されればあらゆる面が改善されるだろう。
雑味は消え、レンジは更に広がり、解像度も上がり、音の説得力も増すはずだ。
上位モデルのNo.2やNo.1ではJorma Designサウンドの完成形を見せてくれるはずである。
そしてトップモデルのJorma Primeでは「味付けしないサウンドでも高い音楽性を生み出せる」ことを証明してくれていることを期待せずにはいられない。

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★AC-Silver1

s-PICT0072.jpg

dearaudioオリジナルコンセントボードとの組み合わせで使用。
AC-Silver1は島田氏プロデュースによるコンセントで、このコンセントで音を調整して作られたのがアピトン材コンセントボードである。
つまり、アピトン材コンセントボードはAC-Silver1のために作られたコンセントボードであり、この二つのオーディオアクセサリーは「お互いの欠点を補い合い良さを引き立てあう相性の良い組み合わせ」というのが島田氏の狙いだろうと思われる。

★インプレ

バランス型のR-1ER-PSXと比べて大きな変化は感じ無いため、AC-Silver1も同様にバランス型と言えるだろう。
性能面は同等、向上したとも思わないが劣化したとも思わない。
特にコレといった強い癖は感じられない。
R-1も癖の強いタイプではないが、それと比べてももっと癖が少ないように感じる。
具体的に言えば、R-1のほうが艶や暖かみ、微妙なさじ加減で色付けされており、総じて「音楽的」に加工された感がある。
対してAC-Silver1は素直な音で、壁コンから先の環境の音を素直に反映してくれる、そんな印象を受けた。
そのため、アピトン材をオーディオシステム全体に使っている私の場合、結果的にはAC-Silver1でも豊潤で温もりのある柔らかな音となった。

それでもAC-Silver1の特徴はしっかりと感じられる。
高域の抜けが良く伸びやか、この点は特質すべき特徴。
R-1の時に「もう少しだけ天井が高くなってくれたらな」という思いがあったのだが、その問題を見事に解決してくれた点は個人的に嬉しい。
単純に高域の伸びが優れているのと同時に上下方向の音場感に優れているとも言えるだろう。
R-1と比べるとフォーカス感が強めで音の実体が僅かに強まり、歯切れの良さが向上。
このあたりは本当に微々たる差で、感覚的な差程度。

初めは低域が出ない、高域がギラギラする、音が粗くVo等に艶が無くカサカサするといった気になるポイントがあったが、1週間ほどエージングを済ませると全て解消された。

一度「これは好きな音だ」と決めるとなかなか変更する機会の無い壁コンセント。
ケーブルや機器をあれこれ試しても「なにかが違う」と僅かな誤差がある時、そんな時に壁コンセントを換えてみるのもひとつの手である。
意外に気になっていた点が簡単に改善してしまったりするものだ。

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★PB-CORE

a191e2b9.jpeg

まず、ワンピース構造のため設置が楽な点が嬉しい。
今までのローゼンクランツのインシュレーターと比べると形からして異質。
新しいローゼンクランツサウンドの誕生である。

★インプレ

s-PICT0076.jpgあらゆる性能を含めた総合力、バランスで言えばPB-REX Ⅳのほうが優れているだろう。
PB-COREの最大の特徴は二つ、情報量の多さとエネルギー感。
この二つの要素がずば抜けている。
響きのコントロールは流石の一言、デッドな音になることは間違いなく無いので心配ない。

PB-COREはローゼンクランツのインシュレーターで共通する「ボードのエネルギーを吸い上げる」という印象を最も強く感じる。
勿論ローゼンクランツ特有の要素、"音の流れ"と"音の熱さ"はPB-COREでも健在。

情報量の増加、エネルギー感の増加はおそらく誰もの想像を超えると思われる。
全ての音を掘り起こし、空間を音の洪水で埋め尽くし、そして分厚いサウンドを形成する。
その結果、例えるなら「目前で演奏しているようなLIVE感」を味わえる。

ローゼンクランツのインシュレーターは自然で聞きやすい音に命を吹き込み、音の美しさ、綺麗さも常に考えて作られているイメージがあるが、PB-COREに限って「美音」という印象はあまり感じることができない。
PB-COREでは「LIVE感」を追求しており、音の粗さも全てさらけ出し、LIVE会場で「ゴゴゴゴゴゴ」と空気を伝わって体で感じるエネルギー感をかなり高いレベルで再現できている。
私のようなヘッドホン環境ですらこれほどのLIVE感を得られるのだから、スピーカー環境であればどうなるのか、想像するだけでゾクゾクする。
「美音」を捨ててまでも「生々しい音」を手に入れたと言えそうだ。

PB-COREは悪い言い方をすれば「非常に癖が強い」インシュレーターで、スッキリと澄んだクリアーなサウンドを好みとする人には絶対的に合わないだろう。
影響力が大きいため無難に使えるタイプではない。
エネルギー感の強い音、LIVE感溢れる音、分厚い音、空間全てを埋め尽くす隙間の無い音が好きな人にはこれ以上ないぐらい適したインシュレーターだが、そうでない人にとっては逆効果でしかないと思われる。

★まとめ

癖が強いという意味でPB-REX Ⅳほど万人にお薦めできるインシュレーターではないと個人的には感じる。
音を分厚くしたい、情報量を上げたい、エネルギー感溢れるパワフルなサウンドにしたい、といった人には一度試してみてほしい。
また、使用の際には是非木製ボードを併用して戴きたい。
PB-COREの場合90mm厚のような極厚ボードだとエネルギー感が強すぎるため、30mm~40mm、硬めのボードのほうが合性が良いように思うが、このあたりは好みに合わせて材質や厚みを変えるといいだろう。
 

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★まみそアンプ

2009年5月9日開催の「春のヘッドフォン祭 2009」に出展されましたOJI Special(山陽化成有限会社)仕様のバランスヘッドフォンアンプです。
特注品で製品名が存在しないため通称「まみそアンプ」とでも名付けておくことにします。

※人によって構成やパーツが違うこと、材料費の変動等様々な理由により、例え同じアンプであっても製作価格が違ってくるため、制作費は時価となっております。




★特徴


新時代のハイエンドバランスヘッドフォンの特徴を生かすために完全DCアンプ構成と共通インピーダンスを排除した設計から生まれたハイスピードアンプです。
選別された各種パーツにより無駄な回路を省き、電源からモノラル構成の左右正負完全同一構成による完全DCアンプで製作しています。
バランスヘッドフォンの特長を生かすためにDCアンプによる低域のドライブ力、高精度な広帯域回路とパーツ仕様によるクリアーで抜けの良いサウンドを目指しました。
構成は入力アンバランスバランス変換回路とセレクターそしてアッテネータからバランスヘッドフォンドライブアンプを経てバランスヘッドフォンコネクタへ接続されます。
アンプ信号の流れを考慮して無駄のない構造を心がけています。




★仕様

■入力部

バランス1系統 アンバランス1系統 背面セレクタ
バランス入力コネクタ ノイトリック ロジウムメッキ
アンバランス入力コネクタ ノイトリックRCAタイプ金メッキ

入力インピーダンス 約50KΩ

■アッテネータ 

東京光音電波製 4連シールド付きボリューム

■アンバランス→バランス変換回路

FET入力DCアンプ構成による変換回路 
帯域外高周波フィルター付き(使用部品 シルバードマイカコンデンサー)

■バランスヘッドフォンドライブアンプ

FET入力DCアンプ構成による広帯域ドライブ回路
電圧ゲイン 約2.5

出力コネクタ (バランス) ノイトリック ロジウムメッキ
(Φ6.3アンバランス)金メッキタイプ
絶縁タイプフレームで共有アースはアースポイントに一点アース
アンバラ出力はバランスアンプを共有

■電源

左右独立 トロイダルコア大容量トランス
ショットキーダイオード整流、オーディオグレード 大容量電解コンデンサー 4ヶ
出力パスコン 大容量OS-CON、入力パスコン フィルムコンデンサー
AC入力コネクタ フルテック金メッキタイプ
ヒューズ コバルトヒューズ

■その他

オーディオ回路 使用抵抗 プレート抵抗
回路上のコンデンサー パスコンOSーCONのみ(一般アルミ電解コンデンサー不使用)
DC検出保護、電源ディレイ回路搭載
EIAラックマウントパネル



★インプレ

s-PICT0097.jpg駆動力が高いヘッドフォンアンプと言えばAT-DHA3000が代表格だと思われるが、それと比べても比較にならない駆動力を持つ。
これがバランスアンプの駆動力というものなのか。
上流の音量レベルが一般的なアンバラ駆動ヘッドフォンアンプと同じと仮定すれば、まみそアンプの場合ボリュームは8時の位置で限界(始点を7時位置とする)。
実際に使用する際は上流で音量を絞り、アンプのボリューム位置はもう少し上げる状態となる。
無音状態で2時の位置を越えるあたりからノイズが出現するが、このレベルでの使用はまずあり得ないので問題ない。
非常にSN比は高いと言っていいだろう。

特徴は原音忠実。
私は原音忠実という言葉を嫌うが、まみそアンプに限れば原音忠実という言葉が最も適切。
入力された音を一切加工せずにそのまま増幅できるアンプ、それが一番の特徴だろう。
忠実に、そして正確に。
まみそアンプによって音が柔らかくなったり艶っぽくなったり、濃くなったりアッサリしたり、緩くなったり硬くなったりすることはない。
DACまでの音、そしてケーブル類によって作られた上流の音をそのまま増幅してくれる。
そのため、アンプで音が整えられることはなく、粗があればそのまま粗が出てくるし、バランスが悪ければ悪いまま音として出てくる。
私は環境の音をそのまま素直に出してくれるという意味でATH-W5000を高く評価しているが、それと同じイメージをまみそアンプに持ち、そして同じ意味で高評価したい。
アンプは音調、音色を決める部分という考えを覆し、アンプはDACで作られた音を一切の着色なしに増幅する装置であるという考え方を身をもって知ることとなった。
これを原音忠実以外の何と表現したらいいのであろうか、他に言葉が見つからない。

0039508e.jpegそれにしても、オーディオという音の味付けを楽しむことに主眼を置くような世界において、これほど音色や鳴り方に対してストイックなアンプは稀なのではないだろうか。
上流の音をそのまま素直に増幅してくれるというのは喜ばしいことでもあり厳しいことでもある。
上流において一つでも自分にとって不満な部分があれば、それがそのまま音として出てしまうためアンプまでの経路で妥協が許されない。
ソースに含まれる音をそのまま出したいという視点からは勿論のこと、システムの欠点を確実に潰していけるという意味においても、まみそアンプは趣味のオーディオアンプと言うよりはモニターアンプとしての要素が強いアンプと言えそうである。

このような特徴をもったアンプであるため、音のインプレはあまり意味をなさない。
インプレを書くとすればそれは「オーディオシステムの音」を書くことになる。
私の環境では上流で構築された性能面が制限されることなくしっかり出し切れており、音楽性の高い柔らかくて優しくもキレや実体感のあるハイスピードな音となっている。
真空管アンプと比較した時にそれほど違和感を感じ無いことからも、決して無機質でクールな音のアンプではないことがよくわかる。
真空管等で独特の柔らかさやなめらかさ、艶っぽい音色を作らずとも、ソースに忠実に再生することでもまた高い音楽性を引き出せることを証明してくれたわけだ。

★アンバランス出力と比較

35e8b027.jpegアンバランス出力はバランス出力と比べると全体的にモヤ&モワっとした感じになるため多少解像度が落ちるようである。
低域で比べると解像度の差がハッキリと確認できる。
アンバランス出力と比べると空間の見通しが良くなり微妙に音場感は向上しているように感じるが、このあたりの変化はヘッドフォンによる部分のほうが大きいように思う。
また、特に違いが顕著なのが音のキレで、バランス駆動のほうがハイパワーで音をビシっとコントロールできているのがよくわかる。
この特徴によってバランス駆動は音に優しさや柔らかさ、自然さがあっても決して音が緩まず、キレやアタック感、躍動感を失わないというアンバランス駆動では実現できない境地に到達している。
「自然さ、なめらかさ、優しさ、柔らかさ」と「キレ、実体感、ハイスピード感、アタック感」の高いレベルでの両立はバランス駆動の特権である。
小音量でもメリハリある音を維持できるのは感動。
しかし、アンバランス出力も非常にレベルが高く、それほど大きな差があるわけではない。

★まとめ

パっと聴いた時にアンバランス駆動と比べてすぐにわかるような差があるわけではないため、アンバランス駆動でのオーディオシステムを極限まで追い込み、もうこれ以上どうしようもないといった状態に陥った時、更に少しだけ上を目指せるのがバランス駆動だと私は感じた。
この微小な差と多額の投資が釣り合うと感じるか釣り合わないと感じるかは人それぞれだと思うが、ハイエンドの世界になればなるほど微々たる違いに多額の投資をすることになるので、そのあたりを理解し納得した上で導入することをお薦めする。

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s-PICT0091.jpg型番:SR-404 LIMITED
形式:エレクトロスタティック型プッシュブル
再生周波数帯域:7 - 41,000Hz
感度:100dB/100V r.m.s.
静電容量110pF
ケーブル長:2.5m
質量:約472g

メーカー製品紹介ページへ



SR-404とほぼ同じ音なので事前にSR-404のレビューを一読してからSR-404 LIMITEDのレビューを読んで頂けたらと思います。

SR-404との違いはイヤーパッド、ケーブル、色。音の違いはイヤーパッドと線材の違いによるものでしょう。イヤーパッドは皮製になりピトっと肌に吸い付き音が逃げにくくなっています。装着感が向上しており、耳にイヤーパッドが密着するので安定感も増したように思います。なにより色が茶色からブラックになったのが個人的に一番嬉しいポイントです。

以下は「SR-404 LIMITED + SRM-007tA」という組み合わせでのインプレとなります。

s-PICT0068.jpg初めに書いた通り、基本的にSR-404と同様の鳴り方をします。同じと言えば同じと言えますし、違うと言えば違うとも言える微妙な違いです。SR-404はサラサラとしていて力感や迫力、圧力が弱く、緩くて音にどっぷり浸かるような感覚を持ったヒーリング王のようなヘッドフォンです。対してSR-404 LIMITEDは適度に音が引き締まり、多少音に輪郭が生まれ、低域に僅かな力感、そしてアタック感が出せるようになっています。また、SR-404ほど繊細さを押し出した音ではなく、スイっと1本芯が通ったような音で、何でもかんでも綺麗に聞かせてしまうSR-404と違って微妙に粗さの表現も出来るようになったように思います。この変化は特に高域で感じられ、繊細さよりもツイっと端整で凛々しいといった印象のほうが強く、エッジ感も感じられるようになっています。基本性能や音場感、音の立ち上がりの速さは同等、相変わらずの高速な音の立ち上がりでモタつきを感じさせない点は流石コンデンサー型だと唸らされます。

d977a57f.jpegSR-404と比べると適応ジャンルが増えたのではないでしょうか。流石にクラシックでは音場の広いSR-007Aのほうが有利だとは思いますが、それ以外のジャンルであればSR-404 LIMITEDを使うという人も多く現れてくるように思います。SR-404 LIMITEDは「シャンとしなさい!」と言われて気持ちピリっとしたSR-404といった感じで、ロックなんかも結構上手く良さを引き出せるようになったのでは?と思います。緩さを感じ無いという意味ではSR-007Aと似ていますね。ただし、注意してほしいのはSR-404と比べての話であって、ダイナミック型を含めたヘッドフォン全体で相対的に見ればとてもピシっとしたメリハリのある音だとは言えません。基本となるのはコンデンサー型らしい全体感の強い力感や圧力、エネルギー感の弱い音です。

SR-404と使い分けが出来るか?と問われれば・・・沈黙をもって回答としたいのが正直なところです。使い分けるほどの差は無いと私は思うので、「これぞコンデンサー型!」といった音を望むのであればSR-404、「ちょっとだけでもいいからダイナミックさが欲しいかも?」といった場合にはSR-404 LIMITEDを選択するのがいいように思います。

それにしても聞くたびに思いますが、コンデンサー型ヘッドフォンからは本当に聞き疲れのしない肩の力を抜いてず~っと聞いていられるような音が出ます。これこそがコンデンサー型の特権、STAXが唯一無二の存在でいられる絶対的な理由でしょう。変な誇張や癖がなく自然に音を聞かせることに関しては群を抜いていますね。

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★dearaudioオリジナルコンセントボード(by ilungo audio )

s-PICT0079.jpgdearaudioにて購入可能なilungo製コンセントボード。
勿論ilungoお得意のアピトン材を使用して作られている。

アコリバのCB1から変更してみての感想だが、相変わらず変化がよくわからない。
やはりコンセントボードの影響力は小さい。
変化が小さい原因として考えられるのが、部屋の壁が木製でしっかりしていること。
元々しっかりした土台があるため、コンセントボードを使うメリットがあまりないのかもしれない。

一応音質面のインプレを書いておくと、なんとなく音の響きが綺麗に広がり、空間全体のまとまり感が向上したような気がすることぐらいだろうか。
全ての機器にアピトンボードを使用しているせいか、アピトン材特有の要素が付加されたと感じることはできなかった。

いろいろと効果を感じている人も多々いるので効果が無いことはないだろう。
壁が薄い、弱い場合には驚きの効果が得られるかも?

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s-PICT0065.jpg型番:MS-1(MusicSeries-One)
メーカー:ALESSANDRO
タイプ:開放型ヘッドフォン
インピーダンス:32Ω
感度:100dB
再生周波数帯域:20 - 22,000Hz
プラグ形状:φ3.5ステレオミニ
コード:1.7m、Y型
重量:約200g



GRADOのOEM製品。イヤーパッドはGRADOお馴染みのラージパッドではなくフラットパッドで装着感が良いです。人によると思いますが、私はザラザラした質感のラージパッドよりもフラットパッドのほうが長時間使用できます。標準はミニジャックとなっていますが、変換プラグが付いているので問題ないでしょう。ハウジングが金属製でも木製でもなくプラスチック製のため、いつも以上に見た目が安っぽくオモチャのようで、正直100円ショップにオモチャとして並んでいても違和感はないでしょう。

s-PICT0077.jpgメインシステムで試聴したところ、MS-1の基本性能の低さ(特にレンジの狭さが強く影響)から環境側の性能に追従出来ず、様々な部分で音が破綻してしまうため、あえて「作業用PC⇒SE200PCI⇒19AQ5単管・ステレオヘッドフォンアンプ(ALL付属ケーブル・足場無視)」という環境で試聴しました(この環境のほうがバランス良く音がまとまり、良さを発揮できると判断したため)。真空管の球にはWE408Aを選択、スッキリと音を引き締め低域にキレを出し、高解像度な中高域で明瞭さを出し、カラっとした抜けのよいアメリカンなサウンドを活かすのが目的です。結果、性能の低さを感じさせずに上手く鳴らせるようになりました。

音質傾向は過去聞いてきたヘッドホンの中から選ぶならGRADOのSR-325がよく似ています。音抜けが良く開放的、典型的なGRADOサウンドと言える元気の良い鳴りっぷりです。SR-325がエレキトリックでキレキレなイメージがあるのに対し、MS-1は内に秘めたナチュラルエナジーとラフさがあり、ほんのりと「暖かみ」や「響きからくる僅かなふんわりした土臭さ」を感じます。細かい音の説明は不要、高解像度?ワイドレンジ?そんな概念を吹っ飛ばす陽気で楽しい音を味わえるヘッドフォンです。この音を文章で表現するならば、「雲ひとつない青空の下、短パンタンクトップ裸足にスニーカースタイル、こんがり焼けた小麦色の肩の上にラジカセ担いでノリノリでロックを聞く、そんな状況をヘッドフォンひとつで再現!」これで十分でしょう。

得意ジャンルはストレートなロックンロールやパンクロック。AC/DCなんかは最高に合います。綺麗な音で聞こうと思うことが邪道、音の粗さを長所に変換し、耳横サウンドはダイレクト感抜群!団子な音はLIVE感満点!と考え、機器直結上等環境度外視無造作大歓迎なラフヘッドフォン、それがMS-1です。タイプ的にジャズも悪くはないのですが、どうしてもチープな印象が付きまとうのでジャズは生々しい音を出せるGS1000まで飛びたいところです。ただ、GRADOのヘッドフォン全般で言えることですが、生楽器、特に弦楽器の表現力は秀逸で、これはMS-1も例外ではありません。オーディオにおける難関のひとつ「低域の解像度」という点でMS-1は妥協せざる得ませんが、中高域の弦楽器表現を見ると価格以上のものを必要十分に持っているように思います。

s-PICT0074.jpgさて、まとめということで少し冷静に評価してみます。バランスはフラット。ワイドレンジ、厚みのある音の環境になればなるほどMS-1の性能制限により上下が出ない、弱くなるためカマボコ型にスライドしていきます。よって高性能環境での使用はバランスが崩れるのでオススメしません。情報量はそこそこ、レンジは狭いです。解像度は値段を考えると高いです。解像度に関しては標準のフラットパッドでずいぶん損をしているように感じます。ラージパッドやGS1000用イヤーパッドに変更することで改善されますので、「もうすこし高解像度にしたい」という場合にはイヤーパッドの変更が効果的です。ただ、この音の粗さこそが特徴だと思うので、標準パッドのほうがMS-1の個性を出せているように個人的には思います。また、GS1000用パッドでは音場が多少広がり、これでもか!という耳横サウンドではなくなり空間に余裕が生まれます。マイナス要素として捉えるならばダイレクト感が減少すると言えるでしょう。多少音が緩めなので環境側でピシっと締めてあげたほうが上手く鳴らせるのではないかと思います。調整すれば締まってパンチ力のあるタイトな中低域になるので、「緩さ」は気にするような問題点ではありません。ただし、SR-325ほどのキレ味は見せてくれませんし、高域を見てもSR-325ほどの鮮烈さはありません。しかし、良くいえば全体のバランスが良く、Voを含めた全体を楽しめる鳴り方です。音の出だし、消え際にメリハリがありSR-325同様の縦ノリサウンドなのも特徴のひとつです。

他のメーカーでは味わえない独特のGRADOサウンドをお手軽価格で体験できるハイコストパフォーマンスなヘッドフォン。ヘッドフォンの面白さを教えてくれる入門機として、スパイラルへの先導役として存在する憎いやつです。音が鋭くて痛いとか、低域が不足しているとか、高域がキンキンしているとか、線が細いといったことがなく、癖が少なくてある意味中庸なバランスの取れた音なので、そーいった意味でも入門機としてオススメできます。

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プロフィール
名前:
まみそ
競馬:
性別:
男性
「まみそぶろぐ」って何?:
ヘッドフォンやオーディオアクセサリーの感想などを筆ペン先生がぶった斬るWebサイト。
軽く自己紹介:
「永遠のオーディオ初心者」「糞耳筆頭」「ケーブル患者」「アクセ馬鹿」かつ「競馬中毒者」です!よろしく!








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ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。

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