忍者ブログ         
        
スピーカー、ヘッドホンとオーディオアクセサリーのレビューをメインとしたオーディオブログ。感じ取れ音楽!
[12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

USTヘッドフォンの魅力を最大限に引き出す!
という目標から選んだ壁コンセント、PADのCryoMag-SSD2。

★エージングの経過

s-P1010117.jpg(一日中電源つけっぱなしのPCなどを接続しているのでエージング進行は早いかも)

一日目

ぼわんぼわん音が響き、やや霧がかかったような見通しの悪さ。
音場の変化はそれほど感じ無い。
低域が弱め。情報量が多い。

二日目

スッキリしてクリアーになり見通しがよくなったおかげか、音場感が出現、上下と前後にバっと広がる。
同時に突き刺さる高域の痛さを感じるようになった(edition9)。
一日目と比較すると若干低域が出るようになる。

三日目

とりあえず序盤の激変期は終わった様子。
刺さるような高域の痛さは消滅。

五日目

音が締まってきた。
その影響だろうか、低域は締まり、量感があり存在感が出現。
空間は広いままだが各音に実体感が出てきたように感じる。
音そのものの実体感を持ちつつ音の余韻を上手く付加できるようになってきた。
それぞれの音が独立しだしたことにより、音の分離感が上がり、より空間の広さをイメージしやすくなった。
一日目、二日目と比べるとかなりバランス良く鳴らせるようになった。
そろそろエージング完了のように感じる。
ここからは「バランス」、「より自然に」、といった微調整エージングだろう。


HBL5352i(HUBBELL)、SWO-XXX(オヤイデ) と比較


s-P1010119.jpgSSD2の特徴としては「広い音場感(特に奥行き、上方へ広がる)」、「情報量の多さ」、「音の響き」、「音のクリアーさ」。

味付けはあるが、それほど音質面での味付けが濃いようには感じ無い。
音質面の味付けはXXXのほうが遥かに濃い。
SSD2は音質よりも「演出面」の味付けが強いように感じる。

5352iと比較すると、情報量が増えて音場が広がり、音に響きが付帯した点が目立つ。
SSD2は低域の量感は必要十分だが、質的には5352iのほうが好み。
量感も申し分なく、ビシっと締まり実体感があり、超低域までグっと沈み込む5352iの低域は素晴らしい。
3つを比べても、量感があり下までしっかり出る5352iの低域が一歩リード。

機器の性能をストレートに出すという意味では5352iがベスト、機器側で音を作りやすい。
SSD2とXXXは味付けが濃いため、壁コンセントの特色がたっぷり音に乗ってしまう。

SSD2は中高域の美しさが目立ち、基礎にある情報量の多さを活かした中高域の表現力は秀逸。
XXXのこってりした独特の中高域の特色とは全く違う。

音のクリアーさは5352iと五分五分、若干5352iのほうが上か。
音の実体感は5352iのほうが上、SSD2は音場重視のためか一音一音にグっとくるものがない。

SN比はどれも高いが、「XXXの漆黒の闇」はSN比という点では若干リードか。
ただし、XXXはそのせいか空気感を感じにくく、無音の中から音が出現する感覚が強い。
一方SSD2は空気感を感じ、空間があることをしっかりと意識させられる。

情報量はSSD2が抜けているように感じる。
音を聞いた瞬間に情報量の多さを感じることができるだろう。

私の好み的にはSSD2>XXX>5352iとなる。
SSD2とXXXは明らかに作られた音、味付けが濃い。
原音忠実を目指す人は味付けの無い5352iが良さそうだ。

自分好みの音で気に入った!
壁コンに関してはとりあえずコレで終着点かなと思う。


★USTヘッドフォンとの相性

USTヘッドフォンとの相性は抜群にイイ!と言っていいだろう。
広い音場、響きの美しさ、高域の抜けの良さ等々、USTの特徴を更に伸ばすことができた。
同じく音場系の電源ケーブルStealth Cloude Nine Fullとの相性も良く、音場系システムとして大満足だ。

「HBL5352i + EPIPHANY X2 + m902」がedition9専用的な音作りなら、
「CryoMag-SSD2 + Cloude Nine Full + m902」はUST専用的な音作り。

この両システム、同じm902というアンプを使っていながら対極と言える音を出すのだ。
電源って恐ろしい。

ちなみに、この音場重視システムではedition9の魅力が半分も出せていない。
USTヘッドフォンとedition9を同一システムでそれぞれ本領発揮させるのは無理!

やはり二種類のシステムを構築する必要性を強く感じる・・・

拍手[3回]

★m902

s-P1010122.jpg私が初めて買ったヘッドフォンアンプ、それがGRACE DESIGN m902だ。
長いことお世話になっているなぁ、相棒と言っていいだろう。

まず最初に、なぜm902を買うことになったのか、その動機は?
私の場合はいたって単純な理由からだ。

PCがプレイヤーだから

本当にこれだけ、これだけの理由で買ったのだ。
m902はUBS接続に対応しているため、USBケーブルでPCと繋ぐだけでok。
これは便利!という理由で購入。
正直、当時は音に関しては深く考えていなかった。

本当にm902を買って正解だったと思える。
というのも、便利だからだ。
例えば、PCからの接続をしつつゲーム機との接続、更にm902から別のアンプへ接続。
オーディオシステムの核として機能することができる多機能なヘッドフォンアンプである。


★機能性

579cffe6.jpg多彩な入力端子、それを前面にあるロータリー・インプット・セレクターをカチカチ回すだけで切り替えることができる便利さ。
出力端子があるので、真空管アンプへ出力したり、パワーアンプ→スピーカーと繋ぐことも可能だ。
過去にm902からBOSEのスピーカーM3に繋いでいたことがあるが、m902らしさが付加され高解像度な音で鳴っていたものだ。
豊富な入力端子、出力端子があってプリメインアンプとしても使える点に加え、わかりやすいデジタル音量、High Gain Modeにより+10dBできる点も重宝している。

それらよりも何よりも、一番助かるのがDAC内臓って点でしょーよ!

これが本当に大きい、大きすぎる。
DAC内臓の多機能ヘッドフォンアンプ、それがm902なのだ。


★音質インプレ


s-P1010121.jpgさて、音質について少し書いておこう。
音質は一言で言えばモニター系、高解像度、優秀なSN比、余計な味付けの無いスッキリとした寒色系の音色。
ただし、個人的には完全なるモニター系だとは感じ無い。
程よい響きや柔らかさも兼ね備えており、多少の音楽性も持っている。

非常にクリアーな音質で、躍動感に溢れ元気の良い音。
若干線が細めで厚みに欠ける音だが、締まった低域や繊細かつ芯のある高域は魅力的。
私のようなメタルを好んで聞く人にはもってこいの音だろう。
SR-325edition9との相性が非常に良い。


★使い勝手の良い特性

s-P1010120.jpg m902はm902自体が強い個性を持っていないので、他の機器への影響力が少なくシステムに組み込みやすい。
多少m902らしさは乗るものの、基本的に上流で作った音を素直にそのまま増幅することができるのはm902の優れた部分であり強み。
このような特性を持っているので、電源ケーブルやインシュレーターなどの効果がハッキリと現れる。
先程の「上流で作った音を素直にそのまま増幅する」を言い換えるならば、「まわりの環境に染まりやすい」と言える。
そのため、音質チェッカーとしても優秀であると同時に、オーディオアクセサリーを使って自分の好みの音へもっていきやすい。
つまり、どのようなCDプレイヤー、又はDACと組み合わせても上手く適応することができる。


★総評

多機能で便利な上、他機器との相性で悩む必要の無いヘッドフォンアンプ。
単体(DAC&アンプ)で使用した場合には「m902」といった音になるが、先ほど言ったとおり「まわりの環境に染まりやすい」特性を持っているので自分好みの音にしやすいし、後にプレイヤーやDACをグレードアップさせたとしても、「上流で作った音を素直にそのまま増幅する」という特性を持っているのでそのまま流用が可能。
つまり、長く使える万能選手、そんなヘッドフォンアンプであると私は思う。特にPCを使用する時間が多い人にはオススメ。オーディオ用のラインもPCのラインも同時にm902に繋ぎ、セレクターで簡単に切り替えることが可能な点は想像以上に便利である。

拍手[8回]

s-P1010116.jpg型番:HD25(HD25-1)
メーカー:SENNHEISER
タイプ:密閉型ヘッドフォン
再生周波数帯域:16 - 22,000Hz
インピーダンス:70Ω
感度:105dB
ケーブル長:1.5m
プラグ:3.5/6.3φステレオ
質量:約140g

メーカー製品紹介ページへ

※生産完了モデル(現行モデルはHD25-1 Ⅱ)



装着感は良くも悪くもなくいたって普通。軽いのは良いのですが、耳乗せタイプなので耳への側圧は気になります。長時間使用していても特に問題はないと思います。 

バランスはドンちょいシャリといった感じで、パワフルな低音と痛すぎないイイ具合の刺激的な高音が特徴。とにかく目立つのは低音です。締りがなく多少モコモコ感を感じ、荒さがありますが、量感、音圧はかなりあります。この存在感抜群の低音は迫力満点でツボにはまれば最高に楽しめます。全体のバランスで見ると低域が出ているため高音は量的に僅かに控えめに感じますが、必要十分には出ているので特に問題視する点ではないでしょう。どちらかと言えば繊細ではなく刺激的な高音で、鮮やかさ、煌びやかさは弱いです。ハウジングがとても小さいにも関わらず、音の響きが感じられるのには好感が持てますし、音場の広さもそこそこあるように感じます。Voは埋もれることなくしっかり聞き取ることができますし、音場感がなかなか良いのでVoが映えます。、HD650クラスと比べると流石に解像度の低さを感じ、基本性能は価格相応なので物足りなさを感じる人もいそうですが、そんなことはおかまいなしで楽しめる個性あるヘッドフォン。

合うジャンルは勢いのあるモノ。この特徴あるマッチョな鳴らし方に身を任せて聞くと良さそうです。ミドル、スローテンポになる程粗が見えてきてしまうので、悪い言い方ですが勢いのある曲で誤魔化したほうが音楽を楽しめます。しかし、この荒さであり力強い鳴りが好きならば気にすることなく使えるでしょう。

個人的な感想としては、バランス的に苦手な部類に入りますが、「音楽を楽しめる」ヘッドフォンという意味でDJ1PROに通じる部分があるかと思います。ヒーリング的な心地良さはありませんが、あまり音質は気にせず爆音で狂いたい人にオススメ。好きな人はとことん好き、嫌いな人は本当に駄目な機種かと思うので、一度音を聞いてから購入したほうがいいでしょう。

私はHD25の鳴らし方そのものは非常に好きで、なんとか使いたいと思ったためケーブルを交換した結果、多少聞きやすくなり愛機となりました。何種類かHD25に接続できるケーブルが存在するので、いろいろ試してみるのも面白そうです。 


★HD25~ドイツ製~

s-P1010107.jpgHD25の現行機はアイルランド製ですが、これは第二世代のHD25であり以前はドイツ製でした。ドイツ製のHD25は現在では非常に入手が困難かと思われます。ネット上でしばしば「ドイツ製のほうが音が良い」というコメントを見かけますが、同じ機種でそんなに違うわけないだろ、と懐疑的に感じていた私は、ドイツ製のHD25を入手できたので早速比較検証してみました。

結論から言うと一概にドイツ製のほうが音が良いとは言い切れません。両機それぞれに良さがあるように思います。

ドイツ製はアイルランド製に比べ、非常に洗練された音で聞きやすい音を鳴らします。そのためHD25の魅力のひとつである荒さやパワフル感、迫力といった部分はアイルランド製に劣ります。高域は刺激的ではなく、空間に響くのを心地良いとさえ思う程であり、低域は音圧、量感、迫力、厚み、圧倒感が減り落ち着いています。低域、高域共に荒さが無くなり洗練され聞きやすくなったのがドイツ製だと言えます。カメラに例えるなら、最も綺麗に映る部分にピントをビシっと合わせてきたのがドイツ製、その途中で多少荒い部分で合わせてあるのがアイルランド製、といった表現ができそうです。

アイルランド製は使えるジャンルが限定されそうですが、ドイツ製は対応できるジャンルの幅が広がり、ポップスやアニソン、想像できないでしょうがヒーリング要素のあるミュージックにも対応できます。それほど聞きやすい音であるということです。

私の好みからすると圧倒的にドイツ製に軍配が上がりますが、アイルランド製の売りであり特徴である、荒さや力感、迫力といった部分を気に入ってHD25を使っている人が大多数だと思うので、ドイツ製にHD25としての価値観を見出せる人は少ないかもしれません。HD25の鳴り方のまま、もうちょっと耳に優しくて聞きやすいのが好きという人にはドイツ製は最適だと思います。同じ機種でありながら違ったキャラクターを持っているので、使い分けも十分可能ですし、運良く入手する機会が訪れたら買う価値ありだと私は思います。

拍手[7回]

★Stealth Cloude Nine Full

s-P1010097.jpg私が特に重視する要素のひとつ「音場感」。
Stealth社の電源ケーブルは音場を得意とすることで有名である。
Stealth Cloude Nine Fullはエントリークラスとは言え、定価は14万円と決して安くは無い。

長さは2.2メートル。
ノイズがループしないようにアースを浮かす為、プラグのアース側のケーブルをカットしてある。
また、オプションのアップグレードアイテムである「STEALTH solid silver wall plug ($200) 」「STEALTH solid silver contacts IEC receptacle ($200) 」に変更してある。


★インプレ

s-P1010098.jpg s-P1010099.jpg

インパクトの無い音、言い方を変えれば強い癖が無く使いやすいケーブル。
音場がグっと左右方向へ広がる。
左右方向へこれほどハッキリと空間が広がるのは貴重な特性だろう。
音場が広く、ふっくらしており、イイ意味で音が散漫としている(散らされている)。
そして空間で音がかなり響く、残響音が多い。
広い空間、空間で響く音。
音色は明るく明瞭でクリアーな傾向があり、厚みや暖かさを出すタイプではないようだ。
低域がピシっと締まりレスポンスが良い。
中高域はクリアーで、キラキラと美しく音が響くのを楽しめる。

暖色系の機器と組み合わせることで、より明瞭さ、クリアーさが際立つように思う。
逆にスッキリ系の機器と組み合わせると、明瞭すぎてバランスが悪いように感じる。
いろいろな機器に、そしていろいろな場所に使ってみてほしい。

拍手[1回]

■まみそのオーディオ論

『バシバシの実践派』

自分で実際に試し経験を積んで体験に基づきオーディオを語る。 
基本的に他人の意見はあまり信用せず、複数のソースから総合的に見て参考にする程度。
自分の耳で聞き、自分で判断するまで結論は出さない。

『現場主義』

オーディオ理論なんか糞くらえ!
実際に聞いてイイと思えるならそれでイイのだ。
これこそ現場主義。
理論なんかどーでもいい、何でもいいから自分好みの音であればok。
机上の空論でゴチャゴチャ言っても意味ねーよ!現場行ってこい!
自分の直感を信じよ、そして自分の感性に素直に。

『ヘッドフォン道』

最初に買った高級ヘッドフォンはGRADO SR-325
今まで聞いたことのないようなリアルな音に感動したものだ。
長年SR325を愛用し続けるが、ふとした気の迷いでUSTヘッドフォンを購入。
これがヘッドフォンスパイラルへ突入するキッカケとなる。
「USTヘッドフォンを超えるモノは存在するのか」
という思いから様々な機種を聞きあさる日々。
USTヘッドホンは、音楽とは「音を楽しむ」ことだと真正面から教えてくれた機種。
この思いを胸に、ヘッドホン道を突き進む。

『オーディオアクセサリー道』

オーディオアクセサリーに興味を持った原因はUSTヘッドホン。
「USTヘッドフォンを使ってもっと良い音で音楽を楽しみたい」
という思いから様々なオーディオアクセサリーを購入。
各種ケーブル類、コンセント、電源タップ、オーディオラック、インシュレーターなどなど。

カイザーサウンド代表貝崎氏と出会い、ローゼンクランツの真髄を知る。
約二年の歳月を経て自分の理想の音を発見。
オーディオアクセサリー道はローゼンクランツにて完結した。
現在もローゼンクランツ化は進行中。

『スピーカー道』

ヘッドホンシステムが完結し、次なるステージはスピーカー道。
貝崎氏にオーディオルームの設計をお願いし、ローゼンクランツの壁などを導入。
初めて買ったスピーカーはB&WのCM5、プリメインアンプにはLUXMANのL-507u。
ヘッドホンとは全く違った世界、0からのスタート。

『オーディオスタイル』

音はプレイヤーやアンプやヘッドフォン、スピーカーだけでなく、コンセント、電源ケーブル、インコネやインシュレーターなどを含めた全てで作っていくものだという考え方。

『理想の音』

オーディオとは音質を求めるにあらず、音楽を求めるべきである。
これが私の理想の音を実現するためのポリシーだ。

綺麗な音だけでなく、汚い音、激しい音、硬い音や柔らかい音、全てを表現できなければならない。
何も足さず付加させず、そのままの音を引き出すことが大事。
ナチュラルであらゆる感情を音として歪めることなく素直に出せるサウンド。

ソースに含まれる音を色づけすることなくそのまま引き出し再生するという意味での「原音忠実性」。
これが私の到達したサウンドだ。

確認方法は完全に感性頼り。
音の質を意識することのない音になったときが完成、音ではなく音楽に没頭できるわけだ。


sPICT0260.jpg

◆スピーカー

スピーカー:RK-AL12/Gen2(ローゼンクランツ)

スピーカーアタッチメント:SP-AT[Maestro](ローゼンクランツ)

スパイク:SK-42(ローゼンクランツ)

スパイク受け:Captain(ローゼンクランツ)

ボード:サウンドステーションⅡ(ローゼンクランツ)

◆スピーカーアンプ

アンプ:RK2-111B(ローゼンクランツ)

インシュレーター:PB-BOSS(ローゼンクランツ)

電源ケーブル:AC-RL(Maximum)Type33

◆ヘッドホンアンプ

アンプ: まみそアンプ

インシュレーター:PB-CORE(ローゼンクランツ)

電源ケーブル: AC-RL(Maximum)Type33 

◆DAC

DAC: DAC1

インシュレーター: PB-REX Ⅳ(ローゼンクランツ)

アナログケーブル:MessageⅡ(ローゼンクランツ)

電源ケーブル: AC-DA(Maximum)Type36

◆トランスポート

トランスポート: DPAT Seven64

インシュレーター: PB-CORE(ローゼンクランツ)

デジタルケーブル:DIG-Kaiser Sound/3

電源ケーブル: AC-RL(Maximum)Type33
 
◆オーディオラック

オーディオラック:AR-850(ローゼンクランツ)

スパイク:SK-42(ローゼンクランツ)

スパイク受け:Point Basie(ローゼンクランツ)

オプション:Brass Plate(ローゼンクランツ)


■電源環境

■コンセント関連

コンセント1: CryoMag-SSD2(PAD)
コンセント2:HBL5352i(HUBBELL)
コンセント3:SWO-XXX(オヤイデ)
コンセント4:ER-PSX(Eau Rouge)
コンセント5:WN1318(松下電工)
コンセント6:7NX-PSB6HG(ORTOFON)内蔵コンセント
コンセント7:SBT-4SZ(オーディオリプラス)内蔵コンセント
コンセント8:R-1(オヤイデ)
コンセント9:AC-Silver1 ※壁コン
コンセント10:SCR-2851RU(CAT)
コンセント11:HBL8300 BROWN(ローゼンクランツ)

コンセントボード: CB1(AcousticRevive)
コンセントボード:アピトン材コンセントボード(コンセントボード)  ※使用中
コンセントプレート:CFRP-1(AcousticRevive)


■電源タップ

電源タップ1 : SBT-4SZ(オーディオリプラス)
電源タップ2 :shima2372氏自作電源タップ
電源タップ3 :みじんこ氏自作電源タップ(No.129 STREGA)
電源タップ4:NIAGARA Jr.Ⅳ ※使用中


■電源ケーブル

電源ケーブル1: Cloude Nine Full(Stealth)
電源ケーブル2:EPIPHANY X2(Electra Glide Audio)
電源ケーブル3:shima2372氏自作電源ケーブル 
電源ケーブル4:X-DC15SM [Studio Master](Harmonix)
電源ケーブル5:allegretto AC ※PCトラポ
電源ケーブル6:C/P037(オヤイデ) + EE/F-S2.6(オヤイデ)
電源ケーブル7:C/P037(オヤイデ)  + CV-S3.5(藤倉電線)
電源ケーブル8:C/P037(オヤイデ)  + CV-S5.5(藤倉電線) 
電源ケーブル9:Muse-Cable AC No.001
電源ケーブル10:Muse-Cable AC No.002 
電源ケーブル11:Muse-Cable AC No.003
電源ケーブル12:Brack Label Ⅱ(NBS)
電源ケーブル13:STATEMENT Ⅲ(NBS)
電源ケーブル14:STATEMENT EXTREME Ⅳ(NBS)
電源ケーブル15:HammerheadGold Mk4 (BMI)
電源ケーブル16:Emotion(Kubala-sosna)
電源ケーブル17:Orca Limited 3i(BMI)
電源ケーブル18:AC-RL(Maximum)Type33 ※PCトランスポート
電源ケーブル19:AC-RL(Maximum)Type33 ※アンプ
電源ケーブル20:AC-DA(Maximum)Type36 ※DAC
電源ケーブル21:AC-Music Conductor Type35
電源ケーブル22:AC-RL(Maximum)Type32 ※電源タップ
電源ケーブル23:Device1 SE
電源ケーブル24:Device1
電源ケーブル25:Device0
電源ケーブル26:ローゼンクランツケーブル総合


■アナログケーブル・デジタルケーブル

インコネ1: Muse-Cable~信号RCAピン(Silver Bullet Plug)ケーブル~
インコネ2:Muse-Cable~デジタルRCAピン(Silver Bullet Plug)ケーブル~ 
インコネ3:Muse-Cable~バランス(XLR-XLR)ケーブル~ 
インコネ4:テフロンケーブル(バクーン・プロダクツ)
インコネ5:shima2372氏自作デジタルRCAピンケーブル
インコネ6:shima2372氏自作信号RCAピンケーブル
インコネ7:Brack Label Ⅱバランス(XLR-XLR)ケーブル
インコネ8:Soleil Purete(E-Square)
インコネ9:Lune Purete(E-Square)
インコネ10:OPTILINK-5(TOSLINK OPTICAL CABLE)
インコネ11:Emotion(Kubala-sosna) ※使用中
インコネ12:No.3(ヨルマデザイン)
インコネ13:DIG-Kaiser Sound/3 ※使用中
インコネ14:MessageⅡ(ローゼンクランツ)

■スピーカーケーブル

スピーカーケーブル1:SP-3EX(ローゼンクランツ)
スピーカーケーブル2:SP-RGB3(ローゼンクランツ)

■足場(インシュレーター・ボード)

インシュレーター1: METAL-BUBBLE/M(AIRBOW)
インシュレーター2:SG-4/4P(オーディオリプラス) 
インシュレーター3:WOOD BOY(黒檀)[ABWB/K](AIRBOW)
インシュレーター4:緋襷(ヒダスキ)(長谷弘工業)
インシュレーター5:ER-INX(Eau Rouge) 
インシュレーター6:Pyramid Cones-Mk3(Black Diamond Racing)
インシュレーター7:D-PROP(KRYNA)
インシュレーター8:ピュアチタンインシュレーター(ケーズラボ) ※1
インシュレーター9:IS-700ti(クリプトン)
インシュレーター10:PB-COUSIN(ローゼンクランツ)
インシュレーター11:PB-JR(ローゼンクランツ)
インシュレーター12:DBP-3(AcousticRevive)
インシュレーター13:RIQ-5010(AcousticRevive)
インシュレーター14:PB-REX Ⅳ(ローゼンクランツ)
インシュレーター15:PB-CORE(ローゼンクランツ)
インシュレーター16:PB-BOSS(ローゼンクランツ)
インシュレーター17:Captain(ローゼンクランツ)

※1・・・チタン受け(K's Lab)、真鍮受け(見附精機工業)、PTS-A(TAOC)を含む

オーディオボード1: B-40(サンシャイン) (関連アクセ:アーシングシステム)
オーディオボード2:METAL-SHEET1.4/S(AIRBOW)
オーディオボード3:METAL-SHEET0.6/S(AIRBOW)
オーディオボード4:御影石ボード
オーディオボード5:THE SHELF 19 × 15(Black Diamond Racing) 
オーディオボード6:アピトン材オーディオボード
オーディオボード7:サウンドステーションⅡ(ローゼンクランツ)

オーディオシート: AUDIO SPIDER SHEET(オーディオスパイダーシート)(pacific audio)


■その他オーディオアクセサリー

クォーツ・レゾネーター:QR-8(Acoustic Revive)

仮想アース: RGC-24(Acoustic Revive)

USBオーディオ: DenDAC(伝聴研&オーディオインテル) 
 


 ■所有中、所有したことのあるヘッドフォンの好み

※音質評価ではなく、まみその好み度を点数化しています
※現在所有中のヘッドフォンは★マーク付き

≪音楽≫

ATH-A900UST ver1.5(オーディオインテル)
ATH-A900UST ver1.5 ATH-W1000 style(オーディオインテル)
ATH-A900UST ver2.0(オーディオインテル)
ATH-A900UST ver3.0(オーディオインテル)
EXH-313 ver1.5(伝聴研&オーディオインテル)
EXH-313 ver2.0(伝聴研&オーディオインテル)
EXH-313 ver3.0(伝聴研&オーディオインテル)
MDR-E930LPUST ver1.4(オーディオインテル)
MDR-E930LPUST ver1.5(オーディオインテル) ★
MDR-E930LPUST ver2.0(オーディオインテル)
MDR-E930LPUST ver3.0(オーディオインテル)

≪9~10 素晴らしい!≫

edition10(ULTRASONE)【9.5】
LCD-2 with Rev2 Driver(AUDEZ'E)【9.5】
edition9バランス仕様(AUDICTIVE社製ケーブル)【9】 ★
ATH-W5000バランス仕様(カイザーver) ★
ATH-W5000(オーディオテクニカ)【9】
K3003(AKG)【9】 ★
K240 Sextett 二代目(AKG)【9】 ★
K1000(AKG)【9】

≪6~8.5 好き≫

edition9(ULTRASONE)【8.5】
ATH-W5000バランス仕様(OJISpecial)【8.5】
LCD-3(AUDEZ'E)【8.5】
HE-6(HiFi MAN)【8.5】
SR-404 LIMITED【8.5】
GS1000(GRADO)【8.5】
AH-D7000(DENON)【8.5】
ATH-L3000(オーディオテクニカ)【8.5】
ATH-AD2000(オーディオテクニカ)【8.5】
MDR-SA5000(SONY)【8.5】

PS1000(GRADO)【8】
PS-1(GRADO)【8】
SR-007A + SRM-007tA(STAX)【8】
SRS-4040(STAX)【8】
HD800(SENNHEISER)【8】 ★
HP-DX1000(VICTOR)【8】
GS1000バランス仕様(OJISpecial)【8】

ATH-W2002(オーディオテクニカ)【7】
ATH-W3000ANV (オーディオテクニカ)【7】
RS-1(GRADO)【7】
Beats by Dr.Dre(Monster Cable)【7】

DT880 Edition2005(beyerdynamic)【6.5】 
SR-325(GRADO)【6.5】 
MS-1(ALESSANDRO)【6.5】
ATH-ESW10【6.5】

AH-D5000(DENON)【6】
K701(AKG)【6】
HD650(SENNHEISER)【6】 ※HD650 リケーブル
MDR-CD3000(SONY)【6】

 ≪0~5.5 普通~なかなかイイ≫

MDR-EX1000(SONY)【5.5】
ATH-CKW1000ANV(オーディオテクニカ)【5.5】
K340(AKG)【5.5】
Bose on-ear headphones(BOSE)【5.5】
HD25-13【5.5】
HD25{ドイツ製}(SENNHEISER)【5.5】

AURVANA Air(CREATIVE)【5】 ★
PROline2500(ULTRASONE)【5】
ATH-W1000(オーディオテクニカ)【5】
ATH-PRO700MK2ANV(オーディオテクニカ)【5】

ATH-W100(オーディオテクニカ)【4.5】
HP-OHF11K(radius)【4.5】
ATH-A2000X(オーディオテクニカ)【4.5】

DJ1PRO(ULTRASONE)【4】
HD25{アイルランド製}(SENNHEISER)【4】
K501(AKG)【4】
K290 Soround(AKG)【4】
K240 Sextett 一代目(AKG)【4】 ★
HD414(SENNHEISER)【4】
T50RP(FOSTEX)【4】

ATH-A55(オーディオテクニカ)【2】

拍手[2回]

m-sr325.jpg型番:SR-325
メーカー:GRADO
タイプ:開放型ヘッドフォン
インピーダンス:32Ω
再生周波数帯域:18 - 24,000Hz
プラグ:6.3φステレオ

※生産完了モデル



m-sr325-4.jpg私が初めて購入した高級ヘッドフォンGRADO SR325、購入時期は2002年頃だったでしょうか。語りたい思い出話が多々ありますが、レビューという場ですのでレビューに徹したいと思います。

装着感は悪いです。初めはザラザラしたイヤーパッドが強烈な側圧で耳に押し付けられるため1時間もつけていると限界が訪れていました。しかし、バンド部をグイグイと広げることが可能なので側圧は緩くできます。自分の頭のサイズに合わせて調整すると良いでしょう。自作のスポンジイヤーパッドに変更したり、PROline 2500のイヤーパッドを間に挟んだりすると快適になります。私は通常のイヤーパッドを使用していますが、慣れたのでしょうか耳は痛くなりません。ただし、1時間程でヘッドフォンの重みが頭頂部にかかり、刺すような痛みが襲ってきます。それと、通常のイヤーパッドは月日が経つにつれモロモロと崩れてきますので、定期的な交換が必要かと思われます。見た目は多くの人が貧相で安っぽいと感じるかもしれませんが、メタラーにとってはメタリックな銀色ハウジングが何ともツボにくる良品となることでしょう。

m-sr325-2.jpg解像度は高く、細かな音までよく聞こえます。音の傾向はドンシャリ。締りのあるタイトな低音と、キンキンした高音。特に高域は特徴的で、金属以上に金属らしい金属音がします。かなりの長い間刺激的なキンキンした高音ですが、エージングが100時間も経過する頃には、いつの間にやら美しいと思える金属音へ変化していることに気がつきました。また、疾走感のあるメタルにおける、マシンガンの連射音の如く勢いとキレのあるバスドラはSR325ならでは。明るく抜けが良い音も特徴。スカっと晴れ渡った空のように音が抜けていきます。

m-sr325-3.jpg欠点は音場の狭さ。耳の横の握りこぶし大の範囲内で、全ての音が鳴っているイメージです。音が広がっていくような感覚が味わえませんので、こじんまりした印象。しかし、密集しているにもかかわらずそれぞれの音の分離具合は良好です。装着感だけでなく、音の面でも個性的で疲れるので、長時間リスニングにはむいていないと思います。

得意ジャンルはヘヴィーメタル、中でもスピード感がありキラキラしたメタルが合います。メロディックスピードメタル以外にも、メロディアスなブラックメタルや、メロディックデスメタル、スラッシュメタルなど、疾走感のあるメタル全般を気持ち良く聞けます。個人的には他のジャンルでは特別良さを引き出せているようには思いませんでした。

SR-325は既に生産完了しており、オークションを利用するなりしないと入手ができません。現行モデルはSR-325iとなっています。SR-325iがある今、わざわざSR-325を手に入れる必要性は無いでしょう。過去の名機ですね。

拍手[1回]

s-P1010103.jpg型番:RS-1
メーカー:GRADO
タイプ:開放型ヘッドフォン
インピーダンス:32Ω
ハウジング:木製 (マホガニー)
再生周波数帯域:12 - 30,000Hz
プラグ形状:6.3φステレオ
重量:約260g

メーカー製品紹介ページへ



GRADOの装着感の悪さはRS-1でも健在です。 1時間もしないうちに耳がヒリヒリと痛くなってきます。どうも私はGRADOのスポンジがとことん合わないようです。ヘッドアームを台形にするとかなり装着感が改善されるので、自分の頭の形に合わせてグイグイ変形しましょう。 重量が軽いのでSR-325PS-1と比べると頭頂部への負担が少なく、痛みが出にくいのは助かります。

s-P1010100.jpg音のバランスはドンシャリ。低音がしっかり出ているな、というのが第一印象です。個人的には少し低音過多ではありますが、ロック系を聞く時にはこれぐらいのほうが適度だと感じます。 SR325が締まったキレのある低音なら、RS-1はぶっとく柔らかさのある低音。スピード感のSR325、安定感のRS-1といったところでしょうか。ロックでは重心が低くリズム隊がドシっと安定します。高音は繊細さよりもGRADOらしい刺激のある音のほうに耳がいきます。ギターの音などは僅かにエッジが効いてて刺激的。中~高域は低音に埋もれることなくよく聞こえます。特別解像度等を含む基本性能が高いとは思いませんが、SR325には感じられない「空気感」の再現ができているのが特徴です。そのため、RS-1もGRADO特有の直接的な音の聞かせ方ではあるものの、直接具合が緩和され、非常に聞きやすくなっているように感じます。そして、RS-1の最大の特徴はエージングの進行により艶っぽい音に変化していくことでしょう。かなり劇的に変化していきます。丸く滑らかな音に艶っぽさが乗り、特にVoは魅力的に聞かせてくれます。女性ヴォーカルにおいては、なめらかさ、まろやかさ、艶やかさと、元来持っているGRADOサウンドである明るく明快な音の融合で、心地良く元気の良い女性Voを聞くことができます。音場は狭く、音数が増えてくるとゴチャゴチャ感を感じますが、それぞれの楽器の音はしっかり分離している点や、音の抜けの良さは流石GRADOといったところでしょう。

s-P1010105.jpg得意ジャンルはロック、ロックテイストなポップス、メタル、ハードロックもいけます。打ち込みより断然生楽器による演奏のほうが向いています。ソースによっては、狭苦しさや高音の刺激、痛さ、不快感を感じる(特に打ち込みによる高域)ので、他のヘッドフォンと使い分ける必要があると思います。

価格が高いのと、オールジャンルに対応不可、装着感が悪いなどの欠点から、初めての高級ヘッドフォンとして購入するのはオススメしませんが、私の場合、所有機の中では相当好きな部類に入る音作りです。艶やかさは年々増していくようなので、長期に渡るエージングの楽しみもある機種です。

拍手[8回]

型番:PS-1
メーカー:GRADO
スペック:未公表

※生産完了モデル



ps-1.jpgまず特質すべきはズッシリとのしかかる重量。重さによって頭頂部が痛くなるものの、下方向へ力が加わるためか横方向への側圧が軽減され、 GRADO特有の耳がヒリヒリするという欠点が多少解消されているように感じました。とは言え1時間ぐらいが限界ですが。

基本的にいつもの耳の横で鳴るGRADOサウンドの延長上の音作りです。バランスは低音寄りで、質、量ともに素晴らしく密度のある濃い低音が聞けるのが特徴です。 HD25的な低音に段違いの実体感を持たせた感じで、人工的な印象を受けず、不自然さを感じ無い非常に質の高い低音です。何しろバスドラの音は、極端に言えばジョン・ボーナムかコージー・パウエルかというぐらいに変貌してしまい、ベースは全員スティーヴ・ハリスになってしまったかのようです(メタラーの人にしかわからない表現でしょうが、とにかく凄い低音の量感があるということです)。中~高域を邪魔するような低音ではないですが、それでも低音の張り出し感は常につきまとい、全体で見ると中~高域は控えめに感じます。低域の量感があるのはもちろん、ブリブリと体の芯まで響くようなズッシリと重く、これぞ低音といった低音です。 LIVEを見に行った時に、体全体で感じる重低音をヘッドフォンで味わえる、そんな低音。最高レベルの質の高い低音を聞かせてくれる機種です。

この特徴的な低音から、聞き疲れするように初めは感じたのですが、音だけで言えば意外と長時間聞くことができるのが驚きでした。Voや楽器はRS-1と比較すると、頭ひとつリードしているリアリティがあり、Vo、楽器共に「痛さを感じることがほぼ皆無」であること。「自然な鳴り方」、「痛さを感じ無い」という二点から、聞き疲れする音ではない部類に入ると思います。メリハリがありつつも、リアリティのある音で不快感を与えない(=心地良い)タイプ。RS-1と比較して、どちらが心地良く音楽を心地良く聞けるかと言われれば、私の場合はRS-1を選択しますが、短期集中で音楽を体全体で髄まで楽しむならばPS-1を選択します。空間表現力の高さは、他のGRADOの機種では感じられないPS-1特有のモノでしょう。RS-1でも感じることはできますがRS-1より更に上のレベルです。

ps-1-2.jpg得意ジャンルはヘヴィーメタル、ハードロック、ロック。ヘヴィーメタルを聞く時に、この系統の鳴らし方で聞くならば、コレ以上のヘッドフォンは無いと言ってもいいぐらいのレベルにあると思います。ズッシリと安定感のあるリズム隊の音がノリの良さを存分に引き出してくれます。他にも、この表現力を生かしてトリオ編成のジャズ等にもむいていると思います。ジャズでのウッドベースの表現力は秀逸。心地良さではRS1に負けますが、リアリティの点に関してはPS-1です。ソフトさを出すヘッドフォンではないので、ソースによっては刺激的になることもあります。

最後に、特徴的な音作りで、聞くジャンルを選ぶとは言うものの、素晴らしいヘッドフォンであることは間違いないでしょう。低音好きな人には最高のヘッドフォンだと思います。これだけ個性的な音作りでありながら、空気感、臨場感、音楽性までも兼ね備えているあたりにGRADO魂を感じずにはいられません。販売されていた期間が短く所有者が少ない、そして手放す人が少ないため、入手困難であることが惜しまれます。

拍手[5回]

m-edition9-3.jpg型番:Edition9
メーカー:ULTRASONE
タイプ:密閉型ヘッドフォン
インピーダンス:30Ω
感度:96dB
再生周波数帯域:8 - 35,000Hz
プラグ形状:6.3φステレオ
コード:oehlbach製 3M
重量:約310g

メーカー製品紹介ページへ



m-edition9-4.jpgまず初めに装着感について。約1時間程で頭頂部に耐え難き激痛が出現するため、 GRADOよりも長時間リスニング(1時間以上)には不向きでしょう。ただし約一1時間までは良好。イヤーパッド以外の作りはチープ(下位機種と同一)で、とても高級機種には見えませんし、鏡面のハウジングはすぐに傷がつきそうで慎重な扱いを必要とします。モチモチとしたイヤーパッドは体験する価値ありの気持ちよい肌触り。このモチモチで肌に吸い付いて耳との間に隙間を作らないイヤーパッドは、音を外に逃しにくく低音の増幅に多少貢献しているようです。ハウジングを手に持って耳からちょっとでも離すと低音の量感が減ることから確認できるので試しにやってみてください。要するに音が抜ける隙間ができれば確認できるので、下方部分をちょこっと上げて隙間作るだけでOK。耳との間に隙間ができると音が抜けていき低域の量感が減り面白いです。

edition9.jpgバランスは多少ドンシャリ気味に感じるが極めてフラットに近いです。低音が非常に濃密、そして高音が刺激的なためドンシャリに感じるかもしれませんが、全体から量的に見ると低域と高域が特別張り出しているわけではありません。高域は刺激的で、ソースによっては刺さるような痛さを感じることもありますが、金属的な音を求めるならこの特徴は生きてきます。低音と高域が特徴的で目立つため、中域は多少ではあるが引っ込み気味に感じます。低域は濃厚でありながらタイト、制動が効いていて解像度が高く、実体感が抜群、素晴らしい低音を聞かせてくれます。この質の高い低音がedition9の最大の売りなのだと私は感じました。この低音の質と同レベルで際立っているのが音の分離具合でしょう。これほどまでに音が詰った濃い音象でありながら、それぞれの楽器の音がしっかり分離して聞こえる点は驚かされます。

edition9は我慢のヘッドフォン。序盤のわかりやすいエージングによる変化とは別に、おそらく300時間ぐらい(環境や音量、ソース等により個人差あり)までにかけて徐々に徐々に少しずつ変化するように思います。この変化を境にedition9は生まれ変わると私は断言します。以後説明を簡略化するため、この変化前をe9-1、変化後をe9-2とします。 e9-1はモニターヘッドフォン的、e9-2は音楽的ヘッドフォンといった感じでしょうか。しかし、これだけ長時間かけてこれほど変化を見せる機種があるとは・・・驚きでした。変化の内容を簡単に言えば、よく言われる「団子状の音が少しずつほぐれていく」という変化が、 edition9の場合かなりの長時間かけて行われるということ、また序盤の状態(序盤と言っても相当長い間です)とこの変化後とで驚くほど違うということ。変化の度合いは人によって感じ方が違うと思いますが、私の感覚では非常に大きな変化だと感じました。

edition9-4.jpge9-1で気になるのが音場の明確さであり、それによってより強く感じる音場の狭さ。かなりの長い時間「頭内の狭い範囲内で空間を形成し、音が外方向へ向かって広がっていく感覚を味わえず、外郭がガッチリと存在し、その中での小空間で鳴る印象の状態」が続きます。しかし長時間のエージングによって、この外郭、壁が消える(薄まる)ように私は感じました。言い換えるなら音がほぐれたと言えるでしょう。この壁が消えてからがedition9の真骨頂です。空間の窮屈さ、閉じ込められている感覚から開放され、自然な広がりを感じる空間表現へと変貌します (とは言え、決して空間表現力が優秀というわけではないので注意。)。壁の感覚の消滅により、空気感や音が空気を伝わり広がっていく感覚も改善されます。決して広いとは言えない音場の広さですが、リアリティ溢れる臨場感は素晴らしいです。edition9の音場表現に関しては長時間エージングによって改善されることを念頭に置いておく必要があるでしょう。さらに、この音場表現、又は空間表現の改善により様々な点が改善されます。 e9-1の時は明確でカッチリした音場の影響もあり、各楽器の音がとてもメリハリがあり際立つ鳴り方であると強く感じます。これが、e9-2になると明確さ、メリハリ、ハッキリ感、密な感覚は多少薄くなるものの、音の繋がりが良くなり(改善された空気感により音と音の間接空間を音が繋ぐようになり)耳障りが良く聞きやすくなります。これは微妙な変化なようですがとても重要な変化です。Voや楽器の音もより自然な響きを伴うようになり改善されたと言えるでしょう。

edition9-3.jpg合うジャンルはメタル、ロック系、特にモダンヘヴィネスやラウドロックなどの低音の重みを出せると生きるジャンルには最適。ジャズもそこそこいけます。特にメタルでは、イイ部分を存分に引き出せているように感じます。重く濃密な低音を鳴らす機種としてGRADOのPS-1がありますが、PS-1に並んでメタルにマッチしている機種だと言えるでしょう。 (低域表現の違いを端的に示すなら、空気感による響きを伴う低音のPS-1、高解像度・タイト・実体感のある低音のedition9)。重くてタイトなバスドラ、ブリブリのベースは圧巻で、情報量が多く濃厚で凝縮された音作りもメタルのパワフルさ、重さを引き立ててくれます。音場の狭さの影響を受けにくい小編成のジャズや、クラシックの中でもピアノソロなどでは使えると思います。 e9-2になるとグっと合うジャンルが増え、メタル以外のジャンル(ポップス等)でもかなりの高いレベルで実力を発揮してくれます。ただし、それでも大編成のクラシック、女性Voモノには向いている機種ではないように思います。

高いレベルでバランスがとれており、上質な低音と高分解能が特徴な機種と言えます。特にヘヴィーメタル、ハードロックを聴く人には強くオススメしたい機種です。音に関しては不満はありませんが、値段のわりにチープな作り及び装着感はなんとかして欲しいものです。edition9は二度美味しい機種です。長い時間かかるエージングを楽しむという意味でも新品で購入したほうが価値がありそうです。 e9-1のメリハリ感の際立つカッチリしたモニター的な音、e9-2の音楽的といえる生の宿る音。どちらもそれぞれ良さがあり楽しめると思います。 

 



e9再評価~e9使うなら環境にこだわれ~

私の中でのe9のイメージは「凄いが魅力に欠けるヘッドフォン」だった。
しかし、環境を追い込めば追い込むほどにe9は良さを引き出せるようになってきたのだ。

「環境をグレードアップさせれば、全てのヘッドフォンで音質は良くなる」

この考え方は一理あるが、間違いでもある。
ヘッドフォンによって変化の度合いが違うし、ヘッドフォンの持つ上限、限界点が違う。

環境のグレードを上げれば上げるほど、e9と下位モデルとの差がどんどん広がっていく。
e9は上限が非常に高い位置にあるので、環境を良くすればするほど音が良くなると考えられる。
これはe9に限らずATH-W5000GS1000といった高性能ヘッドフォンでも同じ。

e9はどんな環境でも「凄さ」を存分に感じさせてくれるヘッドフォンであるのと同時に、環境レベルを上げれば上げただけ「より良い音」として答えてくれるヘッドフォンでもある。

e9ユーザーにはできるだけオーディオシステム全体にこだわってみてほしい。
e9を上手く鳴らせる組み合わせがいつか見つかるはず。

拍手[7回]

h-w1000-2.jpg型番:ATH-W1000
メーカー:オーディオテクニカ(Audio-Technica)
タイプ:密閉型ヘッドフォン
ハウジング:北海道産アサダ桜無垢材
再生周波数帯域:5 - 40,000Hz
インピーダンス:40Ω
感度:100dB
質量:350g
ケーブル長:3.0m(片出し)
プラグ:6.3φステレオ

メーカー製品紹介ページへ


h-w1000.jpgまず、見た目が高級感があり好印象。高級ヘッドフォンを所有しているという満足感があります。装着感は最高レベル。重量が軽く長時間つけていても快適です。イヤーパッドの材質上、夏は蒸れそうな点は気になります。

音を出した瞬間「綺麗で聞きやすい音だな」といった印象を受けました。クリアーな音質で密閉型ではあるものの篭り感は無く、響きという形で密閉型であることを活かせています。また解像度の高さを一聴して感じることができるかと思います。ひっかかるのはオーディオテクニカ特有の音場の前後感の無さ(平面的な音場)。前後方向へ音が広がらないので立体感を感じ難いです(左右方向への広さは感じます)。私はそれほど嫌な感じを受けませんでしたが、気になる人は気になりそうです。

h-w1000-3.jpgバランスはフラットに近いが多少中高域寄り。まず中域の量感が多いように感じ、高域に目を移すと中域と同等の量が出ているといった具合で、中高域と比較すると低域の量感は若干少なめですが、私的には低域は必要十分出ているように感じます。高域表現はなかなかのもので、キラキラと響き美しいと感じる高域です。低域に関しては特に個性的と言える味付けがなく、万人受けしそうな無難な低域表現。低域の解像度にやや不満を感じますが、細部まで細かくと言うよりは全体で聞かせるタイプのヘッドフォンのように思うので、ATH-W1000の場合は逆にこの傾向が合っているように思います。耳の横で鳴る感覚が強いので音像が頭内に形成される感覚が強く、これによって良く言えば全体像的な実体感があると言えます。Voは非常に聞き取りやすく魅力的。開放と密閉、また鳴り方が全く違うので比較対象としては悪いですが、聞きやすさや、響き等を含めたトータルで見た時に、VoはRS-1と比較しても恥ずかしくないだけのレベルにあるのではないでしょうか。全体的にやわらかく優しい印象で心地好く聞けるタイプのヘッドフォンです。

しっかりVoが聞こえるので、Vo中心で聞く場合に適していると思います。ポップス、アニソン等をメインに聞く人にはオススメ。特別個性の強いヘッドフォンではないので、比較的なんでも無難にこなせるタイプだと感じます。

オーディオテクニカ特有の音場感さえ受け入れることができれば、非常に優れた機種。音は勿論、見た目の高級感もあり装着感も良く、満足度の高いヘッドフォンですね。価格も手頃で文句なしです。

拍手[8回]

プロフィール
名前:
まみそ
競馬:
性別:
男性
「まみそぶろぐ」って何?:
ヘッドフォンやオーディオアクセサリーの感想などを筆ペン先生がぶった斬るWebサイト。
軽く自己紹介:
「永遠のオーディオ初心者」「糞耳筆頭」「ケーブル患者」「アクセ馬鹿」かつ「競馬中毒者」です!よろしく!








ついったー

売ります・買います
★出品中のアイテム

ヘッドホン、イヤホン、アンプ、ヘッドホンケーブル大放出!ヘッドホンを売るのはコレが最後になりそうです。興味のある機種などありましたらお気軽にご連絡ください。よろしくです。

詳細はコチラ
まとめ記事
最新コメント
[09/13 ゆう]
[09/11 まみそ]
[09/11 ゆう]
[09/10 まみそ]
[09/09 ゆう]
[08/12 まみそ]
[08/12 まみそ]
[08/11 KN-コロ]
[08/09  魔人]
[07/22 まみそ]
[07/18 こまどり]
[06/17 syouta]
[06/07 まみそ]
[06/07 まみそ]
[06/07 まみそ]
[06/04 syouta]
[06/03  魔人]
[06/01  魔人]
[05/31 まみそ]
[05/31 まみそ]
ブログ内検索
携帯用QRコード
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © まみそぶろぐ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]
PR